後期ゴシック彫刻・市民運動・演劇教育

小学校大学教師体験から演劇教育の実践と理論、憲法九条を活かす市民運動の現在、後期ゴシック彫刻の魅力について語る。

〔540〕後期ゴシック彫刻を歩く㉓ エルンスト・バルラハの彫刻を見にギュストローを再訪しました。

2022年11月23日 | 美術鑑賞
 エルンスト・バルラハ(1870~1938)はドイツ表現主義の彫刻家です。彫刻家としてケーテ・コルヴィッツの先輩で盟友にあたります。
 私がバルラハに興味を持ったのは、2006年、日本におけるドイツ年で東京藝術大学大学美術館での展覧会を見たときです。この展覧会は京都国立近代美術館、東京藝術大学大学美術館、山梨県立美術館と巡回しました。日本で初めてのバルラハ展でした。
*大きな図録のため右端が切れてしまいました。



 デテールを省略し、大胆にデフォルメした造形にまずは圧倒されました。バルラハの想いが何物も介在せずに、直接伝わってきました。いつかドイツに点在するバルラハ作品を見歩きたいと思うのでした。
 そこで、リーメンシュナイダーなどの後期ゴシック彫刻を訪ねる機会が多かったので、バルラハの彫刻も訪ねてみようと思いました。バルラハ作品の宝庫のギュストロー(エルンスト・バルラハ財団)、ハンブルク(エルンスト・バルラハ・ハウス)、リューベック(カタリーナ教会)に足を運んだのです。

 日本で出版されている、バルラハをタイトルに入れた本は数えるほどです。おそらく次の4冊でしょう。
・上野弘道『エルンスト・バルラッハ-忘れられた表現主義の彫刻家』あい書林、1989年
・宮下啓三『人間を彫る人生-エルンスト・バルラハの人と芸術』国際文化出版社、1992年
・上野弘道『木彫の詩人-エルンスト・バルラッハ』新日本出版社、1993年
・小塩節『バルラハ-神と人を求めた芸術家』日本キリスト教団出版局、2002年

 さて、今回はヘルビックの運転でロストックからヴァルネミュンデ、ギュストローに案内してくれました。博物館内部の作品は掲載できないので、風景を楽しんでください。
 *ある人に写真がとても綺麗ですね、と言われて嬉しくなりました。












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