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街中の散策では たまにバスを利用する時がある。最新型とは云えないが乗り心地
も悪くはない。なにしろ自家用運転のようなリスクもストレスも皆無だから。最近は
マスクと帽子などの完全武装のうえ まったく口を利かないので気遣いもない。
(誰が誰だか判る訳がない・・”老人同士”は挨拶も声掛けもしなくなった!?)
自ずと自分のことだけ黙考し続けることになる。目的地に着くと 体力には変調は
無い・・と思い込んでいるので 二段ほどある階段状の降り口から 挨拶無しでいつ
ものようにトントンと調子をつけ手すりに伝って道路へ降りる。ムム!?体幹のバラ
ンスが?特に膝や腰への重力のかかり具合が?カックンと崩れるような感触がある。
何事も無いようにと 少し慎重な暮らし方が長すぎたのかもしれないし じんわり
押し寄せる 歳!のせいかもしれないが 安らかに生きることを少し甘くみていたな
と反省したのであった。いまさらながら 階段は降りるのもタイヘンで 皆タイヘン
になってきたのである。
「やすらかやどの花となく草の花:森 澄雄」