今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

大政奉還翌年の牛鍋(明治元年風すき焼き)

2012年01月30日 | 今日の料理
半額で買い溜めしておいた牛肉があったので大政奉還後(翌明治元年)に横浜で食されていた牛鍋風にして食してみることにした。
(あくまで「風」なんだ、本来、割り下で少しづつ煎りつける様に焼いて食すらしいが、フライパンにこびりつくのが嫌だったので、アレンジしてある)

先ず、酒と砂糖・味噌で、甘めの優しい味噌を作ってみた。

味噌だけで、砂糖とかは割り下の方に入れても良いみたい。
最初だったので万全を期して先に甘味噌ダレを作ってしまった。
このままご飯と食べても美味い。(ちょっと信じられないぐらい、絶妙の塩梅で美味く出来てしまった)

肉を、繊維を断つ為に、肉の表面に対してやや斜め平行に、平目の薄い造りの様な「角度」で、斜めに削ぐように切り(あくまで「角度」、厚さは違う)、

その後フライパンを温め、油を敷き、少し冷ましてから(=この後、フライパンに牛肉を並べるのだが、割り下や野菜の準備をしている間に、フライパンが熱いと、牛肉に火が入り過ぎてしまいそうで怖かった、だって、作った事ないし)

割り下は、急いでいたので、酒と水とつゆの素を使って、一気に作ってしまった。
水150cc・酒80cc・つゆの素50ぐらい。家庭によって違うと思うあくまで目安。絶対味は自分でみて、火を入れるからちょっと薄いけれど、でも出汁の味がするぐらいの濃度に調整しておいた方が良い。(野菜の種類や、味噌の濃さでも変ってくると思う。薄い分には足せば良いが、濃いと修正しようがないので注意・・・本物=素材の味も解らなくなるしね。又、煙草を吸う人用はガツンとした強い味になるのでそれも計算に入れること。)



割り下と野菜・豆腐を投入して、グツグツ煮込み、好みで卵を漬けて白米と食べた。
この日から、我が家のすき焼きは、味噌味になった。

*味は、火加減でラストに調節すれば良いと思う。

*火加減は、あくまで目安だけれど、
 強(野菜から水を出す為
 ↓
 中(これで火を通す)
 ↓
 強(味を決める・濃過ぎてはいけない、後で、修正が効かないから)

*更に、料理は冷めていく過程で味が染み込んで濃くなっていくので、出来上がりはちょっと薄いぐらいが丁度良いんだ。
濃いのが好きな人は、自分の皿で七味でもなんでもかければ良いと思う。
この考え方はイギリス料理が、調理人は熱を通すまでで、味は各自が自分の皿でつけると同じで、他人の好みで味付けされるよりも自分の好みで味をつける。これって、世界に1つしかない最高の贅沢だと思う。味で薄いだの濃いだの文句を言われて、家族が喧嘩にもならないし。

因みに、私は牛丼は「つゆ抜き」にしている。
丼用にわざわざ硬めに炊いた白米がベシャベシャにならないし、濃過ぎない。
(本当のツウは「つゆ抜き」にするらしい。)

*今回、葱の青い所なんかも入れたが、青い厚みが薄い部分は味が染みていて(濃いとは違う・うま味が染み込んでいるんだ)、鮪のねぎまの様で、日本人はネギの使い方が上手かったんだな~と改めて思わされた。

*又、肉は酒を沢山使ったからか?、砂糖を使ったからか?、繊維を断ち切ったからか?安い肉が柔らかくなったのには驚いた。
日常的に食べる、昔ながらの日本人の庶民の食べ物として、硬ったい、安っい肉が、風流で合う様な気がした。

ルバーブのジャム

2012年01月21日 | 素材
ルバーブジャムを手に入れた。

ルバーブのジャムは前から気になっていたのだが、なんだか食す機会がなくて、ズルズルと引き伸ばしてきてしまったが、今回、軽井沢産のルバーブを使ったジャムを手に入れた



早速、瓶を空けて、先ずは何もつけずそのまま味を覚えてみる。
う~ん、酸っぱいとも言えないけれど、酸味は40%ぐらいはある。
意外にあっさりしているなあ、キレがあるというか。
あと風味がとても良い!!。
梅と杏に似ている(合わせた様な)風味だった。
(『色』も梅ジャムとかに似ているし)

これは、甘過ぎなくて、良いぞ。なんか癖になりそうだ。

よくお肉料理にルバーブのジャムを使ったりもするので、今度使ってみよう。
果物とお肉って、なんか合う。

林檎と豚肉・鶏肉
オレンジと鶏肉(鴨含む)
メロンと生ハム
ブルーベリーと、・・・

パッと思いつくだけでも、キリがないなあ。

そういや、牛や羊には、果物ってあまり聞かないなあ。(香りがぶつかるからか?)
挑戦はしないけれど。

そういやルバーブって野菜だよな。
それを忘れるぐらい、果物っぽい。

林檎のエッグタルト

2012年01月20日 | スイーツ
以前林檎のペクチンを使って紅茶のジャムを作って、林檎を煮た余りがあったのでエッグタルトを作ってみることにした。

先ず、生地を練って、型に拡げピケ(生地が膨らまないようにフォークなどで数箇所刺して穴を小さく空ける事)してから、オーブンで1度「から焼き」をする。
うちはパイウエイト(重石)が無いから、ピケしたフォークやスプーンで代用↓
(オーブンレンジには、金属物は入れないこと)


余った生地は、長細く延ばしておく。


から焼きしている間に、カスタードクリームを準備して作る。
結構慣れれば、かなり早く作れる。


器の焼き上がり
ここに卵黄を塗ろうかと思ったが、生地にもカスタードにも卵を使っているので、遊びで余り摂取しても良くないから、今回は塗らなかった。


余っていた林檎
とカスタードクリームを投入。


キッシュみたいだ。(林檎の風味を活かすなら重ねるだけでも良かった?かも?)


作っておいた余りの生地帯(←なんて言うんだ?)で、飾りつけ。


180度のオーブンに入れて、25分ぐらい。(目安で)
ラストは、温度を少し強めにして、焼き色をつけてしまった。
(上の帯がビスケットみたいで美味い)

余っていた、紅茶ジャムを上に塗って(全部塗るとつまらないから、素朴な部分も残して
半分は塗らない)、まあ、完成。


やっぱ、ジャムとか塗らない方が、林檎の風味が活きて良いな。やはり料理は引き算なのかもしれない。味付けもそうだけれど、ちょっと足りないってぐらいが丁度良いんだよな。最近、ついやってしまう、反省だ。


南瓜のケチャップ

2012年01月19日 | グルメ
先日、知人から南瓜ケチャップをもらった。

どうやら京野菜の鹿ヶ谷南瓜(ししがたにかぼちゃ)のケチャップらしい。


とりあえず、味が想像つかないので、舐めてみる・・・、
・・・う~んニンニクが効いているなあ。
ピュレという感じか?

玉葱やシナモンの味も結構するような気もする。(裏面に材料が記載)

その後、チーズに付けてみたり、野菜に付けてみたりしたが、パン(トースト)に塗って、焼くと中々という事に気付いた。

よく大阪が、大阪は海が近いから京都の方が古来より陸路を輸送する関係で保存の為に味が強くなった、という言葉があるが、確かにそうかもしれない。
独断と偏見だが東北(の中側)山梨京都、やはり山に囲まれた県は味が『強い』かも。(美味しいとか不味いとかではなくて、共通する味のポイントがあると思う)
山の吹き降ろしとか、寒いからか?

さて、これをどう料理に応用していこうか?
どうやら、トーストして、結構味が変ったので、火を入れることでニンニクなどの味が丸くなる気がする・・・、
ということは・・・。


紅茶のジャム

2012年01月16日 | グルメ
紅茶のジャムを作ってみることにした。
家にたまたま林檎があったので、

先に、紅茶を2パック先にカップに入れて抽出しておき、
林檎をきざんで、鍋で水150mlぐらいと煮込む。
林檎が透き通ってきたら、ザルにあけてギュッと押してペクチンを搾り取る。
(このペクチンが無いと、ジャムは固まらないんだ。)


この搾り出したペクチンに、抽出しておいた濃い紅茶液を加え、
好みの甘さに砂糖を入れて(結構というか、かなり甘さが強くなるので、かなり控えめにした方が良いかも?)、かき混ぜながら煮詰める。
上記の様に泡がブクブクしてきて、TEAスプーンですくい、スプーンを横にしてみて、垂れなかったら(ゆっくりとは垂れる→冷めれば少しは固くなるし)、
ジャムの完成。



パンには、勿論、100円とかの安いビスケット(勿論手作りの方が良い)に塗っても、ワンランク上のお菓子になる。スコーンに塗っても良いね。

問題は、自分がジャムとか、甘いものが苦手なことが問題だ・・・。

蒸し豆腐

2012年01月12日 | 今日の料理
先日、本で豆腐を蒸しているのを見た。
「お、その手があったか」と、原点回帰・温故知新な感じがしたので、早速作ってみることにした。
なんでも豆腐とは、蒸す事で、風味が濃くなるそうだ。(豆乳みたいなコク?)

絹ごし豆腐でも、出来るそうだが、蒸した強度(歯応え)を楽しみたかったので、今回は木綿豆腐で作ってみる。(どの形が一番良いかテストの為に、色々な形にしてみた。)

蒸している間にタレを2種類作り、A:醤油+ラー油+酢 B:ごま油+塩(結構塩を使う)

15分後
手前の、左がAタレ・右がBタレ

先ずは、何もつけないで、そのままの味を覚えてみる。む、確かに豆腐の味が濃くなる。
これはウマイかもしれないぞ?

で、次はタレをつけて食べてみると・・・、

Aは、う~んイマイチ普通、配合量にもよるのかもしれないけれど(そんなにこだわるような材料じゃないし)、まるで麻婆豆腐みたいな感じだった。

Bは、少しつけるとまるでチーズを食しているようだ。
これは、軽快な味だ。身体にも良いし、肴にもなる。ビールが欲しくなるな。

*ちなみに、蒸している間に、1切れだけ、器に入れ、蓋をしてレンジで温めてみたら、あれ、なんか、蒸したものより味が濃いかな?そんな気がした。蒸し器だけでなく簡単に出来るかもしれない。

タレは保存しておけるし、余ったら、翌日野菜炒めやラーメンの味付けに使っても良いと思う。
ごま油は身体に良いし!!



パンケーキ/ホットケーキ

2012年01月11日 | スイーツ
私はパンケーキが好きだ。
甘いものが好きというより、パンケーキという存在が好きで、なんか見ていてホッとする。
そこで、晩御飯の1食を抜きにして、何処のパンケーキ(ホットケーキ)が美味しいか?
各コンビニのパンケーキを買い集めて比較してみた。
(勿論、ロ○ホとかスイーツ専門店へ行けば美味しいに決まっているが、普段、常用するぐらいにパンケーキが好きなので、普段買うところで比較してみたかった)



超低価格のこんなのもあった。↓


自分としては、モチっとした流行のものより、昔ながらのクラシックなサクッ、フンワリとしたパンケーキの方が重量感が無くて、好きだという事に気付いた。
モチッとしていると飽きる

ネコも杓子もモチッとではなくて、本当のパンケーキ好きだったら、昔友達の家とかで食べた脳裏に残っているクラシックな味を求めて買うのではないかな。

人が作ったものを批判してばかりでは良くないので、昔作ったものを載せておく。↓



柿の葉すし/鯖

2012年01月10日 | グルメ
先月、和歌山県 、九度山にある真田昌幸幸村父子が住んでいた真田庵を訪れた折に、
この土地の美味しいものは何かな?と調べてみると、
「九和楽」というお店の「柿の葉すし」が美味しい事が解った。

高野山の麓にある九度山は、柿の名産地で、大阪「南海なんば」の駅から、約1時間ぐらいのローカルなカワイラシイ電車の中からも、柿がそこかしこに家の庭になっている風景が車窓から見えた。

九度山駅へ着いて、真田六文銭の旗を頼りに道を進み、真田庵を「勝手に」見学後(行った人はこの「勝手に」という意味がご理解頂けると思う)、まだ帰りの電車の時間もあるので、国道の方へ降りて行って、「九和楽」の看板を探し、


そこで買って(そこでは食べれないのかな?列車の時刻があったので持ち帰ったが)、列車の中で窓際に座り(この列車1列1席なのだが・・・)、窓際に鮨の箱を置いて食べる事にした。

中を空けると、
なんとも、柿の葉に包まれた鮨がギッシリと詰まっているではないですか。
試しに1枚(個)剥いて、パクリ。

ウマイ、!!、柿の葉の優しい甘みが、鮨と共にほのかに拡がっていく。しかもなんて優しい味なのだろう。スシ飯やサバを漬ける時の酢などに秘密があるのかなあ?
青魚の鮨や、サバ鮨は好きなのだけれど、こんなに美味しいのは食べた事がない。

大阪へ来た時は、又行こうと思った。
人のフンドシで商売をするのではなく、
何か1つ自分の必殺技を持っていると違うんだなと改めて思わされた。












インドコーヒー

2012年01月09日 | 飲み物
以前、何処かの展示会で、インドコーヒーを飲む機会があった。
インドのコーヒー?、ブラジルとかエチオピアとかジャマイカやハワイ(やはりコナは美味しい)は知っているけれど、これは初めてだった。
これを紹介していたのは、チーム ピース チャレンジャーというフェアトレード団体で、インドに広大なコーヒー農園を作り、「雇用」を創設している。他にも果実などを給食として長い年月配給をしたりしている具体的な活動をしている団体とのこと。

コーヒーは、そんなに詳しくはないのだが、
このインドコーヒー、コクがあって、酸味はそんなに少ない感じかな。ボディは一瞬強いのかなと思うが、意外にストンと入る軽さがあって軽快だ。
(*注意:コーヒーに詳しくないので、あくまでもつたない経験からの個人的な感想。)
香りも良いし、インドコーヒーも良いなあと思わせてくれた。


コーヒー豆の写真を見せて頂いた、赤いんだなあ~。



他にも色々な資料を見せて頂いた。


ほろよい

2012年01月08日 | 飲み物
昔は、格好付けてジンのロックやバーボンしか呑まなかったのだが、その後ラム→スコッチときて、最近、ふと甘いお酒も良いなあ~と思って、フラッとチュウハイを買ってみた。
で、コンビニへ行ってみると・・・、
なんとアイスティーのお酒があるではないか!!

勿論、紅茶馬鹿の私は、試してみることにした。

うまいぞー、これ、最初はどんな味なのかなあ~と恐る恐るだったが、紅茶の味がしっかりして、なんだか懐かしくもあり、新しくもある。
不思議に思って、原材料を見てみると、スピリッツの次にサトウキビと書かれた文字があった。「あ、ラムか」、そういえば紅茶にラムを入れるのって何かの本で読んだ事があるよな。
勝手に納得して、謎が解けたことに満足をして、グイグイ飲んでいた。

アルコールが3%なので、ビールよりも少ないし、ほんのり酔う感じで、のんびり出来た。


もみじのテンプラ

2012年01月07日 | グルメ
もみじテンプラ、いっけん、晩ご飯のおかずに出来そうなタイトルだが、実はこれかりんとうに近い感じだ。

元々は1300年ぐらい前に、行者が山中で開発したのが由来らしいが、現代では、大阪の箕面(みのお)方面で有名なお菓子で、関西の人は知らない人はいないという。

食用の塩漬けしたもみじを、1年以上寝かせ、それを塩抜きし、きれいにもみじの形になるように衣を付けて、揚げるお菓子だ。
揚げたては、油がきれていないことと、パリッとしていないので、袋詰めにして売られており、お土産にも最適な一品だ。
(勿論、荷物の奥に詰め込めば、砕けてしまうが、意外に硬いので、ちょっとやそっとでは壊れなかった。)

袋を破って、手に取ってみると、

確かにもみじの形をしている。

初めてなので、おそるおそる、前歯でかじってみる、バリッ!!、お、中々歯ごたえのある硬さ、その中からフワリと甘~い砂糖の様な風味がして、優しい味がする。
油っぽくもない。
手にもベタつかないし、これはイケる。

そして、とにかく優しい味だ。

大阪の方は、水が美味しいなあと思ったけれど、ここ箕面方面は、近くのパン屋さんでパンも食べたが、水が特に美味しいのか、とても優しい味がする。
水で決まるんだよな、料理は。

東京の繁華街で、チェーン店のラーメン屋を食べ比べてみると、水の違いに気付くハズだ。地価が高いからって美味しいものが食べられるとは限らない。







日本初のオムライス(大阪編)

2012年01月05日 | グルメ
先日、大阪へ行って来たので、元祖オムライスの有力候補とされる、「北極星」心斎橋本店へ行ってきた。



やはり違う、玉子のトロトロ感もやわらか過ぎず、バランスが1段上の感じがした。
チキンライスもトマトの酸味が強過ぎず、鶏肉の存在感が活きていて、優しい味、
上にかかっているトマトソースは、味に奥行き(深み)があって、上品だった。

他に、季節限定のメニューなどもあった。

一生忘れられない味♪