松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

和ろうそくを灯す時 その7

2009-05-31 17:35:00 | 和ろうそくを灯す時
法要の時に和ろうそくを供える。

これはとても良い考えだと確信した私は、5本入りの正徳芯和ろうそくの袋に、のしを貼って差し出してくれと、周囲に言い出しましたが、あまり反応はよくありませんでした。

「アンタが使う分はいいけど、ワタシは使えない。」
「どうして?きっと遺族の方は和ろうそくを灯せるから喜ぶよ。」
「そういう意味じゃなくて、受付で差し出すのがイヤ。」
「どうして?ちゃんとのしを貼って名前を書けば使えるやん!」
「確かに使える。でも恥ずかしい。」
「何が?」
「見た目。」

どうやら和ろうそくの袋入りってのが、どうにも安っぽく見えるらしいのです。一般的なお店で売っている和ろうそくは、全て箱に入っています。箱ならば、そのままのしを貼っても幾分サマになりますが、袋にのしを貼ると、中身が見えなくなり、なんとなく駄菓子にのしを貼ったみたいな印象になってしまいます。

「それに袋のパリパリした音も気になるし。」
「ヘンなものを差し出す変わった人だと思われたくない。」

そもそも私が袋入り5本の和ろうそくを販売しようと思ったのは、気軽に買えるグッズみたいな雰囲気を出したかったからでした。あまりに立派な外観だと買う人が限られてしまうと思ったのです。しかし法要のようなフォーマルな場に持ってくると、そのあまりにもカジュアル的なパッケージが仇になってしまいました。

どこに出しても恥ずかしくないようなパッケージを作らなくちゃ。

やっぱ箱入りがいいのかな?でもどんな箱にする?

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植木町すいか争奪杯

2009-05-30 21:30:53 | 和弓と櫨
今日は熊本県植木町のすいか争奪弓道大会に参加してきました。300名以上参加する人気の大会です。

画像の通り、すいかすいかすいかすいかすいかすいか。射位の前にも並んでいました。このすいか、3人に一人は持って帰られる数を用意しているとのことでしたが、私は最近中ってないので半ばあきらめムード。


開会式の前には田原坂美少年による太鼓演奏がありました。力強い太鼓のリズムを聞いているうちに、なにやら心躍るような気分になってきました。


一応賞品チェック。大きなすいかがズラリ。


途中で農家のトラックが来て、すいかの直売が始まりました。みんな並んですいかを買っています。

今日の結果は午前中の四ッ矢は土足で憂鬱な気分でしたが、午後には2本入ったので少しほっとしました。もちろん、この大会はレベルが高いので全部で6中はしないとすいかはもらえません。

しかし今日は競射とは別に余興もありました。各的競射です。自分の引いた的の位置でもう一度一本だけ引く近寄せ競射です。今日は12人立ちで、私は7番的でした。一つの的には30名近くが並び、真ん中に近い方から4位までが入賞です。

ここでなんと!どういうわけだか私の矢が真ん中付近に入り、7番的では2位に入りました。全く予想外の展開です。あんなに中ってなかったのに。


マグレにもすいか1個ゲットです。まさか本当に持って帰られるとは夢にも思いませんでした。明日にでもありがたく頂戴しようと思います。

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和ろうそくを灯す時 その6

2009-05-29 22:15:29 | 和ろうそくを灯す時
仏教のお経に「世の中は、心が造る」という言葉があるそうです。私たちの周囲にあるものは全て、自分の心次第で極楽にもなるし、地獄にもなるというものです。

その説話を紹介したサイトから引用すると…

------------引用
「ある人が地獄へ行って見ました。大きな釜にうどんが湯がかれ、たくさんの人が鍋の周りを囲んでいます。よく見れば、手には二メートルもある長い箸を持っています。皆が先を争って箸を突っ込み、うどんをつかもうとするものの、箸が長すぎて食べることが出来ません。箸で相手を突つき、うどんの奪い合いが始まりました。うどんは鍋から飛び散り、ついには殴り合いの喧嘩になります。これはまさに地獄だと思いました。」

「次に、極楽へ行って見ると、全く同じように、大きな釜にうどんが湯がかれ、たくさんの人が鍋の周りを囲んでいました。手には長い箸を持っています。しかし、先ほどとはどうも様子が違うのです。長い箸でうどんをつかんだら、釜の反対側にいる人の口元に運んで「お先にどうぞ」と食べさせてあげるのです。すると今度は、向こう側の人が同じように自分に食べさせてくれます。皆が仲良くうどんを食べているのです。なるほど、これこそ極楽だと合点して戻ったということです。」 
--------------引用おわり


この説話を紹介したのは、毎日の胸三寸で幸福になるかどうかを自分が決めてるんだよ、というありがたい話に続く…わけじゃありません。

実は私は全く別の事に気づいてハッとしたんです。まるで暗闇に光が差したみたいに答えが見えました。…というより、今まで答えは見えていたのに気づかなかっただけで、ずっと前から答えは目の前にあったんですね。

その答えとは、つまるところ和ろうそくはこの説話で言う「長すぎる箸」だったんですよ。

自分が自分のためだけに使うものではなく、他の人にお供えすることで灯すことができ、そしていつか自分ために誰かがお供えして灯してくれるもの。それが和ろうそくの真実の姿だったんです。

今まで私は和ろうそくというものを、どこかぼんやりとした概念でアクセサリーとか小物のようなものだという認識で捉えていました。しかし自分のために買うアクセサリーや小物と、他人のために灯す和ろうそくとは全く別の次元のものです。

だからたまたま自分が気に入って買った場合には、もったいなく感じて灯せずにタンスの奥にしまい込んでしまうんですね。他人のために、そして灯すべき時にお供えすることで、和ろうそくに火は灯され、他人も自分も心癒されていく。和ろうそくとはそういう使い方をするものだったんです。

櫨蝋屋さんにならって私も始めたお供え用ですが、この説話を読んでますます確信しました。

とにかくまずは周囲の家族とか知り合いからです。私は法事の日がやってくる度に、5本入りの袋にセロテープでのしを貼りながら、
「これを持って行って!きっと亡くなった人も遺族も喜ぶから!」
と勢い込んで渡しました。

しかし、自分の確たる思いとは裏腹に、やっぱり周囲の反応はかなりイマイチでした。

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和ろうそくを灯す時 その5

2009-05-28 21:27:03 | 和ろうそくを灯す時
櫨の和ろうそくは高いというイメージがありますが、実は今よりも昔の方がはるかに高価で、とても庶民には手の出せない代物でした。

ある時、昔は櫨蝋屋さんが通夜に出向く際、蝋燭を二本お供えしていたものだと聞きました。そのままお葬式やその後の法要で灯せますから、遺族にとっては非常にありがたいものだったそうです。

それを聞いて以来、私もお葬式や法要に出向く時は、必ず和ろうそくをお供えすることにしました。

お葬式の受付で、2号の和ろうそく5本入りの袋に、法事用の「のし」を貼り付けて、ご香典代わりにして差し出します。香典袋ばかりの中で、ちょっと違和感はありましたが、まあ中身をよく見れば和ろうそくだとわかるし、なんとなく受付の人も「ああ、和ろうそく。」と納得したような感じです。初めて差し出した時は、ちょっと気恥ずかしい気もしましたが、今のところ特に支障はないようでした。

こうして葬式時や法要で和ろうそくをお供えするようになって、しばらく経つと、
「あの時にもらった和ろうそくを灯したら、すごくきれいでよかった。」という感想を、時折いただくようになりました。

やっぱり人が亡くなった時に、和ろうそくをお供えしてよかった。

自分が買ったろうそくは、もったいなくてなかなか灯せないものですが、亡くなった方にお供えされる和ろうそくだと、法要の機会に合わせて灯しやすいものです。

私はふと、みんなが法要の時に和ろうそくをお供えする習慣ができれば、遺族はスムーズに和ろうそくを灯せるようになり、灯すことで和ろうそくの良さを知ることができるのではないかと思いました。

そうだ。みんなにこのやり方を勧めてみよう!

お葬式や法要の機会が来るたびに、私はしきりに和ろうそくをお供えしろと、周囲の家族や知り合いに勧めはじめました。きっとみんなもこの考えに同調してくれるだろうと思ったからです。

ところが、自分が思ったほど反応はよくありませんでした。

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古処山に登る

2009-05-27 21:16:59 | 山登り
今日は朝倉市にある古処山に南の城さんと久留米のSさんと登りました。

以前から日程は決まっていたし、トレーニングもしようと思っていたものの、結構バタバタしちゃってトレーニングも用意もろくにしないまま山に登ることに。

そんな私に合わせてくれたのか、スタートは5合目から。画像の通り、谷川の岩場を登るコース。天気が曇りだったこともあって、ひんやりした空気で登りやすかったけど、湿気は多いから汗はダラダラ。息はゼイゼイ。前回の小岱山と同じく初心者向けの山とはいえ、私にとっては必死で登ることになりました。


古処山はツゲの原始林です。なんと古くは江戸時代から保護されてきて、その後周辺に植栽もされてきたとのことです。ツゲ林のトンネルを歩くと、ツゲの良い香りが漂ってきました。


山頂から見た景色。気持ちよかった!

古処山はほとんど岩だらけの山ってイメージですが、秋には紅葉の美しい場所があるそうです。秋月観光も兼ねて、秋にもう一度チャレンジしてみるのもいいかも。

ああ、明日はまた筋肉痛かな。

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コレット井筒屋を訪問

2009-05-26 22:20:56 | 復活奮闘日記
今日は小倉駅前にあるコレット井筒屋を訪問してきました。自分の商品のプレゼンのためです。

あんな大都会に行けるかいな?とドキドキしながら運転していきましたが、ナビのおかげでなんとか到着。無事に地下の駐車場に車を入れることができました。

このコレット井筒屋は以前は伊勢丹があったところで、その前はそごうがあった所だそうで、駐車場の造りやフロアの天井の高さなどはかなり古さを感じますが、それだけになんとなく落ち着くものはありました。なんせ田舎者のオノボリさんですから、あんまり近未来的な場所は居心地が悪く感じてしまうんですよ。

6FにはLOFTと無印良品が入っていて、平日にも関わらず割とお客さんが流れていました。おそらく休日はかなり賑わっているんじゃないでしょうか。


こちらは例のアレの売り場。

エスカレータに近くて寄りつきのいい絶好の場所です。しかし、久留米井筒屋5Fにあった筑後文化村ほどは広くはありませんでした。この売り場に自分の商品のスペースを確保するのは、かなり競争率高そうな感じです。

一生懸命自分の商品のPRはしましたが、選ぶのは井筒屋さんです。セレクトに残れるでしょうか。

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ほとめきまち旅博の第二回企画会議

2009-05-25 21:02:08 | その他
今日はほとめきまち旅博の第二回企画会議がありました。

ちょっと早めに出向いて、baliさんと市役所の20階のカフェ・あおぞらへ。展望台からの眺めは、大陸からの光化学オキシダント入り黄砂に包まれて、なかなかのものでした。


13時過ぎの状態。ここはまるで別世界の静けさです。


久留米絣の古布のようでした。


というわけで第二回の会議。


4つの班に分かれてるので、その中で宿題だった企画案を発表して提出しました。それぞれの班でかなりの数の企画が上がってきています。100以上の企画案が出る中で、実現に至るまでにはいろんな問題をクリアしなければなりません。荒削りにアイディアがあがってきた案をブラッシュアップをした後に、最終的には50の企画に絞るということです。

地域を生かしたものや、地元産品を生かしたもの、女性から支持を得そうなものなど、バラエティあふれる企画案が次々に出されました。次回はさらに練り込まれて、具体的なものになりそうです。

ところで委員の方からの意見で印象に残ったことがあります。今回のほとめきの案で特定の店や企業が取り上げられるので、久留米市の税金が使われている事業なのに偏っているのではないかとの指摘です。

それに対し、今回のほとめきイベントは、そういった平等性や不公平感を乗り越えた企画であるという答えが出されました。特定の店や企業がピックアップされるのは、人気投票的な企画だからだそうです。つまり自薦他薦によってほとめきの企画案が出されているのだから、名前の出てこない店や企業は、つまるところ人気や知名度に欠けているということに繋がるわけです。

昨日も書いたことなんですが、ビジネスというのは目先の損得勘定だけでは判断できない「見えない波」があるんだなと思いました。

ほとめきまち旅博に参加することによって直接得られる利益はたかがしれています。しかも、こういった企画会議は全くのボランティアですし、交通費なんかも出ません。平日の昼間に、バスを使えば田主丸から片道500円以上もかけて数時間を費やしにやってくることになります。

煩わしいといえば煩わしいことこの上ない。しかし、だからといってこの「見えない波」に乗らない方がいいのかどうか。波に乗っていれば、大海原の向こうには何かと出会うわけで、乗らなかったら出会いません。

できることなら、自分にムリせず、可能な範囲で協力しながら、波に乗って大海原の向こうを目指したいものです。

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井筒屋U店最終日

2009-05-24 21:54:18 | 復活奮闘日記
今日はサロン・ド・井筒屋U店の「ひだまりCHIGGO 筑後展」の最終日でした。

搬出も兼ねているので、ひだまりプロダクツのメンバーが勢揃いです。昨年夏以来、すっかり顔なじみになった方達と、いろんな情報交換もしました。新しい情報やウワサも飛び交うし、最終日に駆け込みでいらっしゃるお客様もいて、結構賑やかでした。

それにしても、いろんな方とお話してつくづく思うことですが、自分が出向いて人と話すことで、やっぱり何かの風が巻き起こるというか、なんらかの動きが出るんだなってことです。特に将来の事は、利益だけでは計算できないものがあります。単なる現在の損得のみで考えるべきじゃないというのも、商売の基本なんだなと思いました。

サロン・ド・井筒屋U店とは、これで最後のおつきあいになりましたが、とても気持ちの良い二週間でした。担当のTさんを始め、店員の方は皆、親切にしていただきましたし、本当に居心地の良い場所でした。6月末で終了というのは、本当に残念です。井筒屋さんとは閉店した久留米井筒屋の筑後文化村以来、ずっとお世話になっています。これでサヨナラになるのか、あるいは北九州の井筒屋でのご縁があるのか、それは今のところわかりませんが、できれば何らかのご縁があるといいなと願うばかりです。

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秋月黒田鎧揃え(鎧初め)前夜祭

2009-05-24 07:30:48 | その他
秋月で鎧揃えがあると聞いて、昨夜は前夜祭に行ってきました。

鎧揃えは秋月黒田藩の初代藩主黒田長興公が島原の乱に出陣前、正月三日に鎧揃え(軍事演習)を執り行った事に由来します。乱の鎮圧で武勲を挙げたことで、この鎧揃えは重大な意義を持つ出来事になったということです。

私は残念ながら本番の鎧揃えを見ることができないので、前夜祭に行ってきたのでした。

夕方、鎧に身を固めた藩士の子孫たちが町を練り歩いた後、秋月城趾へ。城趾の周辺には竹灯りが灯されました。記念写真とあちこちでフラッシュ撮影されています。


いよいよ護摩壇に火が灯されてお経が始まります。


煙がモクモク上がってきました。


じっとお経を聞いて見守るお侍さんたち。


すごい炎です。


みんなお経を聞きながら圧倒されていました。

こういう事を言っては不謹慎かもしれませんが、迫力のあるショーを見ているような感じですね。

この鎧揃えは戦前までは続いていたようですが、今回は60年ぶりに復活したそうです。今日はいよいよ総勢100名が鎧を身につけ眼鏡橋から杉の馬場を通って秋月城趾まで練り歩くということです。100名も鎧武者が揃うってどんだけ迫力があることか。中にはMy鎧を身につけ東北からやってくる人もいるのだそうです。見て見たかった~。

もし行かれる方は今日の13:00から行列が眼鏡橋からスタートしますのでぜひ。

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和ろうそくを灯す時 その4

2009-05-22 22:52:52 | 和ろうそくを灯す時
人はどんな時に和ろうそくを灯すのだろう?

私はその命題に向かって、まずは自分ができることを考えてみました。ともかく人が確実に灯す機会があるとすれば、こちらのエントリで書いたように、それは人が亡くなった時です。死者と残された遺族を結ぶ絆として、和ろうそくほど一番ふさわしいものはありません。

しかし、死というものは突然やってくるもの。いつ人が死ぬのかなんて誰にもわかりません。コンビニで和ろうそくを売っているのならまだしも、いざという時に持っていなかったら、灯したくても灯せないわけです。

私は近所の葬儀屋さんに聞いてみることにしました。何か葬儀屋さんのカタログとかがあれば、人が亡くなった場合、和ろうそくを遺族に勧めることができるかもしれないと考えたからです。

しかし、お会いした葬儀屋さんは残念そうに言いました。
「…力になりたいのは山々なんですが、今のところ何もできることはありません。」

葬儀屋さんによると、遺族のほとんどがコストパフォーマンスの良いローソクを欲しがるのだそうです。

「このローソク、何時間燃えると?」
「なるべく長い時間燃えるロウソクの方がよか。」
「ローソクと線香はタダでつけてもらえんね。アンタたち儲かりよるっちゃろもん。」

まあ、こんな感じ。
線香ですら、なるべく長く燃えるように、今では蚊取り線香みたいに丸くて世話いらずの商品があるんですから、和ろうそくの出番なんかないというのです。おまけに葬儀屋さんが取り扱っている会葬御礼の品にしても、できるだけ安い商品が好まれていて、とても和ろうそくの入る隙はありません。

私の疑問は膨らんでいきました。

大切な人が亡くなった時でも、人はできるだけ金のかからない、世話いらずのローソクを選ぶべきだと思ってるんだろうか?

自分を育ててくれた親でも?

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和ろうそくを灯す時 その3

2009-05-21 22:04:38 | 和ろうそくを灯す時
人はどんな時に和ろうそくを灯すのだろう?
和ろうそくを知ってから、時折その事を考えてきました。

前回の記事で、ろうそく電灯があるのなら、和ろうそくの出番は?という問いかけで終わってしまいましたが、続きを書きたいと思います。

正徳芯和ろうそくを初めて販売したのが2007年9月。八女の祭りの時です。それ以来、様々な催事やイベントで商品を並べては、お客様と言葉を交わしてきました。その中で一番多い意見がこれ。

「和ろうそくは高いもんね。」

これですよ、これ。ともかく値段が高いから買おうという気がしない。観光地で和ろうそく職人の実演を見て、たまたま気が向いたというか、気が違ったというか、買う気がなかったのについ買ってしまった場合、家に帰った後、もったいなくて灯せません。何年も箪笥の肥やしになって、ついには忘れ去られて、肝心の仏事のチャンスが訪れても、結局灯さないパターンです。

かえって食べ物みたいに消費期限があれば、期限前にあわてて灯すかもしれませんが、和ろうそくに消費期限はありません。先日、大正時代の和ろうそくを灯したという方が言われました。

「ちゃんと普通に燃えたよ。きれいやった。」

最新鋭の電化製品は目まぐるしく葬り去られていくのに、ほぼ半永久的に使えてしまう和ろうそく。喜ばしいことなのかどうか複雑な気持ちになりました。

あわてて使う必要がないって状況では、人はますます和ろうそくを灯さないではありませんか。

人はどういう時に、和ろうそくを灯す行動をするのだろう?

和ろうそくに関わって以来、命題のようにのしかかるこのテーマが私の頭から離れません。

この答えがわかれば、人は和ろうそくを灯し、原料である櫨蝋が増産され、櫨の実の収穫が増え、櫨の木が植えられるはず。そうすると各地に櫨の風景が蘇ることは決して不可能な夢ではありません。

もちろん耳納山にも。

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デザインワークショップと異業種交流会

2009-05-20 23:38:13 | 復活奮闘日記
今日は久留米市のえ~るピアで、新商品のデザインワークショップがありました。

第一回目だったので最初に講師の先生方の話を聞いて、先生達の洗練された作品をスライドショーで見せてもらった後、いよいよ事例発表です。

今回の久留米地区でのワークショップの参加企業は14社。それぞれが自社の活動を説明しながら商品を説明して、先生達や他社の方のご意見を聞いていくという形式です。

なんとトップバッターは私。どうせまな板の上のコイなんだから、ジタバタしてもしょうがないと観念して、とりあえず資料を載せたパンフや商品とかを持っていきました。


櫨を使った商品として、和ろうそくやきゃんどる、石鹸やワックスなどを見ていただいたりして、たどたどしく説明していきました。商品自体は非常に質が良いものだし、デザインもそれなりにやってるということで、一定の評価はいただきました。しかし問題は「販売ですね。」

今は24日まで博多リバレイン地下二階の「サロン・ド・井筒屋U」店に置いていただいていますが、その後はどうする?久留米井筒屋は閉店しちゃったしってわけで、目下インターネットによる通信販売の準備を進めています。それとは並行して商品が似合う場所をしっかり選んで置いていくべきだと、いろんな具体的な場所のご意見をいただきました。

「とにかくじっとしてても売れんよ。」と耳の痛いご意見が。

私の場合は、商品はある程度できてきたので、これからはもっと販売に力を入れなくちゃいけないと思いました。

私の他には筑後で自然派化粧品を販売されているレジェンドカワシマさんが、町づくりの一環としてのプロジェクトの発表がありました。こちらもデザインの先生達や他の企業の方からアドバイスがあり、私が聞いていても大変参考になるものがありました。こうしたワークショップでは普段聞けないような方から、率直な意見を聞けるというのが良いところです。

その後は名も無き異業種交流会。

こちらは割と若い方が多かったんですが、ちょっと嬉しい出会いもありました。人っていうのは、望んでいる時に、たまたま出会う場合ってあるんですよね。それが後になって良い出会いだったと言えるかどうかは、また別の話なんですけどね。

しかし何よりショックだったのは、30代ぐらいの方達でも、櫨と和ろうそくのこと、全く知らないという人が多いってこと。久留米だから櫨並木は知っていても、和ろうそくとは全く結びついてないんです。そもそも和ろうそくを見たことないって言うし。でもよく考えたら2年半前は私も見たことありませんでしたから、あらためて櫨のPRをもっとやっていかなくちゃと肝に銘じた次第です。

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マスク、買ってる?

2009-05-20 09:21:43 | その他
上の画像は今日の楽天のランキング画像。画像では11位までだけど30位までほとんどマスクで占められています。

アマゾンでマスクを検索すると、なんとほとんど在庫ナシになってます。

朝日新聞では
マスク入荷に行列 1000個1時間で売り切れ 神戸

ヤフーオークションでは70万円になっとるし。
緊急放出!!医療用サージカルマスク40箱入り5ケース一括

今は最新のサージカルマスクがかなり売れてますが、普通のガーゼマスクも決して無意味ではなく、何もしないよりははるかにマシのようです。ガーゼマスクは再利用ができるので重宝しますね。内側にティッシュとかを入れるのもいいみたいです。

今の新型インフルエンザウィルス(H1N1)は弱毒性だそうですが、WHOによると多数の人が感染すると強毒性に匹敵する被害をもたらすとも言われ、あながち安心してもいられないようです。

今は大阪・兵庫だけど、近いうちに全国規模になりそうだし、もうちょっとマスクを買っておくべきかな?

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和ろうそくを灯す時 その2

2009-05-18 22:09:27 | 和ろうそくを灯す時
ある人から、こう言われたことがありました。
「停電の時ぐらいしか、ローソクやら使う時はなかもんな。」

電気の代用として和ろうそくを使う?

あまりにもったいなさすぎ。非常時に使うローソクなんてパラフィンローソクで十分です。明かりがあればいいってだけなんですから。しかしそもそも大抵は懐中電灯がありますから、パラフィンローソクすら出番がないかもしれません。

ともかく単なる「明かり」としての需要は、明治の文明開化で西洋から電灯がやってきて日本に広まった時点で終わったのではないかと思います。

ところで、最近ではローソクの形をした仏壇用の電灯がありますね。大抵の葬儀場ではこのローソク電灯が活躍していますが、最近はお寺や各家庭でも活躍しているようです。火事を心配しなくていいから、安全で安心な明かりというわけです。

まるでバランみたいなもんです。

もともと蘭の葉でできてたから「バラン」と呼んだそうですが、今ではほぼ100%ビニール製。わざわざ蘭の葉を買う人はいないでしょう。

もし亡くなられた方のために明かりを灯す時、ローソク電灯を使うのなら、和ろうそくの出番はありません。スイッチ一つで万事オーライです。

それじゃ、いったいいつ和ろうそくの出番はあるのでしょう?

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手作り石鹸体験再び

2009-05-17 21:18:23 | ワックスと石鹸
今日は日曜日。例によってサロン・ド・井筒屋U店でのキャンドル作り体験です。
ところが、午前中からひどい雨が降っていて、ほとんど開店休業状態。あまりにヒマなので、まるは油脂さんの「手作り石鹸体験」をすることにしました。この石鹸作りは、実はかなりオトクな値段なんです。


いつものように材料を入れて貰ってコネコネしていきます。3月に作ったのは、ちょっと平べったかったので使いにくかったことから、今度はボール状に作ることにしました。それに立方体。


今回もよもぎを入れて貰ってミント石鹸にしました。ボール状とサイコロ状の石鹸が私の作ったやつです。

うむ!これなら使い心地はもっと良くなるハズ。


こちらは夕方来てくれたひだまりプロダクツのアイドル淡竹石鹸のTくんです。なんと新しい紙芝居を徹夜で作ってきてくれました。この紙芝居のタイトルは「カスリマン」。あの永井豪の「デビルマン」へのオマージュでしょうか。70年代レトロアニメのタイトルを選んでくれるとは。

次は19日火曜の13:00からです。場所は博多リバレイン地下二階イニミニマニモ内サロン・ド・井筒屋U店です。お時間があったら、ぜひいらしてくださいね!

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