松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

芯巻き教室開催

2008-04-17 23:11:37 | 和ろうそく芯ものがたり
今日はなんと芯巻き教室が行われました。

生徒は糸島に住むTさんたち。糸島には櫨の木が植えられているそうで
櫨の実から蝋を抽出し、オリジナルの櫨ろうそくを作る計画だそうです。
その一貫として、和ろうそくの芯を自ら巻くという、こだわりを持った方達なのです。

櫨とか和ろうそくに興味を持つだけでも、世間ではかなり変わっていると見られますが
芯巻きを進んで試みようとする心意気を持った方達ですから、私も感銘を受けました。

芯巻きは作業台や紙、灯芯草を揃えれば、作業自体は単純です。
とにかく目の前でよおく見て要領をつかんでいきます。

一回の授業で一通り学ぶことができたそうで、後は練習練習、また練習。
上達したら、正徳師匠にもう一度見せに来るということでした。
芯巻きの輪が広がっていくと思うと嬉しいですね。

この情熱があれば、糸島でオリジナル櫨ろうそくによるキャンドルナイトが開催されるのも
そう遠くないかもしれません。

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「手の間」に掲載されました。

2008-03-04 19:47:06 | 和ろうそく芯ものがたり
以前のエントリで、季刊誌「手の間」をご紹介させていただきましたが、
今月1日に発行されたVol.05で、
「正徳芯」のことが2P見開きで掲載されています。

どんなページかというと…


ひゃ~~。綺麗な写真ですねぇ。
このろうそくの置き方といい、上品なページになっちゃって。

手の間の記者の方も、正徳さんの芯に非常に感銘を受けておられました。
こうして雑誌に掲載されることで、読者の方に和ろうそくの芯というものを
知っていただけると思うと、とてもありがたいと思います。

和ろうそくの芯→和ろうそく→櫨蝋→櫨の木という感じに繋がって
櫨の人気が高まってくれればいいなぁと、内心期待しているんですが。

書いていただいた文章もとても丁寧で読み応えがありますので、
ぜひご覧下さい。
手の間のサイトはこちらです。

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古来の灯芯草復活へ その10

2007-12-19 19:09:15 | 和ろうそく芯ものがたり
井口さんは、菜種油を手に入れて、
昔の人がやったように灯芯草の髄を一本だけ浸して
火を点けてみました。(上の画像です)

小さな小さな柔らかい光が灯ります。
吸収性の優れた灯芯草の髄は、油をどんどん吸い込み
油が切れるまで、えんえんと燃え続けます。
一本の灯芯草でなんと12時間も燃えているとか。

欠点は、消えやすいこと。
ちょっとした風が流れると、すぐに消えてしまうので
ガラスケースなど風よけをする必要があります。
しかし、明るいとは言えないものの、
長時間火を灯すことができるという点では、優れた特性です。
昔の人の知恵に、あらためて感心しました。

井口さんは髄の引き出しの発展途上にあります。
軌道に乗るまでは、まだまだ時間がかかりそうですが
純国産の灯芯草で作る和ろうそくの夢に向けて
私も出来る限り応援していきたいと思います。

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古来の灯芯草復活へ その9

2007-12-18 22:37:05 | 和ろうそく芯ものがたり
正徳さんの姉に、灯芯草の髄を引き出すワザを伝授された井口さん。
自分なりの工夫も取り入れながら
髄を引き出すやり方に、飛躍的な進歩を遂げることができました。

一生懸命髄を引き出していると、
孫の小学生あっくんが、どこからともなく近寄ってきて
「じいちゃん、僕もやる。」と手伝います。



面白そうに、もくもくと作業をするあっくんに
思わず目を細める井口さんです。
案外、孫のあっくんが髄の引き出し達人になったりして。

井口さんによる髄の引き出しは、
かなり速度が縮まったものの、
まだまだ改良の余地がありそうでした。
「もっと道具をあーしてこーして…。」と
忙しく頭を働かせて工夫しています。

髄の引き出しに慣れてきたら、
いよいよ井口さんの無農薬の灯芯草で、
純粋国産の芯を巻くことが実現できますし、
櫨蝋100%の手がけ和ろうそくができる日も
そんなに遠くないかもしれません。

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古来の灯芯草復活へ その8

2007-12-17 22:04:32 | 和ろうそく芯ものがたり
農作物の収穫シーズンが一段落して
ようやく井口さんは、灯芯草の髄の引き出し方を習得するため、
正徳さんの姉に会いに朝倉市へ行きました。

まず、井口さんの作る灯芯草の髄を見てもらうと
かなり質が高い髄だということがわかり、
灯芯草には全く問題ないことがわかりました。

あとは引き出し方だけです。
三日間ほど灯芯草全体を湿らせること自体は合っていますが
そこからが大問題です。

引き出す本人の前に、固定した小刀を上向きにします。
小刀はあまり研がず、先端はやや丸みを帯びたぐらいにし
そこに灯芯草の先っぽを突き刺して、
ゆっくりと割いていくのです。

その手の加減に非常な熟練が必要で、
慣れないと、途中でプチリと切れてしまいます。
この部分がどうしても機械化できないため
芯の作業を海外に移しているといっても過言ではありません。
国内でも髄の引き出しを行っている所は
数える程になっているようです。

とはいえ、井口さんの灯芯草を
本来の使い方で生かすためには、ここは避けられない部分です。
井口さんは、必要な小刀の長さや太さ、
割いていく時のタイミングなどを熱心に質問していました。
次第にやり方が飲み込めてきたようで、
あとはひたすら練習です。

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古来の灯芯草復活へ その7

2007-12-16 21:39:44 | 和ろうそく芯ものがたり
灯芯草から髄を取り出す方法。
まず、井口さんが考案した取り出し方はこうでした。

乾燥させた灯芯草のうち、髄を取り出す灯芯草だけを
3日間ほど湿らせたタオルで巻き、
髄まで水が染みわたるようにします。

すっかり湿らせたら、お箸のような先端が細いものを
灯芯草の真ん中に突き刺し、押していきます。



すると白い内部の髄が、ヒョロヒョロと出てきます。
ちょっと詰まることがあるので、
時々押してやったりして、ゆっくりと髄を取り出します。

この方法で一応取り出せますが、たった一本の髄を取り出すまでに、
5分ほどかかってしまいました。
これでは時間のかかりすぎです。



髄は軽いので、500gから1kgで取引されている量を取り出すには多くの本数が必要です。
こんな速度でやっていては、井口さんの人生が終わってしまいます。

せめて10秒から20秒程度で取り出さなくては、採算ベースにはなりません。

正徳さんにやり方を聞くと、
正徳さんの80才になる姉が髄をスムーズに取り出していたそうです。
今はさすがに髄を取り出す仕事は携わっていませんが
コツなどを伝授することはできる、という返事でした。

長年髄を取り出していた経験者なら、使っていた道具など、いろんな事がわかります。
井口さんは、箸で髄を取り出す今までの方法から脱却し
もっと早く効率的に取り出すために、
朝倉市に住んでいる正徳さんの姉に会うことを決心しました。

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古来の灯芯草復活へ その6

2007-12-15 15:36:34 | 和ろうそく芯ものがたり
和ろうそくの芯を巻いている人に初めて出会った井口さん。
芯に使うイグサは、どんな種類のものかと聞くと、
畳に使われているコヒゲではなく、
どうやら井口さんの作っている灯芯草と同じ種類のものを
使っているとのことです。

やっぱりそうだった!
自分の灯芯草が、和ろうそくの芯として使えるに違いない。
確信が深まります。

ところが、ひとつ重要な問題がありました。

畳やゴザと違い、和ろうそくの芯には、
灯芯草をそのまま使うのではなく、
灯芯草の中の髄を取り出して使っているのです。

こちらのエントリの顕微鏡写真のように
灯芯草の中には、丸くて白いふわふわした髄が入っています。
その髄だけを取り出さなくてはなりません。

いったいどうやって?

もちろん井口さんは灯芯草の中に髄があることは知っていました。そして自分なりに髄を取り出したことはあります。
ただ、昔の人たちがやっていた方法とは違うので
どうやったら効率的に髄を取り出せるかで悩んでいたのです。

「正徳さん、髄はどうやって取り出すんですか?」
井口さんは勢い込んで聞きました。

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古来の灯芯草復活へ その5

2007-12-14 23:57:31 | 和ろうそく芯ものがたり
井口さんは、たったの一株から苦労して増やしていった
「灯芯草」で、寝ござ、座布団、花瓶敷き、車の座席シート、
靴の中敷きを商品化して販売するようになり、
利用者からは大好評を得ています。

しかし、以前から心にあったのは「灯芯草」の由来である
灯明やろうそくの芯のことでした。

井口さんは、ろうそくの芯を作っている業者をなんとか調べて
電話で何度も問い合わせてみましたが、
無農薬の国産イグサを売り出したい井口さんと、
海外産の安価なイグサを扱っている業者との
接点が合うわけもなく、話も進みません。
なすすべもなく行き詰まってしまいました。

西日本新聞の筑後版で「正徳芯和ろうそく」についての記事が
掲載されたのは、ちょうどそんな時でした。

八女の祭りの初日に、井口さんは松山櫨のコーナーに
足を運んでくれたところ、
たまたま芯巻きの正徳さんと
荒木製蝋さんが立ち寄っていました。

つまり和ろうそくの材料である
灯芯草を作っている井口さん
芯を巻いている正徳さん
櫨蝋を作っている荒木さん
和ろうそくを作っている大與さんという、
まさに材料から商品までの、
櫨ろうそく揃い踏みが実現したわけです。

無農薬の安心・安全な「灯芯草」を
和ろうそくの材料として使うこと。
井口さんの夢が、また一歩近づいた瞬間でした。



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古来の灯芯草復活へ その4

2007-12-13 22:41:17 | 和ろうそく芯ものがたり
灯芯草を使った新しい製品、
それは靴の中敷きです。

泥染め加工をせず、自然の状態に近い形で加工しているため、
人体にも優しく、素足で履いても安心です。
コヒゲよりも弾力性があるため、
夏には蒸れを防いで、さっぱりと
冬には寒さを防いで、ほっかほっかと
なかなか便利なグッズになっています。

地元では愛用している人も増えはじめ
地元産のお土産として大注目されています。
私も実際に試したところ、
足が疲れず、快適な履き心地になりました。
2011年春に開業が予定されている
九州新幹線船小屋駅のイチオシ土産として
紹介されるのではないかと期待しています。

…とはいうものの。

私は別に靴の中敷きのために、
この話を書いてるわけじゃありません。

また靴の中敷きのために、
井口さんが一生懸命灯芯草を作っている
というわけでもないのでした。

本来、灯芯草の由来は灯明や和ろうそくの芯に使われたことです。

なのに現在では、肝心の灯明や、
和ろうそく自体が見あたらなくなっているとは。

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古来の灯芯草復活へ その3

2007-12-12 21:03:11 | 和ろうそく芯ものがたり
「化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS)」という病気があります。
さまざまな種類の微量化学物質に反応して苦しむ病気で、
重症になると、仕事や家事が出来なかったり、
学校へ行けないなど通常の生活を営むことが困難になる、
極めて深刻な『環境病』です。

CSは何かの化学物質に大量に曝されたり、
微量だけれども繰り返し曝された後に発症するとされています。
症状は頭痛、目の乾き、耳鳴り、筋肉痛などの身体的な症状の他、
鬱状態・躁状態、不眠、記憶力や思考力の低下など、
精神的な問題も起こるなど、症状の個人差が大きいようです。

最近急激に増えた「花粉症」も環境病の一つ。杉などが多い山村よりも
車の排気ガスなどで汚染された都市の方が患者が多いと言われています。
また、住宅の新築・改修などに使われる建材や塗料から拡散されるホルムアルデヒトなどの
揮発性有機化合物による室内空気汚染に起因する
シックハウス症候群がCSの発症原因となることもあります。

んで、なんでイグサの話がCSの話になったかというと、
前回でお伝えした灯芯草の優れた弾力性と吸放出性構造には
そういう化学物質の吸着効果も期待できることがわかったのです。

特に井口さんが無農薬無化学肥料で作った灯芯草には、
通常の1.5倍のクロロフィルが含まれており
防臭・抗菌・森林浴効果が期待できます。

実際にホームセンターなどで売られている
安価なイグサ製品によって、CSで悩んでいる方が
井口さんの灯芯草で作った
イグサのマットを試しに使ってみたところ、
少なくとも激しい症状は見られなかったという報告がありました。

「うちの畳は舐めても平気です。」と断言する井口さん。
井口さんの作る灯芯草で作った畳には、
本来のイグサのいい香りに満ちています。

井口さんは座布団や畳の他に、
灯芯草を使った新しい製品も思いつきました。

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古来の灯芯草復活へ その2

2007-12-11 21:01:37 | 和ろうそく芯ものがたり
今回は、灯芯草の研究報告(北九州市立大学・森田洋農学博士による報告書)から抜粋します。
上の画像は灯芯草の断面図を電子顕微鏡で撮した写真です。
形は全体的に丸くてふんわりしているのがわかると思います。

畳表の主力品種コヒゲ(八代産)の写真が↓です。



ごらんの通り、灯芯草の方が表皮が薄く、コヒゲの方は表皮が厚い構造をしています。
このことから、コヒゲは非常に硬く、灯芯草は「スポンジ」のように柔らかく弾力性があるということ、また海面組織はコヒゲに比べると旧放出性に優れた材料であることがわかります。

ちなみに、中国産イグサの写真が↓です。



ごらんの通り、イビツな形をしています。
表皮自体は灯芯草同様に薄く、
膜組織や管束もかなり薄いんですが、
ところどころ組織が欠落しており、海面組織もバラバラ。
巷で売られているほとんどの安い畳は中国産の畳表ですが、
価格的に安い中国産イグサが
いかに脆く壊れやすい素材なのか明らかだと思います。

上記の写真から、
構造的に灯芯草が非常に優れているのかがわかりました。
しかし他の部分でも、もっと優れたところがあったのです。

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古来の灯芯草復活へ その1

2007-12-10 22:37:42 | 和ろうそく芯ものがたり
和ろうそくの芯には、和紙とイグサを使いますが
今回からイグサについて書きたいと思います。

最近は全てにおいて、安い中国産が出回っていますが
イグサもそうでした。
中国産の輸入が増え、国内のイグサの作付け面積は
十年前の三分の一にまで減少しました。
日本人の住宅が洋式化され、
畳の需要が減ったことも原因と言われています。

そんな中、福岡県筑後市に住む農家の井口さんが
我が国で古代から栽培されていたイグサの品種を
復活させ、商品化に成功し注目を集めています。

そのイグサの古来種とは、なんと「灯芯草」です!
「灯芯草」の栽培は平安時代にまで遡り、
和ろうそくの芯としてはもちろん、
薬草として用いられていました。

「灯芯草」は、現在、畳に使われている主力品種「コヒゲ」に比べると
背丈が低く、茎が株からバラバラに伸びていくため
栽培、収穫、加工に手間がかかるものの、
何事にも意欲的な井口さんは、「モノは試し」と
知人からもらった一株から、
化学肥料も使わず無農薬で毎年株分けを繰り返し、
上の画像のように増やしていったのです。

井口さんは北九州市立大の森田洋準教授や
県工業技術センターに灯芯草の分析を依頼しました。

すると灯芯草には、驚くべき結果が得られたのでした。

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櫨紅葉終盤です

2007-12-06 23:42:08 | 和ろうそく芯ものがたり
櫨紅葉も、そろそろ終盤です。
田主丸町に残っている大きな櫨の林を通りかかったら、
こないだより紅葉していたので撮影してきました。
内山緑地から県道に出る道の北側付近です。



こうしてみると、耳納山を背景にかなり大規模な櫨林に見えますが、
実際は4~5本の巨木の群生です。
道から見えないこともないんですが、ちょっと奥に入ったところです。
見事な紅葉だと思います。



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NHKの朝の放送で

2007-11-24 19:56:25 | 和ろうそく芯ものがたり
今朝、7時50分頃、NHKの総合テレビ「おはよう日本」の九州版の中で
「櫨並木」の紅葉と乾太郎窯のハゼ灰釉薬陶器の紹介が放送されました。

乾太郎窯の大中乾太郎氏も生出演され、ハゼ灰釉薬への思いなどを
やや緊張した面持ちで語っていました。
そして!
数分間という短い時間の中で、アナウンサーの方が一本の和ろうそくを握って
なんと和ろうそくの話題にも踏み込んでくれたのです。
ガラスケースの中に糸芯の普通のローソクと、和ろうそくを立てて
比較していました。

その和ろうそくこそ、「正徳芯和ろうそく」だったんですよ!!
NHKだから、残念ながら商品名は出せず、
単なる「和ろうそく」というラベルでしたが。
誰もわかんなかったでしょうが、
ガラスケースの中で、美しく上品に燃えてくれてありがとうと言いたかったです。

この数分間の生放送のために、前日にリハーサルを行っていた様子を後ろからパチリ。
光の当たり具合や角度などを何度もチェックしていました。



当日は放送の2時間前から数回リハーサルを行ったそうで、
たったの数分間のために、本当にごくろうさまです。

とにもかくにも、正徳芯和ろうそくの姿はTVカメラにおさめられたし
和ろうそくの話題がでてきて嬉しい朝の出来事でした。

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和ろうそく芯ものがたり その25

2007-09-25 22:19:12 | 和ろうそく芯ものがたり
八女の祭りが終わりました。
和ろうそく芯ものがたりも、今回でいったん終了です。

「正徳芯和ろうそく」を売る前は、
「こんな時代錯誤みたいなシロモノ、
絶対に売れないよ。」とか言われていましたが、
意外にも多くのお客様が来られて、
二日目の昼頃売り切れになり、私も正直驚きました。

自分の身近にいた大切な方が亡くなり、
どうしてもその方のために、最高の和ろうそくを
灯したいと願う方が多い事にも驚きました。

それに最近はお寺でも櫨蝋を知らないお坊さんがいるようで、
「お寺さんから和ろうそくをもらったけど、
ずいぶん煙が出てきた。和ろうそくってあんなに煙が出るの?」

そういう人には見本のろうそくを灯して説明しました。
「櫨蝋100%は、ほとんど煙は出ません。
煙が出るのは、櫨蝋と他の石油などを混ぜた場合です。」

実際にろうそくの炎を目の当たりにして、
あらためて本物の和ろうそくというものを知った方もいます。

櫨蝋100%、質の高い芯、手がけろうそく職人
この三つが揃った本物の和ろうそくは、
残念ながら、現在ほとんどありません。

しかし心のこもった本物は、人の心を癒すものです。
そして、そうした心の癒しを求める人は、
以前よりも増えているのではないかと思います。

「なぜ糸芯じゃなく、イグサ芯なのか?」という
疑問から始まった和ろうそく芯ものがたり。
ついに最高の和ろうそくを製作し、
販売することができました。

売り切れてしまった「正徳芯和ろうそく」は
好評の声に応えて、現在追加製作中です。

どこで売るかはまだ未定ですが、
最高の和ろうそくを、皆に知ってもらうために、
なんらかの機会を見つけて
できるだけ紹介していこうと思っています。

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