後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔206〕憲法違反の集団的自衛権の強行採決に抗した19日行動は40回目、2800人の参加でした。

2019年01月23日 | 市民運動


  1月19日(土)、午前中は日本演劇教育連盟の常任委員会が事務所(大塚)であり、食事をしてから国会に急ぎました。永田町駅に着いたときはもう2時を回っていました。階段を上がると、元気なコールが聞こえてきます。なるべく中央演台に近づこうとしますが、コーンで仕切られた中は参加者でごった返していました。しかしそこは皆さん慣れたもの、植え込みに沿ってわずか1列ですが、通行人のスペースをしっかり確保しながら、参加者が列を作っているのです。私は話し手からわずか20メートル程度の距離に潜り込むことができました。連れ合いとは現地集合でしたが会うことはかないませんでした。
 
■『安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!1・19国会議員会館前行動』
2019年1月19日(土)14:00~
場所:衆議院第2議員会館前を中心に
主催:安倍9条改憲NO!全国市民アクション
   戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

 2015年9月19日、憲法違反の集団的自衛権容認の戦争法が国会で強行採決されました。翌月から毎月19日に抗議集会が開かれてきました。この日はなんと40回目ということで、2800人が駆けつけました。
 集会の内容は以下の通りです。名前を間違えると申し訳ないので、ユーチューブを見ながらひらがなで書き起こしてみました。

*コール 森さん
*司会 菱山南帆子さん

〔連帯発言〕
・菅直人さん(立憲民主党)
・吉良よし子さん(日本共産党)
・うちだまさとしさん(戦争させない1000人委員会)
・のひらしんさくさん(止めよう辺野古埋め立て、国会包囲実行委員会)
・おおえきょうこさん(法律家6団体)
・すずきあきらさん(戦争はいやだ 調布市民の会)
・清水雅彦さん(日本体育大学)
〔行動提起〕
・みやざわようこさん(行動センター)



https://www.youtube.com/watch?v=4NHyML2Y5r0

 話の内容を要約するのは至難の業なので、上記のユーチューブを覗いてください。臨場感が伝わってきます。どうやらこのビデオは定点撮影なので、私の姿は映っていません。
 憲法学者の清水さんがブログにこんなことを書いていますよ。

■清水雅彦さんのブログより
 昨日(1月19日)は、12月31日ブログでお知らせした、安倍9条改憲NO!全国市民アクションと戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会主催の「安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を!安倍政権退陣!1・19国会議員会館前行動」(衆議院第2議員会館前を中心に)に参加してきました。昨日は国会閉会中の土曜の行動ということで、国会議員からの発言は2人だけ。そのため、当初発言を予定していた主催者・市民からの発言だけでは予定の時間に達しないので、急きょ、私も行動の途中で発言するよう言われ、発言してきました。したがって、内容が十分に練られていない発言になってしまいましたが。

私からの発言内容は、今年2019年の100年前の1919年でまず思い浮かべるのは、坂本龍一さんの「1919」という曲。この曲では1919年のレーニンの演説をバックに流しているが、1917年のロシア革命後、世界の支配層は革命の波及を恐れた。ドイツでは革命を防ぐために支配層が妥協して、生存権を保障するワイマール憲法を1919年に制定。また、1919年といえば、韓国では3.1独立運動が展開され、国際社会では国際連盟規約を作る。連盟規約は第1次世界大戦の経験から侵略戦争の制限をしたもので、その後、28年の不戦条約では侵略戦争を放棄し、第2次世界大戦を受けて国連憲章では自衛戦争の制限を行い、このような戦争違法化のさらに先にあるのが日本国憲法9条。こういった形で、100年前の取組が日本国憲法にも盛り込まれているが、安倍政権は憲法に生存権規定がありながら社会保障を後退させ、9条がありながら戦争法の制定などをしてきている。これは世界の歴史の流れを逆行させるもので、このような安倍政権を倒さなければならない、といった趣旨でした。


 最後に鎌田慧さんの新聞コラムを紹介しておきましょう。


◆「本土決戦」?
  「原発輸出政策破綻」のうっぷんを国民への挑戦で突破するつもりか
  中西経団連会長発言「再稼働をどんどんやるべきだ」

鎌田 慧(ルポライター)

 「再稼働をどんどんやるべきだ」。中西宏明経団連会長の進軍ラッパだ。
原発存廃の勝負はついた、あとは一日も早い終戦と撤退だ、とわたしは考え
ている。ところが日本財界の最高司令官は、まるでヤケのヤンパチ、玉砕
覚悟の突撃命令だ。
 そのわずか前、報道各社とのインタビューで中西会長は「国民が反対す
る(原発)はつくれない」と仰っていた。福島第一原発事故のあと、厭戦
(えんせん)気分が蔓延(まんえん)している市民と自治体にいらだち、むり
やり反対意見をねじ伏せたいこころ。
 しかし世界を見てほしい。賢明なるドイツ政府はすでに急速な脱原発を
すすめ、核からの脱却と自然エネルギーへの転換が、あらたな経済成長と
希望の道となっている。
 それにひきかえ、日本政府の原発輸出政策は、東芝、三菱重工業、日立
製作所ともに軒並み採算がとれず敗退、破綻。中西氏が会長の日立はアラ
ブ首長国連邦、リトアニア、台湾、そして英国と海外戦線は全滅。すでに
勝敗はあきらかなのに、敗北の鬱憤(うっぷん)を国民への挑戦で突破する
つもりか。
 経団連会長の再稼働至上主義は、かつての軍部の戦闘至上主義を思い起
こさせる。被爆地は疲弊し物資は欠乏。国民の戦意喪失は深い。が、どん
どん往け、と兵士を戦地に送り込んだ。その無謀、無責任のDNAが財界
指導者に残っているようだ。ついに本土決戦の悪夢か。
  (1月22日東京新聞朝刊27面「本音のコラム」より)


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