今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

古くなった紅茶の葉

2011年07月30日 | 飲み物

以前、あるスーパーのちょっと高級な紅茶を買ってきた時、あれ?、味がしない!!
その後何度ゴールデンルールで煎れても味がしない!!という悲しい過去があった。
以前から楽しみにしていた紅茶だったので、ショックだった。
色々と調べてみたところ、どうも茶葉が古くなると味がしなくなると書いてあったものが多かったので、これは、古くなってしまったものなのか?と。
果たして、そのスーパーの品質管理の問題か?輸入業者の問題なのか?、私はその紅茶メーカーを愛していたから、メーカーに問い合わせようか?とまで悩んだが、一体全体責任の所在がどこにあるのかが?不透明だった。
(本気で追求しようとすれば出切るけれど。)
その後、なんとかならないのかなあ~と、ネットや紅茶の文献をパラパラ見ていると、
「古くなった茶葉はもう一回フライパンで煎ると香りが復活する」と書いてあったので、早速その古くなった茶葉を煎ってみることにした。
火加減が解らないが、あまり強火でも焦げるな?と思い、茶葉の加減を見ながら中火~弱火で、煎っていくことにした、最初は私も「いくらなんでも復活する訳がないだろう?」と、とても半信半疑だったが、ほんの少し経つと香りが立ち始め、これだな?!!と思い、あまり煎ると焦げるので、適度な所でやめて、ティーポットへ入れて用意していた沸かしたての湯を注いでみたら、少し焙じ茶っぽいが(自分は紅茶道は行き着くところ、中国茶だろうなと、なんとなく覚悟していたので)、なんとか復活して、紅茶よりも紅茶(中国茶)らしいその味を楽しむ事が出来た。先人の知恵とは恐れ多い。

今は「MIF」?それとも「MIA」?

2011年07月29日 | 飲み物
ミルクティーは100年以上も前から、カップに先にミルクを入れて後から紅茶を注ぐのか?(これを「MIF」という)、カップに紅茶を入れてからミルクを入れるのか?(これを「MIA」という)で、論争が起こっている。
MIF(Milk in first)は、一般的に庶民の飲み方、MIA(Milk in after)は上流貴族社会に多いと言われている、私も、面倒くせえ~なあ~と思いながらも、紅茶を勉強し始めた以上は、やはり避けては通れない道だった。(庶民の飲み方のミルクを先に入れるMIFの方が美味しいと聞き、流石にどうしても1回やってみたくて)
実際、いつもの茶葉で、いつもの湯加減で、面倒だけれどミルクを先に温めて、

カップに入れ、後から紅茶を入れてみたんだ。

これが美味しいのなんのって。なぜ、これが庶民の飲み方と言われていたのかがよく解らない。同じ葉なので味が全然違うということではないのだが、その美味しさが格段に違う気がした。
以後、私はミルクを先に入れる「MIF」を基本にしている。(忙しい時はMIAにたまになってしまうが)
2003年6月英国科学協会は「紅茶の味をひき立てるのはMIF」という論文を発表したという。

紅茶

2011年07月27日 | 飲み物

最近、紅茶にハマッていた。
純粋にイギリス料理(「理に適う」と感じた料理だった)に憧れて、
紅茶が好きだったんだが、果たして、安売りのティーバッグや午○の紅茶(最近出た無糖が美味しいから何本も買って飲んでた)とかだけで、このままでいいのか?と、ふと近くのスーパーの紅茶コーナーを覗くと、ん、種類が沢山あるぞという事に気付いて、私の祖母が昔から飲んでいたいつもの日東紅茶から初めて、リプトン、アーマッド、トワイニング、エディーアール、リーフル、ハロッズ、ルピシアと、とりあえず有名な所を試していった。もっともその数年前にマリアージュフレールは先輩から教わっていたんだけれど、コクのある夏摘みのダージリンが好きな私は、その時薦められた春摘みの新茶の様なファーストフラッシュは好きになれなかった。(まだその頃若造だった私は季節で味が違う事も知らなかった)
後になって、マリアージュフレールのマルコポーロを飲ませて頂いて、これが、凄い!!と思った事と、銀座でも池袋でも売っている店員さんに紅茶の事を聞くとなんでも答えてくれる、私が「どういう人達が働かれているんですか?」と質問をしたら、店員さんは「そうですね~、やっぱり、紅茶が好きな人、好きで入った人ばかりですね」と仲間の顔を思い浮かべながら、丁寧に答えて下さった。なんだか私も嬉しくなって、一気にファンになってしまった。

で、今、普段飲むのは、懐具合とも相談して(生活レベルを上げると戻せなくなるから)アーマッド(毎日飲むのに値段なんか気にしていたくない)で、贈り物はハロッズの4種類セットにしている。紅茶の味の違いを知って、その違いが贈った人の知識の糧になってくれたらと思う。