筍を頂いたが、た、たけのこは~そういえば果たして
今まで自身で下処理をした事があっただろうか?
多分~スーパーで輸入物の水煮を買っただけだった(←勿論それがダメとは言っていない)が、果たしてその仕込みの真実を知らずして本質を多角的に観る事が出来ていただろうか?
なんて事を
真剣に考え、これは
覚悟を持って、より真剣に
素材と向き合おう!!と思えた!!
(視野を広げたり、又1つ複眼を持つチャンス!!)

だから久しぶりに
煮込み(
←近年オレンジ色はリンクのルール)用(←この自信喪失をしている俺が「うちの煮込みは虎ノ門で1番だ」と、恐らく東京三大~五大煮込みの次に食い込めそうなのでは?という煮込みだった。
月島の岸田屋さん系で、親父はレシピを絶対俺に教えず逝ってしまい再現をするのに4年かかったが・・・←ある日寝ていて「あ、こうするんじゃね?」と急に思い浮かんできてやってみたら出来た・・・←モルモットにされる為に何度も身体を壊され何度も倒れ10年間以上全てを失ってきた今又忘れたかもしれないが、
親父が何故教えなかったのか?今では解かる気がしないでもない、俺とやり合った時、大切なギターを折る事と、左目に指突っ込むのは反則だぜ、親父、笑)の
鍋を引っ張り出してきて、これで下茹でをする事にした。
(何か
半ミリでも「前進」をしたいから・・・、やった事の経験値は絶対に自信と俺の周囲の人々を裏切らない・・・)

①筍を
タワシでシッカリ洗って、

あまりにもデカくて入らないので、
根っこは要らないだろうと切った。

②
先端に「エグミ」がある為、
1/5程度の所で斜めに切る。

③切った先端部分に
深さ2cm~3cmの切れ込みを入れる(
切った正面から入れるんだった・・・
間違って横から水平に全部入れてしまった)。

急には米糠(ぬか)が
無いので米の研ぎ汁を鍋に入れまくり、

筍を入れ、種が入った唐辛子
(←エグミを消す効果!!!)と、
「米を少々入れると良い」と教わったので
実践をしてみる。
このぐらいの量でいいのかな???(←ここは今回の課題の1つだな、不安がっている後輩や部下ではないが私から仕事を流していた人達に「本当は課題が見付かっていない事の方が逆に怖いんだよ」と伝えてきた自分の言葉を思い出す)
研ぎ汁が冷えた状態から茹で始め、沸いたら落し蓋をするが、割烹やホテルをやっていた訳ではないから勿論こんなデカイ落し蓋は無いので、何か別のモノで代用、調べると
お皿で代用出来るらしいので、
身近にあるモノで代用する事こそ多くの人が出来る事に繋がるから、それこそまさに皿で代用をした。

ただ、筍がデカ過ぎて皿1枚だけでは浮かんだり、ズレてきてしまうので
2枚を上手に重ねて落とし蓋とする。

火加減を茹で汁が
噴きこぼれない程度に調整し、(←いやこの鍋だと強火でもこぼれないのだが、センサーが勝手に働いて茹で汁が蒸発をしてくると火が勝手に消えてしまう)
※灰汁は出続けるので取らなくてもよさそう。

茹で汁が蒸発をし始めたら
水を何度か足して再度沸騰。

こんなに加熱をしたのは(あの時程ではないが)8時間蒸した
クリスマスプディング(
←近年オレンジ色はリンク野のルール)の時以来だが、
1kg異常だと3時間茹でた後(
その重さ以下だったら大きさや火力によって2時間とか、
切り分けてから茹でればもっと時間を短縮出来るが風味も抜け過ぎてしまうだろうし、鍋があるのだから初回は1本茹でたかった)、
竹串を厚めのヶ所に刺してスッと入り火が通っていたら・・・

火を切って、そのままユックリ
冷ましながら余熱で更に火を通す。
数時間は冷めない為、冷ます間に少し外出し六本木ヒルズの夜景でも観に行って、
(同僚や上司達と飲み歩いたり、又は額に汗をし声を「遠くまで」張り上げ続けたり雪の中呼び込みを続けたり、多くの人々と出会い良い影響だけ選別をして受け続けた様々な思い出がある地で・・・、恩人を「偲び」ながら静かに決意を新たにしたかったが、下でLIVEか何かをやっていて煩かった・・・上から覗けたら面白かったのだが、ギターの音がピンクフロイドのデビッド・ギルモアみたいな音色で結構好きだったが・・・)

帰宅後、
※茹でた汁は残しておき、粗熱が取れたら
皮を剥くとアレ?筍って
食べる部分が意外に少ないモノなのだなー、そりゃ高い訳だわ・・・

やはり②で切り取る分をケチった分、上の穂先が少しエグミがある気がしたので切り取る。
食べられれば食べられたが、キチンと素材と向き合い、筍を知りたかった。

下のボコボコした「風の谷のナウシカ」に出てきたオーム(だっけ?)みたい
点・点がある部分を剥いていく。
緊張して少し分厚くなってしまった・・・
外だったら殴られるかな。。。
(やり返すと殺し合いになっちゃうからなー)
部位によって食感が違うので分ける。

先ずはそのまま・・・、トウモロコシの様な甘さだ、アクやエグミは全くない。
茹で汁の中で保存をするモノらしい・・・、
結局切るんじゃん!!!笑

うわー、
皿の裏側と共に黒い凄い灰汁!!
ここまで灰汁がでるんだなー
へぇ~

とりあえず、何かしてみよう・・・、僅かな塩をふり、
切り方が不揃いだった為、刺し方が解からなかったので、色々試してみる。

で、グリルで焼き・・・

偶々あった
大葉のジェノベーゼソースで食したら、これが尋常ではない美味しさ!!
これも新しい串のカタチなのかもしれないな・・・
(「和風ピンチョス」に近いのかもしれないが・・・)

次は米を研いでおいて、
(
※因みに筍を茹でた時の研ぎ汁を使った米は隣のコンロで
ビリヤニに使ってしまった、サラサラ系のカレーが余っていたので・・・)

筍の下側硬い部分を「いちょう切り」的に繊維を断つ様に切っていき、

中間の少し柔らかい部分も少し切っていき

出汁が無かったので出汁の素を入れ(
←そのままだと味気無いので
最初は基本で)、
※概ねの
基本、炊き込みに塩を入れるとピリリとする事が明確化するのでいれないのだが、
特に出汁の素を入れる時は塩を入れない。
※米2合に酒と醤油も各大匙2
※甘い米に甘い調味料は要らない&少しでも(「刀剣博物館」で観た)日本刀の様な「キレ」を出す為に味醂は入れなかった(←無いし・・・高いのは買えないし)。

上に切った筍を散らし
混ぜずに炊く。

炊けたー(人生初の筍ご飯!!←私、現代人が思い浮かべる忍者ではなく、ジャーナリズムとして本来の忍者の様にリアリストなので
自身を誇大に観せない事にしている)
※筍の味噌汁と共に。

穂先や中間の柔らかい部分は煮ようか
?迷ったが・・・
筍の天婦羅にする事に!!
(
※水煮だから
油ハネが嫌だから水気のある素材には
粉をよくはたいてから衣に漬ける)
上から
・穂先の天婦羅
・筍だけのかき揚げ(中間部分)
・筍とシーフードミックスのかき揚げ(中間部分)

うわっ、筍の天婦羅すげー、
美味しい!!、
スナック感覚なのか、塩が良いね・・・

かき揚げも切ってみたが、
いや待てよ、
元々火が通っている水煮なのだよな・・・
だから衣にさえ火が入っていれば・・・

美味しい、美味し過ぎる・・・
煮込み用の鍋を使って
クリスマスプディング(
←冒頭のとはリンク先が違う)程ではないが、苦労して1本茹でられて、様々な料理を
この身で体感出来た事で、親父を許せた気がする・・・