今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

黒糖げたんは

2011年10月14日 | スイーツ


先日、種子島のコンビニで、種子島名物「黒糖げたんは」というものを見付けた。
なんじゃ、こりゃ?と変ったネーミングに引かれ、手に取ってみたが、揚げパン?お麩?イマイチなんなのかハッキリとしない、なんとなくは解るんだが・・・
そう思って、とりあえず安かったし、島に長く滞在するので、おやつに、そして保存食に買っておこうと1袋買ってみた。



食べてみると、そんなに黒糖が強過ぎることもなく、なんて優しい味なのだろうと驚かされた。
(種子島の黒糖自体がそんなに強くない優しい味なのかな?)
これがまた食べていて楽しい。周囲を海に囲まれ湿気の多い島なのに、ふやける事も無く、フワッ・サクッとした歯応えで、不思議といくつでも入りそうな勢いで食べられるお菓子だった。

今は、色々なお菓子が色んなメーカーさんから出ているけれど、島の子供達はこの伝統的な「黒糖げたんは」というお菓子をオヤツにして育っていて、伝えていくお菓子があるのだなと思うと、羨ましかった。

黒糖げたんは、素朴だけれど、飽きのこない、凄い底力を持ったお菓子だった。

鰹の腹皮

2011年10月13日 | 素材
『鰹の腹皮』、そう聞いて、色々と思い浮かべる人も多いのではないだろうか?
鰹のたたき等に付いているあの黒い皮が1つの食材として成立するのか?
多分そう思われる方がこの腹皮を食べない文化の地域の方は多いと思う。
色々調べてみると、鰹節を作る行程で、腹(トロ)の部分は使わないので、それに塩をふって天日干ししてあるのが一般的のようだ。日本各地にはまだまだ知らない食物があるなあ・・・
食してみると、以外にあっさりしていて、鮭トバの鰹バージョン・軟らかいものって感じだ。一瞬魚とは思えないほどプリプリとしている。
これにレモンやすだちなどの柑橘系を絞ったり、大根おろしを添えて食したりする。
口に入れると、鰹の濃縮されたような味が口の中に広がり、これは鹿児島の芋焼酎に良く合うなあと思う。やはりその土地に根ざした食材に合う料理や素材・調理法があるのだなとあらためて感慨に耽った。
こういう発見をするのも旅行の楽しみではないだろうか?

鰹の腹皮とその土地の焼酎のマッチング・・・失われて欲しくない文化の1つだと思う。


夏の旅先で見付けた!!

2011年10月12日 | スイーツ
この夏に鹿児島地方を旅する事になって、現地で何か美味しいものは無いかなと、本屋さんで雑誌をめくっていると、なんじゃこりゃ?と大きいカキ氷の写真が出てきた。鹿児島といえば、黒豚に、薩摩シャモ・芋焼酎・ラーメン・カンパチや鰹などの魚類・・・etc・・・数え上げるとキリが無いものだが、観光雑誌のページの始めの方にこれですか?
でも、お店の前まで行くと、若い子達が並んでいる、というか店に入りきらなくて、お店側が用意した椅子にズラズラっと腰掛けて、これを食べている。(勿論、ミニ版を食べている)そして、私と同じ様にガラスケースのこの大きいしろくまの写メを撮っている。みんな考えることは同じなんだなぁ。

      なんだか、ホッとする。