本日は、祇園祭の見どころ「山鉾巡行」だ。
筆者は昨年四条通り沿いのビルの二階から冷房の中から見学した。今年は沿道で見物するのは命取りだ。
ちょうど堺町での「籤改め」の所作が見える場所だった。「籤取らず」以外の山鉾町の代表者が、奉行である市長に引いた籤を見せる。順番通り進んでいるかの確認である。その代表者というのは子供の場合もある。漆塗りの桐箱の中に籤は入っている。鮮やかな京紐で結ばれたその結び目は絶対に手で直に触れてはならない。扇子を上手に使って開けてそして閉める。最後紐を大きくはね上げる所作で拍手が起きる。子供ならたとえ仕損じても拍手喝采だ。
そして自らの山鉾に向かって、大きく扇子を大開し、許可出たことを示し呼び込む、すると山鉾がゆっくり動き出す。その所作も見所だ。
今日は先祭巡行だ。
四年前、後祭と分けた。正しくは本来の巡行に戻ったという事だ。理由は簡単。昭和40年代になって京都の室町も高度経済成長の恩恵を受ける。そんな時に2日間も交通規制で活動が出来ないのは困るという意見が通って前後の巡行が合体した。京都では誠に珍しい決定だ。伝統的行事が経済活動に優先するのが本来の京都流なのだ。
それが数十年たって本来に戻る。後祭りが、先祭りのほぼ逆ルートで復活した時、右回りの辻回しが話題になった。今までのルートならば左周りしかない。御池通り河原町と河原町通り四条を右にまわる経験はない。右でも左でも曲がるのは同じと言うなかれ微妙な違いがある。筆者にも理解不能だが・・・・・・・。
籤取らず(抽選しない特別な鉾)長刀鉾に続く、今年の山一番は、蟷螂山。その後
霰天神山 油天神山 函谷鉾 孟宗山 綾笠鉾 白楽天山 鶏鉾 太子山 伯牙山 芦刈山 月鉾 山伏山 四条笠鉾 占出山 菊水鉾 保昌山 郭巨山 木賊山 放下山 岩戸山 船鉾 の以上23基。