遂に念願の「正山小種」(ラプサンスーチョン)を飲んだ。
カフェインに弱い(=夜眠れなくなる)から平日の夜は飲めないんだけれど、
休みの前日、仕事が終わってクタクタのところをフラフラで勉強しに行った。
マリアージュ・フレールだ。
ここならまあ、自分で煎れるより、先ず最初に確実に味の基準というものを知る事が出来るだろう。
本やネットで調べて行ったのだが、産地の土地柄、標高が高く寒いので自然発酵出来ない為に松の木で燻製にしている為に、スモーキーフレーバーがあると書いてあった。
(中には正○丸のニオイというヒドイ意見も)
そんなに強いのか?と覚悟して、飲み方もとあるサイトではミルクティーにして~なんて書いてあったのでドキドキしていた。
煙草を吸わないので、スモーキフレーバーは苦手だ。ベーコンなどの燻製ものでもあまり好きじゃない。(塩辛いというのもあるが)
それで、店員さんに「あの、飲み方はミルクとか入れるものなんですか?」と訊いてみた。
「基本はストレートですね、もしご入り用でしたらミルクもお持ちいたしますが?」と言われ、む、そういうものか!!と、「じゃあ、ストレートで試してみます」と、恐る恐る、一口飲むと・・・お、なんてまろやかなんだろう、スモーキーフレーバーも、本当に遠くにあるという感じだ。そしてなかなかコクもある。
(全然、正○丸とは違うな、という感じ。)
これは美味しいわ。やっぱ最初は高級な所で、本物を飲んでみたのが良かった。
(ただ、まあ、腎結石を持っているので、ストレートで飲むのは怖いが。)
最初、しかもメニューには、ラプサンスーチョンには、複数の味があって、どうも「インペリアル」というのが最上級という意味のようだ。
ここで又店員さんに「あの、インペリアルってどんな味なんですか?普通のと違いは?」と訊くと「インペリアルの方が、香りが強いですね」とのこと、「私はインペリアルよりこちらの普通の方が好きですね」とアドバイスを受けるも、値段もインペリアルの方が上だしスゴイんだろうな?芋焼酎の「芋神」や「百合」の原酒の様に普通のより、ラプサンスーチョンらしいラプサンスーチョンじゃないのかな?インペリアルが飲みたいけれど、でもかなり普通のを薦めてくる、どうしよう・・・(普段なら、押し切る所だが、仕事で疲れていたのでなされるがままに流れ始めた)、ここで、少しだけ、天秤にかける方法を思い付いた、インペリアルという最上級という言葉に凝り固まってしまった自分の考えをもう1度0にする為だ、
「あの、どちらがよく出ますか?」
「そうですね~、(普通のラプサンスーチョンを指差しながら)、こちらの方がよく出ますね、みなさん、こちらをよく頼まれますよ」、やはりふつうのラプサンスーチョンを推してきた、自分もそこで納得して、では、と普通のラプサンスーチョンをにした。
そして普通のラプサンスーチョンにして良かったと思った。
(きっと、最初から強いのを飲んで、キライになってしまっては良くないという気遣いだったのだろう)
そして、ドゥミ・セックの盛り合わせ、晩飯はこれだ。
高級なスコーンはどんな味だろう?
一瞬、このスコーンは卵入りかどうか?を訊こうと思ったが、中途半端に訊いても良くないので訊かなかった。(それぐらい疲れていたし)。
卵入りだと、ケーキ風のスコーンになって、スポンジケーキの様にフワフワしている事が多いので(スポンジケーキの様ならケーキを食べた方が良い訳で)、自分は仲がコシがあったり、ポロポロしている方が好きなので、そこはコダワリたかった。
出てきたスコーン(右はアールグレイのマドレーヌ)は、割れた表面を見ると、パンっぽい重なりが出来ていて、コシがあr感じがした、ん、俺が作るのに似ているなと、安心しすることが出来た。そして面白かったのが、最初から半分に割れているのだが、上がレーズン、下がプレーンという杯配分になっていた、きっと、もしこれを一個に練り込んで上だけレーズンを入れるという技術なら、折り込む段階で何かコツがあるのかな?、でもこれは面白い、1個で2種類の味が楽しめるなんて、画期的だなと思った。そして何よりプレーンのスコーンが好きだし。ゴチャゴチャしていると、その味になっちゃうから、本来の味が解らない。
(解るんだけど、解り過ぎて、トッピングとかの味が僕の思考を邪魔する。)
上面はしっかり卵黄が塗られドレ【doえere】されている、これだけの照りを出すには~?・・・う~ん、何回か?塗るのかなぁ?、自分は勿体無いから、家では卵を塗らないので、解らないや。
そして肝心のスコーンの味だが、俺のスコーンと比べてみるが、俺のがやや劣るかな?という感じ、でも、家庭である材料で作った割には少しは張り合える。(勿論、2重構造は出来ないけれど)。
つい、スコーンがあると、試したくなっちゃうなぁ
半年間の夢が叶った夜でした。(紅茶のイメージはキミドリかな)
他に↓無農薬栽培のオーガニックな紅茶というのも試してみた。
箱もオーガニックあ感じで、エコな感じがするんだね、こういう「エコビジネス」じゃないのは好きだな。
味は、優しい様でいて、結構どこかに個性が強い感じかな。
アフリカ産ケニアの紅茶らしい。
そして、
先日、期間限定で販売されていた、午後の紅茶の「キャンディ茶葉」使用のミルクティー、これが美味いのなんのって、それがラインナップに登場していた。
コクがこれでもか?というぐらいコクがあるのはミルクのせいだけでもなさそう、そして飲み易く、満足出来る。紅茶辞典で調べるとキャンディ茶葉はスリランカ南部(最後のシンハラ王朝があった古都、ヌワラエリヤの北にある標高600m~1200mの低~中産地でセイロン紅茶の生みの親ジャームステーラーが最初に最初に茶園を開いた場所)から安定して仕入供給が出来るらしい。
更に世界三大紅茶(ダージリン・ウバ・キームン)の「キームン」
いろんなランクがあるのだが、上記ラプサンスーチョンのところで、先ず、基本のモノを飲んでから~それが自分に合う系統かどうか?を知ってからの方が効率(?)が良いかな?って考えて、基本のランクのモノにした。
風味は、先ず香りが違う、カップを持ち上げた瞬間にフワッと「キームン香」という紅茶らしい香りが漂った(やはり中国茶とは違う紅茶なんだ)。で、これだけ香りがするのだから味もシッカリあるのかな?と思ったが、予想に反し、やわらかく湾曲にやや丸みを帯びた味で、僅かに酸味も感じ取れた気がする。これが味が凄いのがランクの上なのかな?と思ったが、紅茶の本を読むと、キームン系列はどうもやさしくやわらかい・丸みがあるという事が書かれている、ということは、最初の基本の風味の延長線上なんだ、自分はもう少し強めの味が好きだから、キームン系は合わないのかな?と(解らないけど)思った。今の時点では、先ず基本からというのは合っていた様な気がする。
☆ちゃんと写真には収められなかったが、奥の銀色のポットについて。
1930年代のアール・デコ調(単純又は直線的であくまで実用的な使い易さをデザインの主眼においた、ダッチデザインの合言葉でもある「必要は発明の母」という言葉の様な
フランスのデザイン方式~因みに紅茶のポットはアール・デコ以前は花柄とかが多かったという)のポットで、茶葉をお湯に浸しておいて濃くなり過ぎないように、時間が経っても同じ味で飲めるように、フランスでは途中で茶葉の入った網(?)を抜き出す仕組みになっている、これに対し、イギリス式は濃くなる茶葉に対し差し湯をしたりミルクを入れたりして出過ぎた濃度を調節するらしい。(この面倒くささが英国式な気もする・・・
)
紅茶は英国(本当はティーベルト)と思っていたけれど、なんでも上手く取り入れる日本人としては、フランス式もありだな(理にかなう)、と飲み方の国境を越えられるとちょっと思った。
ただ、このポット、値が張る・・・買えないかも。
(買っても、消費財が無限に上がるし、今度は茶葉が買えないだろうなって
)
なんとかしないと紅茶も飲めなくなっちゃうよ。
Ps.
後日、他の店でキャンディ茶葉(紙カップだったので写真無し、ありえない!!)を飲んだが、ストレートだと意外にライトな味で、ミルクを入れると、ウォー↑ってぐらいコクが出て味が2倍ぐらいに分厚くなる気がした。やっぱりミルクと合う紅茶なんだ。
本当、紅茶が無いと生きていけない。(いや、生きてはいけるけれど)