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25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

無責任国家 日本

2019年09月25日 | 社会・経済・政治
 今日は天気があまりにもよく、急にBook Off にこの2年ほどの間読んだ本を売ろうと思い立ち、段ボール2箱に積めて、松阪に出掛けた。新書は20円から50円。単行本は500円から350円。総額約7000円で買い取ってくれ、古本が鰻に化けてしまった。
 今年と来年とで、捨てるべきもを決めて、ごみに出すもの、業者に頼むものをきちんと頭の中で仕分けして、処分しよう、と思ったのだった。
 
 現在三度めの「昭和史」を少しづつ読んでいるという報告をしたが、ひとつ言いたいことがある。それは国民についてである。昭和の満州事変あたりから、軍部、新聞、雑誌、国民がだんだんと戦争の方向に向いて行った。日清、日露戦争で勝った日本は驕っていた。
 国民も、中国一撃論、ソ連脅威による満州フロントライン論などが入り交じり、多くの情報がないまま興奮していった。国民も馬鹿だなあ、と今では思う。けれど、馬鹿なのは政治家であり、軍人のお偉方であり、マスコミ幹部である。結局ツケは国民が払う。青年、その家族一同、最後には少年兵まででてくるが、その責任は死んだ兵士だけでなく、その妻や子供、親も払う。興奮し、煽られ、煽ってもツケは自分で払わなければならないのが国民である。死刑となった政治家や軍の幹部は少数いるが、大方の政治家、官僚、軍幹部、マスコミ幹部は責任もとらず、戦後を生きた。かれらには命というツケは払えないのである。払えるのは国民国家の国民だけである。
 ヨーロッパは第一次世界大戦でこれからの戦争は国民もともに戦う総力戦になること知った。そのことを知った軍人たちは、日本も総力戦体制をつくらないと戦争には勝てない、と考えた。軍部にたてつくものは殺すことまでした。5.15事件、2.26事件でのテロで、学者、文化人もだんだんと口を閉ざし始めた。

 日本は被害者に冷たい社会だ、と先日書いたが、日本は上にいけばいくほど、無責任となる。東電の裁判で、3人の大幹部も責任をとらない。とらせない。原発事故を起こしただけでアウトのはずだ。福島がどうなっても、かれらは無実なのだ。
 たまりにたまった汚染水を海に流すことも徐々に言い始めている。
 この頃そんなニュースが出てくる。トリチウムは安全だという学者と安全ではなく、細胞の核にも入り込むという意見もある。この場合も、原発建設に賛成した地元の人もそのツケを払わされている。そして払っている。東京に住居がある大幹部らは地元民ほどのツケも払わない。
  
 この国は無責任国家なのだ。政治家が世襲制になろうとしているのもその極みである。これにも国民も絡むが、国民だけは責任をとるはずだ。愚かな国民になりたくないが。
 




被害者に冷たい国

2019年09月23日 | 社会・経済・政治
交通事故に遭うとする。台風の被害を受けたとする。あるいは盗まれたとする。殺されたとする。大損をするのは被害者側である。交通事故の場合で言えば、加害者側は保険に入っている。保険会社は多くを払いたくないからなんとか支払いを低くしようとする。ぼくはこのことについては母の交通事故裁判でよく知っている。加害者は何の苦労もない。良心の呵責程度である。裁判には出席せずともよい。ぼくから電話はしてはいけない、と保険会社の弁護士から知らせがくる。

 結局、母は事故の後遺障害が残り、不自由な生活を強いられることになった。動かなくなった。すると医者が言ったように認知症が進んできた。
 千葉の台風被害でも決して元に戻るのではない。ゴルフ場の倒壊で被害にあった家は被害者であるが、元のままに戻れるとは思えない。加害者がすんなり払えるとも思えない。市や県や国がそっくりそのまま建て直してくれ、それまでの居住費も出してくれるとは思わない。

 日本は加害者に有利な国である。保険が発達しているからである。その保険会社も厳しいもので、旅行保険にしても3000万円までは補償します、とか書いていても、そうならない。低く、低く、なんたらと理屈をこねてくる。特に裁判になるような大きな事故や事件ではなおさらだ。被害者が間接的にいじめられる。

 「殺される」のは最大の大損だ。加害者はそれほどのお金なんかもっていないだろうし、生命保険に入っていたとしてももらえるのは本人ではない。本人に家族がいれば家族は少々救われる、というものだ。

 この国は被害者には冷たくあたる国だとぼくは思っている。

 千葉のゴルフ場倒壊の被害者だけでなく、台風被害で、ぼくは国や県がさっと出てきて、鉄塔をどけ、家を建て替えてあげる。屋根が飛んでいった家も全部立て直してあげればよいと思う。アフガニスタンには8000億円出している。イージスアショアには兆単位である。MMTの論者ならば、自国通貨をもつ日本はいくら国債を発行してもつぶれないというのだから、それをすればいいのだ。民事介入せず、という原則があるなどと言うが、政府の二人ほどの官僚と県の役人が間に入って、采配すればいいではないか、とぼくは思うのだ。
 とりあえず、全部建て直す。修理で済むものは修理をやってしまう。それから事後のことは災害の保険に入っている人もいるだろうし、いろいろだろうから、話し合っていけばよい。

 地球環境を守ろうとヨーロッパの子供たちが立ち上がった。トランプ大統領がこの地球で存在するのは十年くらいかもしれないが、子供たちは何十年も地球で生きるのだ。 もしも気温がさらに1度上がろうもんなら、大雨、台風、竜巻、海水温による魚、植物への影響も大変なことになってくる。これもなんとかしないといけないが、アホな政治家一人、二人いるだけで物事が進まなくなる。

 




権力の言うことなど

2019年09月20日 | 社会・経済・政治
 7月の末からまず息子家族が8日ほどいて、帰ると娘家族も10日ほどいた。大いにビールを飲んだ。しっかり美味しい物を食べたら、ダイエットのことをすっかり忘れていて、せっかく2kg痩せたのに、元に戻り、それ以上になってしまったようで体重計に乗るのが怖い。昔二十代まではどれほど食おうが太らなかったのに、代謝が悪くなったのだろう、つまり老化ということだ、飲み食いしたものは身体が完全消化できない。その分が脂肪になる。
 麦芽67%以上のものをビールといい、以下の物を発泡酒と言っていたが、この頃、発泡酒よりも安く、ビールと味はほとんど変わらないという「第三のビール」とやらが出てきている。これらはアルコール分が6%である。これが絶妙である。スーパードライは確か5%だった。
麦芽以外に穀物をブレンドしているらしい。だから税率が安くなる。いろいろな穀物からブレンドする技術はウィスキー会社が詳しいだろう。この技術が第三のビールに応用されているように思う。各社外国のウィスキー会社を買収している。
 例えば500ml缶のスーパードライと 同じ会社の「秋の宴」を飲んでみて比較すると断然 「秋の宴」の方が旨い、とぼくは思う。スーパードライとイオンのバーリアルはほとんど同じ味である。スーパードライは500ml で270円。バーリアル(紺色)は110円である。イオンの バーリアル(オレンジ色)は500ml 110円で、麒麟の「大麒麟」は150円だが、全く同じ味である。多分マックスバリューがOEMで麒麟に製造を依頼しているのだと思う。
 政府の高い税率が新しい商品を生み出すというのは皮肉な話だ。携帯電話を安くできると菅官房長官が言っても、結局は安くならない。

 政府が言い出す要求に巧妙な方法でくぐり抜ける。ビール類も同じようなものだ。
 この逞しさがあればよいと思う。
 昭和8年、ゴーストップ事件があった。赤信号を無視して軍人が横断歩道を渡った。それを警察官が注意した。軍人は怒った。警察官も軍人のその態度に怒った。これがその後大事になった。軍隊対警察の争いになった。この頃まだ警察官は軍人に物申したてる気概があったのである。この頃はまだ軍隊によるファシズムはまだ弱かったのである。しかし本格的日中戦争まであと4年。太平洋戦争までさらに4年である。我が身を振り返れば8年など、あっという間である。8年のあっという間にあっと死にたくないが。

よもやま話の会

2019年09月17日 | 社会・経済・政治
サウジアラビアの石油施設がドローン爆撃機に破壊された。半分ほどの施設がやられたというからたいへんなことだ。時速240キロで飛ぶドローンらしい。こんなことが常態化すればどうなるというのだろう。原子力発電所とて狙える。軍事基地や国の主要な重要施設も狙えるだろう。

 イランの関与をアメリカやアフガニスタンは言う。イランは知らない、という。困ったことだ。深刻な事態である。
 サウジアラビアがイランを攻めたら、第三次世界大戦になる恐れがある。

 関わらないことだ。戦争をさせないことだ。もし戦争になったら戦争中止の仲介をすることだ。被害を受けるものは国民なのだ。

 日本では千葉の台風被害、電気の問題をどこもテレビでやっている。災害列島の日本だからいたしかたないが、そんな騒動の裏で「サウジとイラン問題」にどう対応するのか政治家たちが話し合っているのだろう。有志連合に参加する、と言い出さないだろうな。もし言い出せば、自民党内から誰がダメだというだろう。小泉進次郎は言うのだろうか。言えなかったら戦前と同じである。北朝鮮が参戦したらどうするのだ。核で脅してきたらどうするのだ。

 教室「よもやま話の会」があり、テーマは森鴎外の「寒山拾得」だったが、どうにもならないくらい、話は弾まない。鴎外は寒山という詩僧も拾得という僧の人物像も一切書いていない。なんなのこれは、ってな感じで、話題はあっちこっちに跳び、福島の汚染水処理はどうするのだ、とか、尾鷲市もごみ焼却やバイオマス発電も、釣り桟橋も話がお流れになったと聞いたのだった。南海トラフが大声で囁かれているから、重要設備は無理で、住宅も無理である。一番よいのは大オートキャンピング広場ではないか。岸壁の前には漁礁を投入すればよい。
 次回は川上未映子の短編小雪「愛の夢とか」となった。
 月刊誌「文學界」は川上未映子の特集をしていた。対談を読んだ。他の小説家らの批評も読んだ。彼女は今、子を産んだことを掘り下げようとしている。その熱き心はわかるような気もするが、実感的にわからず、読みながら困ったにだった。短編集をしっかり読んでみよう。



 


 

時事雑談

2019年09月16日 | 社会・経済・政治
  絶えずプログラマーとは一緒にいて仕事を進めていくことだ、と、まかせておけばいけないものだと、今回反省している。今のところそれが命取りになるわけでもなく、完成まで日が伸びていく、ということだ。ひとつの問題をクリアすると次の問題がでてくる。2時間ばかり格闘して止める。次の日にまわす。そのうち知識が集まってきて解決するものだ。
 細君と車の中で、福今日の新聞の「声」欄で91歳のご老人が、福島の原発汚染水は絶対に海にながしてはいけない、と言っていたことを話題にし、タンクの置き場所の確保はどうなってるんだろう、と思ったのだった。いずれ、東電は海に流すのではないか。もしそれをすれば日本のサバやイワシ、サンマにおいても、カツオついてもダメになることだろう。風評被害だけではない。実際の放射能被害が魚にあるかもしれない。タンクを作るしかないか。放射能物質を無化してしまう技術の開発はどうなっているのか。できないものなのか。この方面の情報はさっぱり聞こえて来ない。
 「ホルムズ海峡 警護で増す危険」と水先人の70歳の男性が、「商船でも、警護されると敵国の軍事目標とされ、逆に危険度が増す」という。「今は日本の約9割がパナマ籍などの便宜置籍船で、乗員もフィリピン人などだ」という。彼は日本の有志連合参加に反対である。

 このような意見は「まとも」であると思うが、世は、特に性格的アンポンタンがいると、間違った方に道を選んでしまう。昭和史の戦前の経緯を読んでいると、世の空気の変容はすさまじいものだ。無責任大人の軍人、政治家の集まりだった。

 隣の韓国とのことでメディアのあり方も問われている。
 サウジアラビア、イスラエル、アメリカの動きとともに、中国、ロシア、北朝鮮などの動きも気になる。日本は小さな極東の天災が多い列島の国である。なにもでしゃばることはないし、日本は強国というわけでもない。

ITの世界

2019年09月15日 | 社会・経済・政治
 google の Android のことをアプリ関連のことで調べる必要があって、悪戦苦闘している。
  わからない言葉だらけである。Mp3 wma メールでのやりとりをしていても、体験して理解できるまで時間がかかる。
 そうこうしているうちに、iOS(apple)とAndroid(google)の戦略の違いが見えてくる。iOS はとにかく閉じている。)iOS でi phone 用のアプリを作るにはapple のものを買わなけれならない。まず、PC.それからプログラミングソフトウェアなどなぢ。Google は開放型でどんどん無料提供する。

 思えば 昔のYahooとGoogle の検索エンジンとの違いである。Yahoo は人気がでるとすうにオームページ審査を厳しくし、有料化した。Google は無料でなんでもかんでも載せるという方針を取った。Google が勝利したように見える。

 アメリカののしあがっていったIT企業はグローバル化の象徴でる。アメリカに追いつき、追い越せと人口数14億人の中国がつづいている。ほぼアメリカが世界を支配した格好であるが、大人口を抱えた中国、インド、インドネシアが5Gや6G などの新しい通信インフラを整えていけばアメリカを容易に追い越すことだろう。日本は今や3周遅れと言われている。
 言葉だけは知っていても入り込むことがなかった アフェリエイトというビジネス分野がある。自分のブログにアフェリエイト登録会社えお通じて選んだ広告を載せるのである。その広告いよって物が売れたり、クリックしてもらうだけでお金が入ってくる仕組みになっている。やれやれ、新しいことに取り組むことの骨の折れることよ。
 アイデアは頭から生まれるが、それを実用化しようとするととんでもない知識と経験、いわゆる技術がいる。いくら技術があっても、発想力がない人は言われたままのことをこなす職人となっていく。

 5Gの時代にあれば、産業革命が起こると言われている。

 おっ、今日は九州場所の女、田島さんが砂かぶり二列目にいて、バッチリとテレビに映っているぞ。隣の人と会話もしていたが、それが男性か女性か行司の真後ろにいるのでわからない。大相撲は観客もおもしろい。



 
 

また「昭和史」再々読

2019年09月13日 | 社会・経済・政治
三度め、半藤一利の「昭和史」を読んでいる。

 田中 義一は、日本の陸軍軍人、政治家。階級は陸軍大将。勲等は勲一等。功級は功三級。爵位は男爵。 陸軍大臣、貴族院議員、内閣総理大臣、外務大臣、内務大臣、拓務大臣などを歴任した。(Wikipediaより) この男は天皇に対して張作霖爆破事件のよからぬ噂を天皇が聞いた。 田中は天皇に聞かれても、のらくらとのれんに腕押しで、真相を探ることも、処罰をすることもしない。陸軍から責められるのも嫌だし、天皇やその側近たちから文句を言われるのも嫌なことで、ただなんとなく時が過ぎていくのを待っている状態である。天皇はカンカンになって怒る。「田中を首にしろ」という。すると側近・重鎮の西園寺公望がこれまで田中はけしからん、首にしろと言っていたにもかかわらず、天皇は内閣総理大臣を首して政治介入することなどあってはなりません。と言い出す。そばにいる牧野伸顕などは呆れる始末である。

 このウヤムヤが関東軍の暴走を食い止められなくする。今度は柳条湖事件である。満州鉄道を爆破されたとでっち上げの事件を作り、張作霖の息子、張学良を追い出すのである。もちろん謀略である。天皇は猛反対するが、大元帥天皇の意思に反して、朝鮮にいる日本軍は関東軍を応援に向かう。大元帥の許可がいることなのに、このような指図をする幹部軍人は死刑ものだが、逆に出世していくのだから不思議だ。マスコミも煽り始める。煽ると新聞が売れる。国民は主戦論になっていく。 満州事変のことだ。ここから日中は悲惨な十五年戦争に突入する。

 何がきっかけで戦争状態になるかわからない。よくよく注意しなければならない。事件かもしれない。ちょっとした言葉なのかもしれない。
 どうやら戦争に突入していくのは、幹部軍人の知性、性格。それで事件への対処の仕方が変わってくる。田中義一のようなノラクラな筋の一本も入っていない男が総理大臣ではどうにもならない。

 昭和史のおもしろくないのは出てくる人物が面白くないのだ。傑出したものがいない。まあ、傑出しているものがいたら、十五年戦争も、太平洋戦争もやっていなかっただろうが。
 陸軍と海軍から大臣を出さない限り組閣できない。またこれがよくコロコロ変わる。強気の精神論だけが前に出てゆく。この精神論の被害者が国民の徴兵された兵士である。

 どうしてこんなことを書くかと言えば、何が起こるかわからない心配があるからである。日本はどんどん戦争のできる国になりつつある。
 先の戦争を反省していない大臣が入り、「なかったことにしたい」妄想にとらわれた日本列島人が少数いる。日本人の誇り、矜持、汚れのなさ、を言うコメンテーターもいる。まだ戦争の記憶は消えていない。だから事あると韓国と日本は張り合うし、靖国神社に首相が参拝すれば中国も怒る。アメリカの大統領でさえ靖国神社には行かない。
 なんだかまだ戦争は終わっていないのか、と暗澹とする。




 

不穏だな

2019年09月12日 | 社会・経済・政治
母の家の前でJさん夫婦が連日ゲートボール場の草を刈り、コート内はメンバーも出て、雑草の根から取っている。Jさんはボランティアである。その草刈り機の先端のところを見ようと思い、50センチほどのロープの柵を越えようとした。右肢が越え、左肢も超えると思っていたら、左肢がロープにひっかかり、ぼくは前へ転倒した。あとで左肢を見たら、すねに傷ができている。足底から20センチほどのところでロープに擦ったのである。つまりぼくの無意識の左肢は上げるに20センチ足りなかったのである。こういう時、「いかんなあ」と思う。

 プリンターのカートリッジインクを買いに行くと、改めてインクは高いなあ、と思う。2個買って、割引してもらって、3600円である。「高いよなあ、インクは」と言うと、「プリンターは安いんですがねえ。これがねえ」と毎度の話である。
 カウンターの向こうに128ギガのSDが置いてある。「128ギガ? これ、どんな機種でも使えるん?」「いえ、機種によります。海外では1デラのSDがあるそうですよ。日本ではまだ売ってませんが」係員はニコニコ笑いながら情報を教えてくれる。
「1デラ、なかなか使えないですよね」と彼は言う。

 5Gの時代が来たら1デラごときさっさと使うだろうと推測する。高速、大容量の通信インフラなのだから、好きな映画を1デラのSDに入れてしまえばいいではないか。
 コンビニで食べ物を買い、また母の家に置いてある事務所に戻ると、ゲートボール場の草取りも終わろうとしていた。秋になれば、また朝早くからゲートボールをするのだろう。人間も長生きするはずだ、と思う。よく歩くゲームだからこれはいいものだろう。

 安倍政権は「生長の家原理主義者」が好きである。恩か義理でもあるのだろうか。国粋主義で戦争を煽りに煽った谷口雅春の考えに近いところがあるのだろうか。あるいは、病気でも治った、というのだろうか。稲田朋美も可愛がった。彼女は株を挙げる内閣に入ったからか、株で大儲けした。今度は衛藤晟一の起用である。彼は「日本会議」の事務局となっている日本青年協議会の委員長までした男で、当時の生長の家の政治活動メンバーである。その後生長の家は大転向し、谷口家は国粋主義からエコロジストに変身したのであるが、谷口雅春の考え方を引き継ぎ、(原理主義と呼ばれている)、政治家として上りつめて行ったのである。明治憲法に戻そうというのが彼らの悲願である。安倍政権のブレーン椛島有三は日本青年協議会の会長であり、日本政策研究センターの伊藤哲夫もブレーンである。生長の家原理主義者たちが「日本会議」をリードし、この国を引っ張っていると自負するところだろう。

 右派団体「日本会議」は政治家や各種団体がなんとなく参加しているいわば緩い団体であるが、この団体を使うのが日本青年協議会だ。もう椛島有三は青年でもないのだが。

 こんな忖度と右派の集まりの中に小泉進次郎もいるのだから、なんだかなあ、と思う。小泉進次郎はどんな思想をもっているのだろう。よくわからない。
 人気のあった親父の小泉元首相も人材派遣導入などという馬鹿なことをしたものだった。

チョ・グクの問題

2019年09月09日 | 社会・経済・政治
 日本は常にロシアの南下を恐れ、朝鮮半島を防御ラインとし、さらに満州までも防御地域とした。日露戦争ではなんとか勝ったが、次の第二次世界大戦では隙をつくかのように、ロシアが参戦し、満州に攻め込んで来た。というより略奪しに来た。シベリアの収容所に兵士を労働者として運び込んだ。

 戦争をするからこういうことになるのである。戦後、勇ましく主戦論を唱えた人々はどうしているのだろうか。「いいや、あれは間違っていなかった」「しかたなかった」と考える人。「自分はどうかしてた」と反省して考える人。戦争に行かされた人、行かなかった人、軍人でも戦った人、戦わなかった人、事務をしていた人、それぞれの環境によって違うのだろう。病気、栄養失調、マインドコントロールによる自殺。310万人の犠牲者。

 これから日本の防衛ラインはどうなっていくのだろう。ぼくはこれを心配しないが、ナショナリズムの強い人は心配することだろう。竹島や尖閣はナショナリズムを煽る問題だから小競り合いが起こるとも限らない。

 それにしてもチョ・グクという人物。オロオロ、汗ふきふきせず、態度は悠然としている。とても自分の権力を利用したことやっているようには見えない。映画俳優のようである。文政権の20年左派政権継続構想の大事な担い手である。文政権にとっては痛手だろう。20年構想が実現したら、韓国の左派政権はアメリカとどうするのだろう。アメリカから離れていけば、北朝鮮、ロシア、中国が西、北に広がることになる。やはり竹島、尖閣が防衛ラインとなるのだろうか。台湾はいずれ中国に吸収される。台湾が中国に攻められたらアメリカが出るだろうか。日本は集団的自衛権を発動するだろうか。
 このようなことまで考えさせられるのがチョ・グクである。

 中国とアメリカの関税戦争。どっちが持ちこたえるだろう。この経済貿易戦争で、中国は世界の低廉な工場の時代を終えることにはなるだろう、とぼくは思う。中国はこれから自国製品を品質のよいものにして、技術の先端を走ることに強化するだろう。
 トランプ大統領が出てきてからというもの、世界は一気に不安定化したように感じる。

 さて、時代は変わっても変わらないのは生物としての人間である。子供の一人が指でVのサインをすれば、他の子供も瞬く間に同じことをする。幼児が蛸の絵を描けば、次から次へと同じ蛸の絵を描く。韓国憎しと一人が煽れば、必ず幼児、子供のように感染される者が出てくる。こういうことは変わらない。人間は知性がなければ幼児性のまま行ってしまうのだ。

 

 
 
 

 

煽り、煽られ

2019年09月05日 | 社会・経済・政治
香港政府が「逃亡犯引き渡し条例」を撤回したというニュースが昨晩入ってきた。ブログでこの話題を昨日の午前中、アップするのを忘れていたのでしたばかりだった。思いが届いたようで嬉しかったが、学生たちの要求の一番に誰でも立候補できる「普通選挙」がある。香港自治政府がここまで本当は認められているはずだった。一国二制度制を反故にしたのは中国政府の方である。この推移を遠く日本から注視したい。

 日本と韓国の問題で週刊ポストが大失態をしてしまった。テレビ報道番組でも馬鹿なことを言う者がいて、嫌韓を煽る。しかしこの頃では「冷静に報道しよう」という番組も現れ、政権対政権の喧嘩が国民対国民にならない余裕を両国の国民はもっているようである。早く、国内の空港で便が止まっている韓国―日本便が復活してほしいものだ。

 戦前、毎日新聞が主戦論を唱えると新聞の販売部数が増え、結局は朝日新聞までも主戦論を唱えるようになった。国民が煽り煽られ、新聞の煽り煽られ、内閣は判断を間違い、軍部は天皇を利用し、精神論だけで戦争に突入していく。最後は空襲、原爆で兵士ではない一般人、女子供まで殺されることになった。

 ぼくは戦争には正義の戦争はなく、戦争そのものが悪だと考えている。同じような意見の人が多くなってきているように思うがどうだろう。嫌韓論を書き、韓国の悪口を言っているような学者や文化人、それに賛同する人は圧倒的に少数だと思う。ただこの少数がこまめにSNSを使い、こまめに活動するのだ。

 「日本人は汚れたことなどしない民族なのだ」と思いたい勢力がこの国には少数いるのだ。「しかたのなかった戦争だったのだ」と思いたい。「戦争で死んだ人たちに無駄に死んだなどと言えない」と思いたい。

 人間は科学技術をすごい勢いで発展させたが、煽り煽られとか、マスコミの態度、政治家の態度など進歩していないところがあって、七十数年前と同じようなことをやってしまっている。そう思うと暗澹とした気分にもなり、人間性というものはそうそう早くに変わるものではないのだと、自分が生きている間にはどうにもならないのだと、と思える。

 話は違うが、ちょっとした知恵が人間の意識を変えることがあるかもしれない。例えば、桑田佳祐が「ピースとハイライト」の歌詞の中で、「教科書は現代史をやる前に時間切れ どうしてそうなっちゃうの」と書いたように、歴史は現在から過去に下っていった方がいいのではないか。原始時代からより、現在から。そして「なぜそうなったの」とつないで過去に向かう。
 ちょっとづつ、一人一人の冷静な努力で、生活の場面で、自分も煽り煽られない努力をしなければならないのだろう。

 

  

香港人

2019年09月03日 | 社会・経済・政治
香港では中学生も高校生もデモに参加するようになってきた。香港自治政府の長官もあきらめたらいいのに、と思う。小学生までデモ参加を始めたら、警察官にも子供がいるだろうに、警察もあきらめるのではないか。楽観的過ぎるだろうか。中国政府も香港が自由都市であるから相当メリットが大きいはずで、特に金融都市としては世界有数のうちのひとつではなかったか。
 ぼくの友人の息子さんが香港の女性と結婚した。現在は夫婦で東京の八重洲に住んでいるらしい。一度会いたいと思っているのだが、会うにはそれなりの準備がいることもある。香港が中国のような制度の中に組み込まれていくことには多分反対だろう。なぜばらその友人とお酒を飲んだ時に、ぼくは「中国人と結婚したの?」と言ったら、「違う。香港人やで」と即中国人を打ち消したから、息子さんの奥さんがそう言ったのだろう。
 彼女は東京でテレビを見、ネットでYOU-TUBEも見ていることだろう。自分も故郷がどうなっていくのか、心配してニュースを見ていることだろう。
 中国にはこの辺で引っ込んでもらいたいものだ。

 雨傘運動から5年。権力を倒すのは大衆の力である。これがシンセンやシャンハイに飛び火するとも限らない。

 中国も大成長して世界の工場かえあ脱する転換期に入ってきた。アメリカとの関税戦争はその象徴的な出来事である。先進国のアメリカは安い労働力を求めて中国に進出した。アメリカは製造業の空洞化が起こり、金融業やIT企業が大成長した。中国は有り余る労働力で、先進国の技術を学び、今やITの世界でも、5Gの世界でも、アメリカを追い抜こうとしている。いつ民主化するのか、いつ言論の自由が保証されるのか。いつ普通選挙が行われるのか。そういう方にいく原動力に香港と台湾はなりそうな気がする。 ー

仲良くする方法論を

2019年08月29日 | 社会・経済・政治

 アメリカが韓国と同盟を組んでいるのは、共産化を食い止めるためだった。1950年の朝鮮戦争からすでに70年になろうとしている。その間、ソビエトが解体し、ロシアは資本主義化した。中国も市場経済を導入し、国家資本主義の国のようになった。ロシアも、中国も一党独裁的であるが、日本もほぼ一党独裁的である。日本ほど社会主義的な国はないなどと、30年ほど前によく聞いたものだ。一億総中流社会がその象徴的な言葉だった。

 現在の状況下、アメリカがもはや朝鮮半島に駐留する必要があるのか、どんな理由があるのかぼくにはわからない。トランプ大統領にもわからないようだから、いずれは撤退していくのだろう。日本に駐留することも意味はなくなっていくように思える。

 アメリカが台湾についてどう考えるかだ。尖閣諸島くらいでアメリカの軍隊が動くようにも思えず、石原慎太郎、その仲間が威勢よく旗持って守りに行けばよい。ぼくは行かないし、息子や孫を行かせない。

 テレビの情報番組、たとえば、「ひるおび」などは韓国のひどさを言い、日本との対立を解説するばかりである。どのように解決し、仲良くしてゆく方法があるかを示す解説はない。「韓国人に生まれなくてよかった」というタイトルの本を書いた元駐韓大使の武藤某などは韓国をばかにしまくっている。この人は何なんだろう。鼻で笑っている。政権対政権の喧嘩で巻き添えをくらい、被害を浴びている企業や民間人がいる。頭を抱えていることだろう。

 過激なナショナリズムが民間人のすることを圧迫しないでもらいたい。韓国で試合する日本の高校野球チームについても、日の丸はどうだとか、高野連などに政治家は口をださないことだ。

 

 


アマゾンの危機

2019年08月28日 | 社会・経済・政治

  ヤノマミの生活やピダハンの考え方を読み、昨年はまだ文明世界に姿を現していない未知の原住民「イゾラド」を読んだ。さらにアマゾンに入り込み、鉱物や金になる物を狙った荒くれどもが入ってくる。つづいて軍隊が入り込み、彼らは免疫力のない菌やウィルスを持ち込み、多くのアマゾン流域の先住民を滅ぼしてしまった。そんな話もNHKのドキュメントで見た。アマゾンが火事で危険な状態である。ということはヤノマミもピダハンは大丈夫なのだろうか、とすぐに心配する。

 地球上に20%の酸素を供給しているというアマゾンのジャングル。ブラジルの大統領がG7からの協力を拒否している。ヨーロッパも異常気象に見舞われ、フランスでは40度越えしたり、豪雨があったりと、地球温暖化に敏感になっているところへこのアマゾン騒ぎである。もしも酸素が20%も減ったら、窒素と二酸化炭素が増えるだろう。何%増えるのか知らないが。

 日本はゲリラ豪雨で今年も九州各地で被害が出ている。尾鷲では秋刀魚は一匹も獲れない。イワシも脂がなくなった。

 逆に、北極圏の氷が溶け、利用可能な土地が増えている。北極航路もできようとしている。沈んでいくところ、新しい未開の土地が現れる昨今である。

 さて、どのような仕組みで大雨になるのだろう。温暖化により、ある地域で水分が蒸発し干魃が起こる。蒸気で空に上がった水分は雲となり、雨を降らす。単純に言えばおそらくそういうことだろう。

 ヨーロッパの若者たちが騒ぎ始めた。

 ピダハンはアメリカの宣教師に言った。「神? 見せてみなよ」。彼らには宗教心はない。アマゾンは深い寛容性のあるジャングルなのだ。

 

 

 


地球の温暖化?

2019年08月25日 | 社会・経済・政治

  秋がきたような天気になった。これほど変わるとは。思えば思うほど東京オリンピックは一番暑い時期にやるのだ、と思う。昨年、クエを釣った家族がまた挑戦に来て、雨が降っても合羽を用意してやるき満々である。釣果がどうだったのか聞かなければならない。

 賀田湾というのは昔は釣り場としては絶好の場所だった。それが山側で石材を採るようなり、海が石紛で荒れた。ところが石材業者の努力なのか、海に石紛が流れないようになったとぼくは思う。再び、護岸には藻場もできて、魚も戻ってきているように思う。

 今はヘダイが釣れている。この前の客がカンパチを釣って、シマアジも釣った。ルアーではアオリイカ、岸壁下ではカサゴにハタ。ヒラメやコチがいるゾーンもあって、しかも釣り場が広い。のんびりと釣りをするにはよい場所だと思う。

 ヨーロッパでは温暖化対策問題が若者の間で、政治にたいしても影響力をもつようになっている。G7で、この対策をなんとかまとめたいフランスのマカロン大統領もトランプアメリカ大統領の横やりでまとめられない。産業革命時から地球の平均気温が1度上がった。それだけで、かたや干魃、こなた、大雨である。日本の異常気象も温暖化のせいかも知れない。

 賀田湾も水温のせいで変わっていくのだろうか。

 


歴史の流れ

2019年08月24日 | 社会・経済・政治

  歴史問題について、あった、なかった、した、されたという事実についての確認は日本と中国、あるいは日本と韓国双方で研究者を出し合い、双方が納得せざるを得ないほどに徹底して論議がなされ、結論を公表し、政治家はそれを尊重して双方仲良くやる。これが東アジアの進んでいく方向だろう。遠いアメリカがアメリカの軍隊を駐留させて韓国や日本にいるということ自体、すでに不自然で、大きな流れはアメリカが自国に軍を戻すことだろう。朝鮮半島の南北の国家も、方向性とすればどれだけの年数がかかるかわからないが民族の統一であり、統一国家なのだろう。

 歴史の大きな流れはそのようにしか考えられない、

 日本は空から黒潮の蛇行を視るように歴史の流れを視る必要がある。すると、今の日本が何をしなければならないかわかるはずだ。歴史問題にしっかり向き合って解決しておく。でないと、この問題のためにいつも関係がギクシャクし、あおりを食うのは民間企業や個人である。戦争だって起こるかも知れない。

 ぼくのこの意見と似たようなことを言った自民党の石破茂議員は韓国の雑誌でのインタビューで「納得いくまで謝り続けるしかない」というと、安倍シンパたちはコマメにSNSなどを使って叩きまくる。歴史修正主義や明治憲法に戻すことや天皇を元首にという主張である。これは日本会議の主張でもある。

 軍事的にはアメリカは北アメリカの半分に戻る。経済的には互恵の関係で取引を行う。

 イギリスもイングランドのみの国になっていくような流れである。スコットランドは独立を志向しているが、北アイルランドはもちろんのことである。ウェールズとてわからない。世界幸福度ランキングではノルウェイ、フィンランド、スウェーデンが有名だが、これが成せるのも、少ない人口と高い教育力ゆえである。イギリスがイングランドだけになっても人口的にはまだまだ多いくらいである。世界には都市国家もあり、シンガポールやルクセンブルクなど外見では豊かな都市国家に見える。香港とマカオも都市国家を羨むことだろう。中国が香港に対してどう出るか。香港の人々はどうするか。中国も試される。台湾国民党が中国に進出し、中国で二大政党による切磋琢磨の政党政治は中国の歴史性から言えば甘いことなのだろうか。

  戦争、貧富差が難民を作り、入ってくる難民を移民として受け入れる、ということで受け入れる側の国が動揺し、混乱する。これが現在の世界の歴史の傾向である。