後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔567〕清瀬市議会議員・ふせ由女(無所属、ひとり会派「共に生きる」)の議会報告「ゆめ通信」の最新号です。

2023年02月22日 | メール・便り・ミニコミ
 清瀬市議会議員2期目を終えようとしているふせ由女は年4回の議会ごとに議会報告「ゆめ通信」を発行してきました。8年間で本号は35号を数えます。このブログでは最新の2023年春号をお届けします。
 ブログでもお知らせした2月19日の白石孝さんの講演会はこのコロナ禍にもかかわらず40名近くの方に参集いただきました。マイナンバーカードや給食無償化の今日的課題に関心が高かった現れだと思います。
 それと共に、国民の声や国会の議論を聞く姿勢を持たない岸田内閣に対する危機感が会場に充満していたと司会をしながら感じました。コロナ禍やウクライナ危機を火事場泥棒的に「利用」しながらしれっと日本を戦争ができる国、原発再稼働新設に舵を切っています。
 子や孫の世代につけを残さない覚悟で、「叛逆老人」(鎌田慧さん造語)として駅頭活動や通信配布に勤しむ所存です。







◆撃ちてしやまん
  岸田内閣は、戦争にも原発にも痛みを感じていない

鎌田 慧(ルポライター)

 トルコ地震のテレビ中継で、瓦礫の下から引き出される子どもの姿を
みた。
 ウクライナからの映像も、ミサイルで破壊された集合住宅の残骸を映
しだしている。それに広島、長崎、東京など空襲後の映像が重なる。そ
の地獄を体験したひとたちはどんな気持ちでテレビをみているのだろうか。

 ミサイル防衛のため、と岸田内閣はミサイルを大量に買いつけようと
している。広島、長崎が一瞬にして破壊されたばかりか、福島でも大量
の放射能被害を受けたのに、さらにまた東海原発など老朽原発を稼働さ
せようとしている岸田内閣は、戦争にも原発にも痛みを感じていない。

 このところ、気が重いのは内閣独走、戦争と原発に前のめり「撃ちて
しやまん」と突進しているからだ。「リベラル派首相は大転向し、諌言(
かんげん)する大臣がひとりも居ない。自民党の退廃だ。

 プーチンの戦争は反ナチスが大義名分。かつて「日本の生命線」とし
て満州を建国した侵略とおなじだ。
 今は「台湾有事は日本有事」と沖縄の南西諸島まで、米国にそそのか
されミサイルを並べ立て、軍備の大増強を図っている。「武力の行使は
放棄する」が平和憲法の約束であり、矜持だ。

 かつて「愛国心」を吹き込まれ若者たちはみな死を覚悟した。が、上
陸した米兵がジープからチューインガムを投げると、争って拾った苦い
記憶がある。 (2月14日「東京新聞」「本音のコラム」より)

◆安全性と多数決
  「原子力規制委員会」原発「60年超の運転」容認

鎌田 慧(ルポライター)

 広島、長崎と二度にわたる核爆弾の被爆とビキニ環礁実験による漁船
の被ばく。世界史的な被害を受けてなお、日本が世界有数の核発電・原
発の設置国になったのは、「クリーンエネルギー」とする政府の政策
と、福井県高浜町で暴露された、電力会社のカネに糸目をつけぬ買収
攻勢があった。

 いま岸田内閣がGX、「グリーン」への転換などと称して原発60年超
の運転、新増設など国の未来を危険に晒す政策を打ちだしたのは、福島
原発事故から12年、財界、電力会社から慫慂(しょうよう)されての
ことであろう。

 かつて原発を監督するのは「原子力安全・保安院」だった。が、原発
推進の経済産業省に包摂されていて機能せず「ピッチャーとアンパイア
がおなじ人格」だった。
 それで環境省外局の「原子力規制委員会」に変えられ、「原子力規制
庁」が事務方を担うことになった。ところが規制庁はいまや長官、次長
ともに元経産官僚が取って代わって、元の木阿弥(もくあみ)。

 規制委も「60年超の運転」の閣議決定をそのまま容認した。運転期間
を決めるのは推進側の判断で規制委は関わらない、との意見にたいし
て、石渡明委員は「60年もすると部品が調達できない」と発言、「科学
的、技術的な新知見に基づくものではない。安全側への改変とも言えな
い。反対だ」と批判した。それでも多数決で決定した。
(2月21日「東京新聞」朝刊「本音のコラム」より)

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