今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

本物の宇宙食を食べた(SPACE  CURRY)。

2015年07月21日 | グルメ
日本が実際に採用している宇宙食の1つでもあるカレーを食べた。
ハウスさんとJAXAの共同開発で、おそらくISOに限りなく近いものや、HACCP(ハサップ又はハセップ=NASA等で採用されている国際規格)等もクリアしているものだろう。
(じゃなきゃ、スペースシャトルとかに積めないし)
NASDA時代から独立行政法人トップクラスだったグリーン購入法もクリアしているんだろう。

宇宙空間では、味覚が鈍くなると言われるので、味を濃くしてあるという。
その他に無重力状態でいると、筋肉や骨が弱くなるので、カルシウムを多くしてるとのこと。
パッケージにはウコンの含有量も多めと書いてある。

温め方は、国際宇宙ステーションISSの日本実験棟「きぼう」内でお湯を使ってレトルトカレーを温めるわけにはいかないので、食べる前に専用のトレーで温めるらしいのだが、病院や現代の給食の様な温める電子レンジのような機械に入れるのだろうか?
当然地球上では、お湯で温めるのだが、

封を切ると、高級なギフト用の缶詰(お中元用の美味しいヤツ)の香りがして、あ、懐かしいなって。
期待を膨らませて食べた味は、確かに無重力空間でも味覚をシッカリ感じ取れるように、濃いというか強い味付けになっている。
・トマトはトマトの味がしっかり主張し、
・リンゴの甘みもグッと飛び出してくる。
・ブラウンソースのような小麦粉をシッカリ炒めて煮込んだ味するし、
・販売していたのはビーフカレー(他にチキンやポークもある)だったので、シッカリと牛肉の塊をコクと甘みのある脂身と共に目視出来る。
・更に、マッシュルーム・エリンギ等のきのこ類も入っていて、マッシュルームの風味やエリンギの歯応えがたまらなくいい。
とにかく、全てが宇宙空間で花火をした時のように味が四方八方に飛び出しているという感じだが、キチンとギリギリのラインでまとまっている。
流石、ハウスだ、JAXAと仕事をするのにハンパな事はしないなって。
正直、美味しい部類のレトルトカレーだと思う。
そして今後何世代の宇宙飛行士や外国の人が食べても、まあ、ほぼ世界中の人がなるほどと、納得出来るような万人にも通にも受けるカレーだなって。






辛さもキチンとするし(風味や辛さを選べると更に面白いかも)。
◎味が主張しているので、少量のカレールーで白飯を多目に食べられる感じ。
むしろ、うちの安い米だと、米が負けちゃう。


↑そんな訳で、家にあるスパイスを調合して、入れてみる事にした。
スパイスの調合を始めてから、口の中でバランスを読み取れるようになって・・・。
折角なので、実験してみよう。

この宇宙カレー、ウコンが多いからか、カルダモンの様な爽やかさと、コクがワリに感じられるのでクローブ(丁子)のような深みの2つが飛び抜けているような気がした。
残念、家にカルダモンとクローブは余っている。これ以上、大量に足せないな。
クローブ(丁子)は、少量でも激烈な個性があるから、より少なめに。
カレーのルー自体半分以上食べちゃったし、あまり入れると全部を変えてしまうから。
(上記写真:左クローブ、下:カルダモン)

ブラックペッパーがあったが、結構辛めがあるので(普通の人にとっては丁度良いのかもしれないが、自分の場合は辛いの苦手なので)、とりあえず邪魔にならない程、少量に(写真:左)

クミンが余っていたので、よりカレーっぽくする為に、少し多目に入れてみた。


で、かける。そしてジックリ混ぜる。

お、後から遅ればせながらスパイスの刺激(辛さではない)がやってくる、よりインドカレー的(当然か?)という感じ。

このまでも充分、万人が満足する美味しさである事は間違いないが、宇宙飛行士が自分流にしたいとか、宇宙空間で本当にカレーに飽きて変化を付けたい時は、マイ・スパイスを調合して限られた居住空間で繰り返される日常に変化を付けて楽しんでみても良いのではないだろうか?
(粉薬の袋やフリカケをイメージしてスパイスを入れるとか、なんか専用の調合容器を作るとか、何か新しい技術が生まれそう、「必要は発明の母」だ。)
油井亀美也(ゆいきみや)宇宙飛行士さん、2015年7月23日(予定)のカザフスタンから打ち上げられるロシアの宇宙船ソユーズの時どう?


【国際宇宙ステーションISSの日本の実験棟・その名は「きぼう」】
 ↓
ISSに取り付けられている日本の所有する実験施設で、宇宙環境を利用した新薬や新素材の開発、宇宙空間の観測等を行う他、船内だけでなく、船外に出て実験を出来るISSの中でも独自の施設である。
他にも2012年10月4日午後11時37分には、J-SSODというシステムに取り付けられているロボットアームを用いて、5つの超小型衛星を宇宙空間へ放出する事に成功。
これは費用や条件についてかなりメリットがあり、世界的にもこの成功は有意義な活動であると評価されている。
2013年11月19日4基の小型衛星の放出に成功。
2015年2月5日に1基の小型衛星放出成功

味噌カツに赤だしが付いてきた。

2015年07月20日 | グルメ
先日すごく久しぶりに味噌カツ丼を食べた。
めったに味噌カツ丼は食べないのだが、なんか気まぐれで。
(昔、名古屋で矢場トンを食べたし。わらじカツとか)
ただ、東京で赤だしが付いていたので、ちょっと嬉しかった。(解ってるね~♪赤だしの場合、個人的に根菜だともっと良いんだけど)

食べていて、ご飯をひっくり返した時、カツが下に隠れて、
2重のうな重のように下から出てきたようで、ちょっと嬉しかった。
偶然だけど、丼モノの2重はあるようで少なかった面白いサービスかも。





出汁さえあれば「たこやき」

2015年07月17日 | 素材
うちは肉類をただボイルして、塩・胡椒で食す事が多いから出汁が多いんだけれど、
以前、鶏の胸肉(←唐揚げ以外は、硬い肉が好きなんだ、何故か。自分でも解らないんだけれど、噛み締めていると肉本来の味がするというか。)の出汁があまるのだが、
今回は、豚肉の出し汁が余ってしまったので、
鶏と混ぜたら、臭いかな?と思いつつも、処理し切れないので、ただ捨てるのも勿体無いし、

ある材料でたこ焼きにした。(やはり玉子2個)

青海苔も無いけれど

Vittel

2015年07月16日 | 飲み物
この水も美味しかった。↓

昔、流行ったらしい。
フランスの水源保護地区から汲み出される硬度315の硬水で、硬水特有の鉱石のような臭みがなくて、おいしいなって素直に思えた。

軟水:硬度100以下
中硬水:100-300
硬水:300以上

・硬水は肉の煮込み料理をする時に、臭みを消し、肉を柔らかくし、灰汁抜きもし易い。
・糊化し難いのでジャガイモの荷崩れを防ぐ事がし易いという。
・↑上記のことから、豆や米を硬く炊き上げることが出来る。
・灘の日本酒、奄美大島の黒糖焼酎、泡盛等の酒造で用いられる事が多いとのこと。

これで紅茶を飲みたいなー。

バルサミコ酢(ビネガー)の簡単な勉強。

2015年07月06日 | 素材
酢は嫌いなんだけれど、
(どうも、男は酸味が嫌いだと何かの料理本に書いてあった。)

ブドウで出来ているバルサミコも、昔は好きになれなかった。
どうも人の手が入り過ぎている気がして
でも調味料の本を読んで、バルサミコ酢を勉強してみようと今回思い、
人の手がとにかく入っていない、オーガニックの無添加バルサミコ酢を手に入れた。
(無論、安いヤツ、商売じゃないから。商売だって仕入れ値の事を考えると。)

先ずそのまま舐めてみる。

うん、記憶の中にある味だ。(あまり好きではない。)色のイメージは赤紫というかバルサミコと同じ色だ。別に不味くはない。

実は今回試してみたいことがあって、
それは市販されている安いバルサミコは、トラディッツィオナーレ(12年モノ)(その上がヴェッキオ)に比べて風味が劣るというのだが、半分の量になるぐらい煮詰めると、その高級なバルサミコ・トラディッツィオナーレに限りなく近くなるという。
どうせ買えないし(買ってもキライだから使わないし。)、その味の変化の加減を勉強してみたいと思った。

高いから(g単位に換算すると高いものはトリュフの次にくるという)、あまり沢山煮詰められないから、極超弱火でとろとろと。

最初、大きく2秒ぐらい→一気に小さく→更に小さく→焦げ付かないように。
(因みに、この時、香りを嗅ごうと鍋の上に顔を持ってこないように、死にはしないけれど、刺激が強い酸味が一気に鼻腔に入って吸い込むとムセル・・・馬鹿なんです。)

それでも、濃度がトロトロになって洗うのが大変そう~。

ミ○プルーンみたいにこうなる。味は~、最初ブドウの糖度が煮詰まって甘味を強く感じるのだが、一気に強い酸味というか刺激が奥からやってくる。赤のイメージが増した。

で、やってみたかったのが、バルサミコをアイスにかけてみること。
(普段、アイスを買っても食べきれないので、こういう時、実験し易い)
左が煮詰める前、右が煮詰めたモノ↓

煮詰めたモノをかけ過ぎた!!、かなり刺激が強いし、味が濃いイメージはブルーが見えた。
煮詰める前のイメージは緑かな?、かなり美味しい。
カシスとか、プラムとか、ベリーとか、濃い色の果実の香りとでもいおうか・・・。

本当は豚肉で実験してみたかったのだが、成城○井で見ていて、思わず買いそうになったが、
いやイカン、欲しいモノを次々勝ってはいかん、周りの値段につられて見ていると、そんなに高く感じなくなってくるが、いかん、いかん、ここは高いんだ。
とにかく誘惑を断ち切って、帰宅した。
(又、後日やろう。)

その後、余った煮詰めたバルサミコで、茹で餃子を食べてみる。

黒酢みたいなモンだ、ワルくない。

茹で野菜とかにもつけてみたり、ニンジンのボイルしたものとか、キャベツの薄塩モミとか、野菜によく合うな~って。

で、餃子のタレ(酢・ラー脂入り)に入れてみる。

これで茹で餃子を食べたら、別格の美味さになった。
安い餃子のタレに混ぜただけなのに、ちょっと笑いが止まらなかった。
(理解の範疇を超えた瞬間だった。オイスターソースを入れたような深みがあった。)
このタレ、茹で野菜とか、何でも合う。

ワルノリして余ったサツマ芋の天麩羅にもかけてみた。

ワリと合うじゃん!!

絶対合うと思って目玉焼きにかけたものがシャレになんなく美味しかった。

凄かった。


定番っぽいけれど、豚肉に合わせてみた。
なるべくシンプルな調理法にふりかけて、豚肉との相性をみてみたかったから、ローストしたものにかけてもよかったんだけれど、焼くと油が残るから、ボイルしたものにかけてみた。
あまり記憶に残らなかった。
合わなくもない。不味かったら残るし。


鴨のスモークかな?にかけたら、かなり美味しかった、少し油脂があるものに合わせると良いのかも。

↓カマンベールチーズ

なんだこれ?っていうぐらい美味しかった。
葡萄の風味がして、印象に残る味になった。(でもそのままが好きだけれど、結局自分で創作するってある程度1人よがりな部分なんだよな。)

↓急遽小さな豚ミートボールとハンバーグを作って

同時に火入れ

バルサミコをかけてみた。

ハンバーグには美味しかったけれど、う~ん、ミートボールはあまり味が一体にならなかったな。

ウインナー、これか、目玉焼きが一番美味かった、間違いない。

ウインナーは豚肉だし、適度に塩気があるから、絶対合うと思っていたんだ。

ポークソテー

やはり豚肉には無難に合うな。でも無難過ぎる。

◎酢は、その国のお酒と密接に関係があるという。
・日本なら、日本酒と米酢
・イギリスやドイツならビールとモルトビネガー
・アメリカならアップルビネガー(アメリカはリンゴが有名だものね。)
・イタリア~フランスなら、ワインとバルサミコ酢
という感じだ。