25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

テレビ三昧

2020年01月07日 | テレビ
 新年早々、アメリカ軍がドローンを使って、革命防衛隊の司令官などを殺害した。イランの反応は激しく、しかしやや冷静に対応している。ロシア、中国がイラン支援を宣言している。イランはサウジアラビアとイスラエルを囲むように三日月地帯をつくろうとしている。
 レバノンはイスラエルを攻撃しそうである。トルコはリビアに進出した。ヨーロッパに天然ガスのパイプラインを敷いているイスラエルをトルコは快く思っていない。トランプ大統領はイスラエルひいきである。
 中東はイギリス、フランス、のちにアメリカも加わり、勝ってに国境線を定規でひいたような地域である。罪深い先進国である。翻弄されるのは大衆である。
 こんなニュースとともに、元日産社長のゴーン氏が巧く出国検査を免れてレバノンに逃亡し、8日に記者会見すると発表した。日産は検察の力を借りてゴーン氏に反旗を翻した。明日、何を言うのか楽しみである。
 日本ではIR関連で汚職疑惑が浮上し、逮捕者もでたが、疑惑者は否定し続けている。
 テレビのニュースを見ていても明るいニュースがない。ノーベル賞が終わり、M1グランプリが終わると、事故や火事、殺人事件が連日続く感じである。
 夕方はあいも変わらずB級グルメの案内である。これはワンパターンの平穏なことである。
 不穏な年明けではある。ぼくもまた昨日2本の歯を抜いた。これもカンネンしたのだった。
 堀ちえみが「徹子の部屋」に出ていた。壮絶な病気との闘いであったようだ。強い人だ。おかしなことに無事に治ると、病気に感謝するのだ。不思議だなあ。
 テレビ三昧の日である。




宇多田ヒカル 落とし物話

2020年01月04日 | テレビ
 「本来あるべきところから置き去りにされているということに共感するんです」と宇多田ヒカルは「マツコデラックス」に出演して、「落とし物」について語っていた。散歩していると落とし物を見つけると、写真に撮る。だいたい落とし物を撮るのはロンドンかパリらしい。脱ぎ捨てられたズボン。ドアまである。絆創膏もある。絆創膏を見ると道路に感情を寄せて、道が傷ついているのかな、と思ったりする。
 こんな話は誰も聞いてくれないので、話すのは初めてだと言う。いろいろなもののが落ちているものだ。ケチャップが窓辺に。人形が壁の間に。どうしてそうなったのだろう。落とした人はどんな人だったのだろう。
 宇多田ヒカルのような有能なシンガーソングライターが日常、どんなことを思っているのか、その切っ掛けのひとつがわかって面白かった。
 15歳で鮮烈なデビューをして、もう21年。2016年に「道」というアルバムをだした。そのなかには傑作曲が多い。朝ドラ「トトねえちゃん」のテーマソング「花束を君に」も入っている。
 次のアルバム作りをドキュメンタリーでNHK(確かそうだったと思う)が放映していた。いつまでもできない曲があった。ああでもない、こうでもない、なんだか違う、もっと、と試行錯誤していく。苦悩しているようだった。ポコポコと湧き出てくるように曲ができるのではない。全感覚とこころをフル稼働して判断してゆく。
 「削り落としたらオルゴールで聞こえるメロディ、スーパーで流れてくるような曲を作りたい」みたいなことを椎名林檎がテレビで語っていて、笑ってしまったことがある。彼女の「カーネーション」はそれに近いものがあったが、彼女はパフォーマーが好きそうである。その点宇多田ヒカルはもうオルゴールのレベルには到達している。「友達」という歌もとってもよい。
※※※※※
 正月4日。昨日、アメリカ軍がドローンでイラン革命防衛隊の司令官の乗る列車を爆撃し、殺害した、というニュースが流れた。トランプ大統領が弾劾訴追から目をそらせようとして行ったのであれば、なんと、これもテロではないかと思うのと、イスラエルのガス田がヨーロッパに伸びるのを、不快に思っているトルコなど、何が起こるかわからない状況である。そんな中へ自衛隊が派遣された。





at home,dad を見た

2019年12月14日 | テレビ
 テレビドラマ「まだ結婚できない男」が終わった。またもや結論が曖昧なままだった。十年以上前に前編「結婚できない男」があった。阿部寛演じる主人公はクラシック音楽を聴くのが趣味で高価そうなオーディオを持っている。部屋内で指揮棒まで振る始末である。彼は建築士であり、建築デザイナーである。その腕は確かで、自分の建築事務所をもっている。撫で肩、猫背でトボトボ歩く。ところが女性と会えば、皮肉を言い、回りのものは怒ったり、冷や冷やしたりする。全くのコメディーである。
 2002年に出たDVDに「at home,dad」というやはりコメディーホームドラマを見つけた。「結婚できない男」と脚本も音楽も、画面の色合いも同じである。きっとこのドラマが当たり、阿部寛をどうやって演出するか、このドラマ制作チームは掴んだのだと思う。

 「at home,dad」では「雨上がり決死隊」の宮迫博之がとっても重要な役で出ていた。彼は主夫をやっている。彼の妻(中島知子)はイベント会社を起業し、働いている。その二人が住む家の隣に阿部寛演じるCMディレクター家族がローンで家を買って引っ越してくる。するとまもなく、彼は子会社に移籍させられ、その子会社が勤務する前に倒産することになり、彼はリストラされるのである。で、妻(篠原涼子)が仕事に出ることになり、彼は就職先を探しながら主夫をするのである。彼は主夫を小馬鹿にしている。男は外に出て仕事をし、女は家事、育児をづつmkのだと考えている。主夫の生活が始まった。お隣さんがいないと上手く主夫ができない。ゴミだし、娘を幼稚園に連れていくこと、掃除、洗濯、買い物、料理、することがいっぱいあり、その仕事にも効率よく節約しながら、ご近所さんともうまく付き合いしていく方法を宮迫博之から学んでいくのである。
 洗濯物の干し方も、買い物の仕方も、観ているぼくもいちいち「なるほど」と唸ってしまう。可笑しくて、面白くて、すっかりはまってしまった。

 宮迫博之はたいした役者だと思った。主夫で甘んじている自分は時々忸怩たる思いをするときがある。そういう演技も上手かった。
 いつのまにか日本は女性も外に出て働いて生活レベルの維持をしなければならない社会になった。この主人公家族が現実にいたとしたら、まだ家のローンを払っているはずだ。

 このドラマの時から18年。空き家が増えに増え、不動産価値は下がり、実質賃金が上らないという状態が今もなお続いている。篠原涼子は大きく歳の違う人を夫にし、中島知子はその行動が週刊誌などに騒がれ、もうテレビに出なくなった。宮迫博之は過去に吉本興業に黙って反社会的な者達のパーティーに出席したことが騒がれて、現在謹慎中である。阿部寛は「柘榴坂の仇討ち」で中井貴一とともに渋い暗殺者を演じた。人の人生はいろいろだ。宮迫博之には早く復帰し、またドラマなどで活躍してもらいたい。もう、「雨上がり決死隊」はいいと思う。役者一本でいくのに、よいチャンスかもしれない。
 

COVERS

2019年11月25日 | テレビ
いつもいくクリニックの順番が2時間待ちの様子で、予約だけしておいて、頃合いを見はからってくるから、とクリニックを抜け出し、事務所に戻った。結局、自分自身の判断ながら、大層な病気ではないだろう、つまり癌とか胃潰瘍とか、膵炎とか、そういうものではないだろうと自己判断していつものクリニックに相談に行くことにした。
 事務所と言っても母親の住まいなのだが、母親を見守るために、実家を事務所にしたのである。
 クリニックにいくと、すぐに名前の呼び出しがあった。これはラッキーと、血圧器で血圧を測ると、160ー102という新記録的な数値である。急いで動脈マッサージをして、待ち室で、本当の呼び出しを待った。
 ここのクリニックの先生は休んでいる、
代わりの先生は女性の医師でハキハキとしており、好印象であった。まだ20代に見えた。さすがキーボードの扱いが早い。
 ぼくは今日までのことをひととおり話をすると、「CTをとりましょう。腫瘍やヒビもわかりますから。それからですよ」
 ということで、尾鷲総合病院にここのクリニックから予約をして、データだけもらってここで再度診ます」と看護師の説明だった。拒否する暇などない。もちろん、医師からしてみれば、すべてを検査してからということだろう。「癌じゃないですか」「いや、その心配はないですね」というやり取りは成立しない。
 血圧は少々下がっていた。
 昨晩はNHKの「COVERS」があってついつい夜更かししてしまった。へえ、井上陽水の歌を他の歌手が歌うのである。ああ、陽水も「Tokyo」って題の歌作っているんだ。へえ、山口百恵にも「クレージーラブ」を提供してるんだ。へえ、郷ひろみには「サファイアブルー」という曲か。
 今、現役の陽水の歌い方はどこか妖怪めいているので、好まないが、上手い歌手が歌うと良い。さらに良さがわかる。それは今の松任谷由実そうで、声があまりにもババっぽい。若い頃のユーミンの歌はユーミンでないといけないが、他の歌手に提供した曲は傑作揃いである。「Wの悲劇」「待ち伏せ」などなど。
 井上陽水の歌もカバーされるのは良い歌ばかりだ。相変わらず「リバーサイドホテル」はよかった。20代の女性歌手が自分の解釈を披露してから歌った。「この歌は心情をいれて歌えばダメだと思う。客観的に、パシッパシッと歌った方がいい」(これはぼくの記憶の解釈言葉で、そのとおりではない)
 その女性歌手は色気も抜き、無機質っぽく歌った。それがよかった。ドアは金属のメタルで---」とでてくるのだ。テレビのプラグは抜いてあるのだ。
 それで寝室でタブレットを触りはじめ、山口百恵の「クレージーラブ」を検索すると、You tube で出てくる。すると山口百恵と三浦友和が「ラブラブショー」がでているのが関連動画で出てくる。それを見ていると切りがなく、寝不足になってしまったのだった。それが血圧に表れている。

大相撲変わったら

2019年11月10日 | テレビ
 スポーツこ大会があり、このところ👀に忙しい。剣道大会があった。フィギアがあった。体操と別のフィギアが卓球と重なった。ぼくは卓球を観た。三夜連続で観ている。今夜の女子決勝戦は中国が相手である。伊藤美誠、平野美宇、石川佳純の三人で中国を倒すかも知れない。
 今日から大相撲が始まる。けしからんのは横綱鶴竜だ。今日休場届けをだしたらしい。朝乃山は不戦勝だ。どうして昨日とかその前言わないのか。もう休場ばかりしているのだから、引退がいいんじゃないか、と思う。白鵬も、きっと序盤で負けが混んでくると休場するのだろう。オリンピックまで果たしてもつのだろうか。
 今場所はあの無愛想な受け応える遠藤に期待している。もっと迫力が出てくればと思うが、膝小僧の調子が先場所よりもよく、稽古ができていたら期待大だと思っている。前捌きの上手さには定評がある。先場所の調子から見れば今場所はもっと期待できるというわけだ。
 某作家が「大相撲はブタとブタとの闘いだ。つまらん。突く、ぶちかます、ひく、だけではないか。四つに取り組む相撲などめったにない」。
 そのとおりである。ハワイ勢が入ってきてから変わった。貴乃花も食べて体重を増やさなければならなかった。そして膝を故障した。今や大鵬ほどの150キロ力士などざらにいる。炎鵬が好まれるのも真っ向から相撲の取り口で勝負にいくからだ。相撲はラグビーではないのだ。明月院秀政(千代大龍)、組んで勝負する取り方を覚えろよ。琴勇喜、逸ノ城、その他力士よ。
 栃若時代のような大相撲に戻す努力を相撲協会はしたほうがいいんじゃないか。怪我も多すぎる今の相撲。どう思います? タジマのママさん。
 今場所もスッと座った九州場所の女が毎日見える。



世界を転戦するアスリート

2019年10月27日 | テレビ
 ラグビーについては今回のワールドカップで初めて見た。ルールがわからいものだから、ルール解説の特別枠があったらなあ、と思ったのだった。
 とてつもなく強いニュージーランドが「ハカ」をするフォーメーションを取るとイングランドがニュージーランドチームを飲み込むようにVの字になったのだった。これは面白かった。そして試合はその通りのようになった。アイルランドには圧倒した強さだった。ところがイングランドにはミスが多く、強いディフェンスに阻まれ、どうにもできなかった。イングランドは2年半

ニュージーランドを倒すことを目標に励んできたという。
 昨日はスポーツ観戦で忙しかった。次はフィギアスケートである。紀平梨花もショートで一位、羽生結弦も一位。日本列島人の若者が、ラグビーもそうだが、卓球、バドミントン、テニス、バスケット、スピードスケート等(もっと言いたいのだが、正式な競技名が浮かんでこない、ボルダリングとかスケートなんとかとか)に目を見張るものがある。日本を背負っているというよりは、国境を軽々と越え、世界中を転戦していく。こういう若者に国などを背負わせてはいけない。「日の丸日本」だの、「サムライ日本」など、ぼくはしらけるばかりだ。
 この前も、テレビ番組「ひるおび」で三雲某コメンテーターが「大和魂」という言葉を使っていて呆れたことがあった。ああ、この人は見たこともない観念を安易言ってしまう人なのだ、と思ったのだった。60代と10代、20代はずいぶんとちがうと思うが、どうだろう。


不発弾

2019年10月10日 | テレビ
デリバティブ、リバレッジ、損失を海外に飛ばす、仕組預金や仕組債 わからない金融用語が飛び交ってくる「不発弾」という Wowow のテレビドラマのDVDを見た。金融コンサルタントを演じる椎名桔平、その恋人に原田知世、不正を感じ取り椎名を追いつめる黒木メイサ役の警視庁管理官。
 東芝を想定したようなドラマだった。金融コンサルタントは大手の企業から信頼され、重宝されていた。金融工学の生み出したものなのだろう。相場英雄の小説『不発弾』(新潮文庫刊)が原作だからこの小説を読めば、もっとなまなましく金融用語がわかるのかもしれない。ネットで検索もしてみたが、ぼくの頭ではわかりにくい。想像しにくい。

 いつもお金というのは不思議なものだと感じている。仮に1億円の借金をAが抱えている。これは1億円の債務で返さなければならないものだ。逆に銀行は債権者で、このお金を撮り返したいはずだ。ところが債務者にはお金がない。債務者は一向に借金は減らない。利息も積もっていき、ますます返せる可能性は低くなってゆく。銀行の帳簿にも、この取り立て不能な厄介な数字が残っている。この不都合な数字を帳簿から消してしまいたい。

 債権回収会社の5%でこの債権を売ってしまおう。他の不良債権とも一緒に売ってしまう。そうすることで銀行は帳簿からこの不良債権を消すことができる。5%でいくつもの債権を買った債権回収会社は、その中でひとつかふたつ担保のあるものでもあれば、その担保の不動産が化けるかもしれない。もしかしたらその土地を欲しい人がいるかもしれない。高速道路に必要となるかもしれない。

 債権回収会社はAにも返済を迫ってくる。Aは債権回収会社が5%で買っていることを知っていれば、50万円で借金の買い取りを交渉できるはずだ。それでもそのAの債権が回収されない場合、次の債権回収会社に売られる、やはりこれも5%だとする。すると、2万5千円が5%の額である。

 このようなことくらいはわかる。だから日本では借金があるからと言って「一家心中」などする必要はないし、憲法では「生存権」も定められている。借金を払えなくなったら死になさい、とは書いてない。

 デリバティブ、リバレッジ、損失を海外に飛ばす、仕組預金や仕組債。これらが具体的にどのようなものであるか知りたい。知りたいのはドラマ会話でわからないことが出てくるとイライラするからである。
 ぼくはこの金融商品とは一切関係ないし、興味もない。
 ドラマの主人公は貧しい炭鉱町で育ち東京の証券会社に入った。ある出来事を機に欲深い人間たちへの復讐を始め、証券業界ひいては経済界の影の立役者にのし上がっていく。このドラマは面白かったのだが、最後の原田知世の裏切り行動がわかりにくい。



 

ラグビーと柯さん

2019年09月30日 | テレビ
 ところで、Ko さんに関係するラグビーの話である。ぼくはこの競技をよく知らないので、する人の心情のようなものを汲み取れないところがある。相撲や柔道だったらわかるのである。相撲や柔道は一対一の競技いおうか、闘いである。ところがラグビーはチーム戦である。今日はパソコンで書いているので、柯さんと書く。柯さんの協会での仕事を見ていると気さくで、たいへんな人脈持ちであることがわかる。それにこまめでもある。荒くれたところもなければこすっからさもない。柯さんの人格はラグビーによって形成されたのかもしれない、などと思う。
 ラグビーで人との関係のあり方を学んだのだろうか。ぼくなどは相撲を選んだ性分だったから、どうも一人でやってしまうぞ、と思ってしまうのだろうか。
 スポ-ツの好みもそう言えば見るのは、剣道、バドミントン、卓球、テニス、柔道、相撲である。チーム戦のものをあまりほとんどみない。野球、サッカーを見るのは特別なときだけだ。

 ラグビーは面白かった。初めはネアンデルタール人の名残くらいに思っていた。ただルールを知ればもっと面白くなるだろうし、あと数十回も見れば、細かいところもわかってくるような気がする。強い者が滅ぶ、というのが地球上の原則である。
 ラグビー。まるで肉弾戦である。グランドに倒れ、走れば倒され、横になったらボールは手放さないといけないらしい。いろいろな役割があるようで、その辺もまだよくわからないが、持続できる体力を作り、敏捷性を作り、果敢にタックルして相手を倒し、スクラム組んで押し合う。相当きつい格闘技系スポーツだ。アングロサクソンが生み出したスポーツであることがわかるような気がする。人類は集団を作ってこそ生き残ってこれた。槍や石槌はもたないが、それをどこへ跳ねていくかも知れないような形のボ-ルを作りだして、ゲームとした。
 相撲なら「おっつける」「密着する」「前裁きの良さ」とか、観るべきポイントは多くある。ラグビーの場合は知らないので、ぼんやりと見ているのだが、スクラムにはスクラムのコーチがいるようで、どの角度、どの足の位置で押すのが一番力が出るのか、を徹底練習させたのだそうだ。あきらかにアイルランドの選手の方が体格は大きかった。でもスクラムで負けてはいなかった。デンフェンスもたいしたものだった。

 アイルランド戦が面白かったので、次の試合も見ようと思う。
 日本でもラグビーをやる子供たちが増えるのかも知れない。新宿でウェールズやオーストラリアの若者たちがラグビー熱に浮かされてゴールデン街あたりでスクラムしたりして大騒ぎしていた。大興奮だ。電車の中でも大騒ぎだ。ぼくなんかはちょっとわからないのだ。そんなことでどうしてそうなるの? とテレビ報道を見ていて思ってしまう。
 

サギデカに期待

2019年09月01日 | テレビ
 受け手、掛け手、店長、首魁。人を使って詐欺を働くのに、仲間同士は横も、上下の者についても何も知らない。研修時に、「富の再分配」と白板に書き、貯蓄のあるものは70代以上の老人たちばかりで若い者は貧しく大きな希望も持てない。老後も不安ばかりである、われわれは善いことをしているのだと説く。ここくれば毎日の交通費は2万円。仕事ができれば月に100万円、200万円稼げる。  鬼平犯科帳に出てくる義賊は「弱いものから盗らず、殺さず、犯さず」という掟を持っていた。  現代の詐欺師集団も案外義賊と本気で思っている者がいるかもしれないが、かれらは悪巧みで儲けた大金持ちだけを狙っているわけではない。老人を無差別に狙っているのだ。  NHK総合、金曜日夜9時から「サギデカ」というドラマが始まった。相当な取材を重ねて練った作品になっている。  今の時代の犯罪の社会背景もわかるようになっている。また掛け人の生い立ちも調査されることになる。ある日、一斉にあるグループの仕掛人たちが捕まった。警察は仕掛人個人の情報がないため、その男は誰か、から調べなければならない。  調べると、その仕掛人の生い立ちがわかった。悲惨であった。父親は蒸発し、その後母親ひとりで育てるが結局逃げてしまう。残された兄弟はなんとかして暮らしていくが、弟が衰弱死する。兄の方は保護され18歳、高校を卒業するまで施設で育てるられる。  ここ30年の犯罪の背景にある家族の崩壊である。詐欺被害額をみても東京23区の一区だけで月に3億、4億となっている。  格差社会が進行している。正規社員、非正規社員との差。大企業中小零細企業との差、年金の不確かさ。人材派遣会と法務省の間で口利き料を掠めとる政治家。詐欺集団の倫理はすでに壊れているが、政治家にも忖たくから始まった事件がいくつもあった。倫理が壊れてようとしている社会をぼくらは作ってはならない。  電話で騙すのも面倒だと、直接老人の家に行き、盗む者まで出てきた。  「サギデカ」で、集団のあり方、詐欺するもの、されるもの、が描かれるのだろう。人間はどこまで狡くなれるのか。それは何なのか。この詐欺師たちは大悪なのか小悪なのか。社会を崩す反社会勢力の現実をこのドラマで少々でもわかるのではないか、と期待している。

この一週間の「なつぞら」

2019年08月31日 | テレビ

 NHKの朝のドラマ「なつぞら」をこの一週間はハラハラと見た。主人公なつは妊娠した。仕事を辞める意志はない。夫婦が協力し、仲間の応援があり、ついには兄の応援も得て、生まれた娘は今5歳になっている。

 母は安心した気持ちで胎児期、乳児期を子供におくらせなければならない。その母の安心を支えるのがまず夫である。なつの場合は夫、友達、兄夫婦に救われているというシナリオである。

 胎児期や乳児期の頃は母親の思いは印画紙のようにすべて子どもに転写される。

 子と親の絆はある。ところが母が眠いとき、子は乳がほしいと泣く。母が忙しいとき、子はウンチをしてしまう。抱いてほしいと子は泣く。

 夫が家にお金を入れず、夫婦仲が悪い。父親が酒癖が悪く、暴力をふるう。父親が子を虐待する。母親は無視してしまう。母が突然泣き出してギュッ抱きしめてくる。死にたいと嘆く。子供の成長に祖父母だけでなく、兄弟姉妹の存在、父母の職業や地域社会の環境も影響する。

 子供にかまってあげられなかった分、よく母は申し訳なかったという弱味があって、甘やかしたり、物を過剰に与えたりもする。

 なつの場合、よりかまってくれたなつの友人の方に気持ちが向いてしまう、あやうい場面もあった。一年しっかりと愛情を注いでいたら、とぼくは思うところである。

 精神の異常にたいするこころの強度は母に作られるもので、もちろん母に協力し、支える父親も強度作りに参加するものである。

 どうやらなつは一番の困難な時期は過ぎたようであるが、乳児期のツケは今度は思春期にやってくる。この一週間の「なつぞら」をそんな視点から見た。

 


何か変

2019年07月22日 | テレビ
 何か変。記者会見で芸人二人が泣きながら喋っている。大の大人がなあ、と思った。すると、翌日吉本興業の社長が記者会見して、涙して語っていた。これにも違和感を感じた。
 要するに涙なんか簡単に流すなよ、とぼくは思ってしまうのだ。
 これはぼくの性格からくるのかも知れないが、吉田沙保里がリオのオリンピックで金メダルを逃したときの泣き姿にもうんざりしたのだった。見苦しかったのである。
 宮迫や亮は直営業と知っていて商売し、客が彼らが知らなかったにもかかわらず、反社会的勢力だったということに加えて、お金をもらってなかったと嘘をついたことである。つまり、ドツボに
自ら飛び込んだのである。
 で、なんで泣くのかねえ、と思い、社長まで泣くというのが吉本興業らしいのかな。
 ぼくが変なのか、泣くことに納得できないのである。

投票日

2019年07月21日 | テレビ
 母親を投票所に連れて行った。保育所が投票会場であるが、その場所は一番奥にあり、母は長く歩くのが大変そうであった。一番手前の教室を使えばいいのに、と職員に言った。もしくは車椅子のサービスがあってもよい。会場内では至れり尽くせりで、みなさん親切に投票の手伝いをしてくれた。
 ぼくの投票会場はまた違うところである。会場に市役所の職員が多くいる。これほどいるかと思う。日当の公平性からもしかしたら全職員が働いているのではないかと思うほどである。財政難で喘いでいる尾鷲市である。

 今夜は選挙速報である。選挙後の安部政権は難題が山積している。なんと言っても、「有志連合」への参画かどうかだ。韓国は米国にすり寄るだろう。
 イランとの戦争は絶対に避けなければならない。アメリカにはシェールオイルがあるから石油運搬ではそれほど関心はない。あくまでも過去にアメリカに敵対したということと、核開発をする意志をもっていることだ。

 夜9時からは卓球の準決勝がある。昨日、加藤美優(20歳)が世界ランク一位の中国陳夢を破ってのことだ。彼女以外は男も女も一回戦で早々と敗退した。何度も言うようであるが、卓球、バドミントンは世界レベルであり、今度はテニスで錦織圭を継ぐように望月慎太郎が出てきた。陸上100メートルでも9秒台が3人となった。スポーツ競技を根性論ではなく、合理的な練習と身体つくりの努力をしているのだろう。

 大相撲名古屋場所も今日で終わり。来場所は遠藤章造は小結になるだろう。そして期待することもできる。膝の故障で停滞した遠藤である。膝もずいぶん回復しているように見える。彗星のごとくに友風という尾車部屋の若い力士が出てきた。かつて負け越したことがないようである。
 スポーツの世界は様変わりしている。政治の世界にどうやら様変わりはない。



フェデラー vs ジョコビッチ

2019年07月15日 | テレビ
 夜の10時からウィンブルドン男子決勝があり、たいへんな接戦に寝ることもできず、終わったのは午前3時を過ぎていた。しかたない。試合が良すぎた。めったに見れないものだ。特別な日としよう。フェデラーが優勢に見えるのにいつの間にかジョコビッチが勝っている。最後のセットは最終の12ゲームまでいき、タイブレイクっとなった。ジョコビッチはデビューの頃、体力がなくバテていたらしいが、小麦が体に合っていないこともわかり、栄養の管理もして、バテない体力つくりをしたらしい。
 ジョコビッチ32歳。フェデラー37歳。このくらいの経験と技術の持ち主になると、どんな練習をするのだろう。レスリングの吉田沙保里は白鵬と話をしていて、吉田は30も過ぎると稽古の質だ、と言って、白鵬もひどく納得していたらしい。ある境地での稽古というものがあるのだろうか。
 体調に関する感度はこころでどう処理するのだろう。
 走って打っても姿勢は崩れない。体幹の深層筋はしっかりしている。どちらも筋肉隆々ではない。試合中表情を滅多に変えないが、ここぞというときにギアチェンジするのが勢いでよくわかる。
 あれこれ思いながら見ていて、久しぶり興奮した。
 

ウィンブルドン

2019年07月09日 | テレビ
 朝方は大雨だったのええ、午前中は事務所に出ず、家で昨晩録画しておいた錦織圭の四回戦を観た。ウィンブルドンは錦織の試合が終わる頃、小雨が降りだしたようだったが、雨に邪魔されることなく早々に勝ちを決めた。四回とも試合をみたが、とても快調だった。上手さを感じる。
 ぼくの印象としての錦織圭は筋肉痛で棄権とか、ハードな試合が続いてバテてしまうという記憶が強かった。
 今期ウィンブルドンでは、フランス大会の次のシリーズは休み、疲れもとり、ナダルらとよい練習をして臨んだようだ。三回戦までは早い時間で勝ち、四回戦で2時間50分ほどかかったが、4時間、5時間というものではない。サーブが以前よ比べてよくなっている。ファーストサーブで決める場面も多くなったが、セカンドサーブを恐れず深いところで跳ね上げる。これが有効だ。もうひとつある。サーブ&ボレイで特にネット近くでの反応である。どうやら相手がどこへ打ってくるのかわかるようだ。
 いよいよ、次はフェデラーである。ぼくは5分5分の力ではないかと思う。フェデラーに勝てばフランス大会で優勝したナダルである。そして決勝はジョコビッチとなるのだろう。どこまでいけるかわからないが運ひとつの感がある。世界のテニスをする人達の中で現在は空いて世界ランク7位。その1位から3位の選手と当たる位置にいるのである。アメリカにテニス留学をした。跳んでスウィングする若者が颯爽とデビューしてから11、12年になるのではないか。弱点、不得手なところ、もっとこうしたほうがよい、という工夫。悪い癖があれば矯正しなければならない。体力も、筋力もつけなければならない。よほどの努力をするのだろう。
 世界のあちこちにいる強いテニスプレヤーなどをドーンと超えているのである。今少し残念なのは卓球やバドミントン、バスケット、野球のように続々と若い選手が日本から出てこないことだ。
 中学で軟式テニスをやっているこの国の学校は変じゃないのか、と思うが、何か別の理由でもあるのだろうか。松岡修造、錦織圭に続く選手の登場を期待する。

宮本信子、山口智子

2019年07月06日 | テレビ
 伊丹十三の「たんぽぽ」がアメリカで上映されていて、アメリカ人男性のファンの一人が25回観た、と聞いて驚いた。細い糸のようにナイーブな神経をしてかつ完璧性格監督である。映画をつくるまでは鼻持ちならないインテリ俳優だと思っていたが、映画を作れば面白いものを作った。のく全部観たし、次回作も楽しみだった。「マルサの女」もよかった。特に本多俊之のテーマ音楽がよかった。彼を選んだのは伊丹十三であろうが、そのジャズっぽさが映像にシャレ気と展開の迫力を与えた。
「さわこの朝」でのインタビューで知ったのだが、宮本信子は一回り伊丹十三より年が下らしい。伊丹は先生のような存在であったようだ。賢い人なのだろう。伊丹十三を尊敬し、敬愛し、愛し、従い、否定もせず、彼の脆い性格よく知っていたのだろう。宮本信子は「伊丹十三記念館」の販売コーナーのグッズ作りをやっているらしい。
朝ドラの「あまちゃん」でも「ひよっこ」でも明るく賢い女性を演じている。

 朝ドラの「なつぞら」山口智子が出ている。山口智子へのインタビューも違う番組で観た。結婚後、ドラマが大ヒットして、その後急にテレビから消えた。新聞で山口智子の紀行文が優れている、という記事を読んだことがある。
 世界の民族音楽やそれに、関わる人々や地域を取材するドキュメンタリーのプロデュースをやているのだそうだ。今も続いてやっているらしい。フラメンコも再び習っているらしい。踊りたくなる曲が流れると素直に踊れる人になりたい、みたいなことを言っていた。そう言えば、日本列島人の多くは沖縄を除いて、型にない限り踊ることを恥ずかしがる。
 現在のところ、「なつぞら」では元ムーランルージュの踊り子で、今はおでんやのおっかさんをやっていて、とっても脇役である。そのうち一週は彼女に焦点が当たるストーリーになるのではないか。自分の趣味も徹底した専門家になろうとしている。貴重な映像のアルバムになることだろう。昔、ぼくも世界の隠れている音楽を発見し、録音しようと動き出したことがあったが、あわや、ニューヨークと、バリ島、とリスボンで終わってしまった。次はアイルランドだったが、これは陽の目を見なかった。ニューオリンズ、モロッコと予定を立てていたができなかった。
 山口智子はえらい。りっぱだ。で、彼女がプロデュースしている世界の音楽の旅はどこで見えるもだろう。知りたい。