松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

櫨灯りで初の本格的なお食事

2012-10-06 09:42:26 | 指定なし


 



久留米まち旅プログラム「筑後川河畔の湯宿で奏でる日本の秋の夕べ」が無事に終了しました。


 


以前から、櫨灯りで食事をいただくイベントができないものかと思っていたので、ようやく念願叶いました。


 


和ろうそくは茶道の「夜噺」で使いますが、ほとんど一般の人には馴染みがなく、参加するには少し敷居が高いのが難点です。そこで少し敷居を下げて、「お食事会」にすることで一般にも良さを広められるのではないかと考えました。


 


古い旅館で行ったので、ミニコンサートや受付の時の照明、トイレの照明とか、急な階段の照明には非常に悩みましたが、不安を感じさせない程度の明るさで照明を行いました。


 


お座敷に座っての食事の時だけは、櫨灯りのみです。


 


今回は「浮き櫨きゃんどる」という水に浮かべる櫨キャンドルを使いました。櫨蝋と芯を使った和ろうそくの灯りそのままに、大きく揺らぎながら燃えていきます。


 


へら絞りという特殊な金属加工をほどこしたホルダーに入れて水に浮かべ、久留米の鉄人さんの燭台に固定すると、食事の約2時間、浮き櫨キャンドルは、しっかり灯りの役目を果たしてくれました。


 


「浮き櫨きゃんどる」は中身の櫨蝋を補充すればホルダーは何回でも繰り返し使えるので、数百円程度の予算でまかなえます。


 


櫨灯りでお食事会、初めての試みで緊張していましたが、参加者の方からはとてもよかったとお褒めの言葉をいただきました。細かい反省点を修正していけば、これからいろんな場所で広められる可能性があります。


 


大いに希望をもらった夜でした。





幸せの黄色いハゼノキ展

2012-10-02 11:14:00 | 指定なし

福岡市西区にある民藝・工藝の館どいざきさんで、櫨にまつわるワークショップ「幸せの黄色いハゼノキ展」をしますのでお知らせです。 



 


 秋になると真っ赤に紅葉する櫨。櫨は年数が経つと木の<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>中に美しい黄色の芯が表れます。この芯材で染めた色は「<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>櫨染(はじぞめ)」と呼ばれ、平安時代、高貴な衣の色と<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>して重宝されていました。弘仁十一年には天皇陛下のみの<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>禁色として「黄櫨染」が指定されています。

 櫨の木の持つ鮮やかな黄色は、南の太陽の色であり、富
<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>と幸せを約束する象徴だったのです。

 しかし近年は櫨産業の減少とともに櫨の木も激減し、手
<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>に入れるのが非常に難しい状況にあります。平成19 年から櫨の復興活動を行ってきた松山櫨復活委員会では、<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>捨てられた櫨の木を集めて商品化作りに取り組んでいます<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>

 今回はこの貴重な櫨の魅力を知って欲しいとの想いから
<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>、櫨の素材を生かした3つのワークショップを企画しまし<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>た。

 櫨蝋を使った櫨キャンドル、櫨染和紙による和綴じ本、
<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>櫨の木を使ったアクセサリー。富と幸せを呼び込む櫨を使<wbr style="color: rgb(51, 51, 51); lucida grande', tahoma, verdana, arial, sans-serif; font-size: 11px; line-height: 14px; text-align: left; "></wbr>った手作り作品を、ぜひ作ってみませんか。



期間中は、日本でも珍しいブックバインディング(製本)<wbr></wbr>やカリグラフィを手がける初島さつき氏(Studio Ponte主宰)の作品や、鉄のオブジェアート、キャン<wbr></wbr>ドル燭台などユニークな鉄人・井上雅晴氏の作品を展示販<wbr></wbr>売します。

展示期間 2012年11月17日~12月1日(月曜定
<wbr></wbr>休)
時間 10:00~18:00
場所 民藝・工藝の館 どいざき本店
〒819-0025 福岡市西区石丸2-43-1
TEL(092)882-5253  
http://doizaki.jp/

ワークショップ内容
1,櫨染和紙を使った大福帳作り 
大福帳「Book of Happiness」作り。大福帳は和綴じ製本。好きな
<wbr></wbr>言葉などを書き込みましょう。表紙に黄色い櫨染和紙を使<wbr></wbr>います。※ココロとカラダにやさしい手作りおやつ(大福<wbr></wbr>餅)付
講師 初島さつき
大福帳作り日程 12/1(土)、2(日) ?13:00 ?15:00
参加費 2,000円

2,櫨の木を使ったアクセサリー
黄色い櫨の木を使ってネックレスを作ります。縁起の良い
<wbr></wbr>櫨の木を身につけることで、富と幸せを呼び込みます。
参加費 ?1,500円 ?2,500円

3,櫨蝋を使った櫨キャンドル作り
美しい櫨の炎には浄化作用があります。手作りの暖かい
<wbr></wbr>灯りは疲れた身体やストレスを優しく癒してくれます。
参加費 1,500円

櫨の木アクセサリーと櫨キャンドル作り 講師 矢野眞由
<wbr></wbr>美 堀 純子
日程 11/
<wbr></wbr>17(土)、18(日)、24(土)、25(日)、12/<wbr></wbr>1(土)、2(日)
?13:00 ?14:30?16:00

ワークショップの申込は民藝・工藝の館 どいざき まで
TEL(092)882-5253

 


 


どうぞ皆様、お待ちしています!