今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

牛肉について。

2015年09月30日 | グルメ
「自分は硬い肉が好きだ!!」(鳥肉でもブラウンミートのモモ肉も美味しいんだけど、ホワイトミートの胸肉も、噛んでいると鶏の味がよく出てくるとか、大陸文化の国は牛肉もサシが入っているモノより硬い肉が好まれるとか。)、そう言ってきた、
が・・・
実際にA5・A4ランクとかの肉を食べた事が無い事にふと気付いた。
食べた事がなくて、「どっちの方が好きだ」とか言うのは良くないなと。

だから、フンパツしてA5ランクの肉を食べてみた。

いろんな部位を食べたが、高級な肉は脂が違うと言われる、で、やっぱりサーロインが一番脂があって、やや甘いスッキリと上品な脂が舌の中央から喉の奥にスルスルって入って消えていく感じがした。なるほど、こういうものか。
後に残った、肉質は~、ハンバーグの粗挽きが徐々に無くなる感じか。
他の部位は結構、肉!!!って感じがした。

なんとなくだけど、
ブルジョワジーとかプロレタリー(アート?)とかの負け惜しみとかではなく、
(大陸の?)外国人が、サシ(霜降り)が入った肉ではなく、硬い肉を好む意味が解った気がした。

だって、お寿司の様に生食が基本の日本人にとって、レアが好きだろうけれど、
毎日のように肉を食べる外国人にとって、サシが入っていてレアだと火で脂が落ちないから、アブラっぽく感じるんじゃないかな?って。
毎日、そういうの食べられないよ!!って、サシが好きな日本人でも想像が出来る。
(毎日こんな脂っぽいの食えないって。若くても、っていうか、毎日食ったら成人病まっしぐらだ。)
たまにだから良いんだろうな。

という訳で、美味しかったんだけど、自分はやっぱり硬い肉が好きだってことで(生肉やレア好きだから、柔らかくても硬くてもあまり関係無いし)。

しかし、ここのフライドポテト美味しかったな~、人生で一番美味しいフライドポテトだった。

その後、
自分の料理の原点でもあるイギリス料理のローストビーフのアメリカ版(?)でもあるロウリーズプライムリブ(のランチ)に行って、確かロウリーカットを食べた、ダイヤモンドジムビレディーカットは絶対食べ切れないと思って、諦めた。
(サラダバーが実は好きで、あったら絶対頼むし、そっちも食べたいから少しビビッて減らしてしまった。)

「焼き加減は如何なされますか?」と言われて、え、え?、ローストビーフに焼き加減なんかあるの?え?どういうこと?と、かなり頭の中でクルクルパニクッて、
いや、ここは初志貫徹で生肉好きとしては、「レ、レアで」と言ってしまった。
(レアなら、火を入れ過ぎた所がミディアムになっているから両方味わえると思った。)
軽くドキドキしながら見ていると、ワゴンで切り分ける時にどうやら火を入れるようだ。
で、出てきたのが、これは日本で言うところのタタキか、と思うぐらいレアだった、
こういうものなのか?本場は?、こんな事なら、ロンドンへ行った時シンプソンズで食べておけばよかったと後悔、初めての海外だったので、バーガー○ングとか、フィッシュ&チップス・ホテルで貰ったオレンジでしのいでいた。

で、食べてみるとやはり、生肉のような歯応え、ミディアムの部分を食べてみると、う!!、これだよ、これ、これが良く知っているローストビーフだと、やはり、寿司とかで炙り~なんとかとかあるように、炙ると(=少し火を入れると)、脂や甘みが出てくるというのがよく解った。
うん、これはやっぱりサシがあったら脂だらけになるのかな?と上記の事を思い出す。

自分のローストビーフはどうだったろう?って。
少し真面目過ぎて、肩に力が入り過ぎていたのではないか?って思った。
(自分ちで作ったらな分厚く切ればよかった~、薄くしか知らなかった。)
多分、ミディアムが美味しいと思うが、ローストビーフのウェルダンってどうなんだ?ステーキや鉄板焼きとは違うのか?

で、今回、もう1つの疑問を解くために、実はここにやってきたのだ、
それはヨークシャープディングと言われるイギリス家庭料理で、
ローストビーフの横に添えられるべきものなのだが、
家庭料理過ぎるのか?
わりに手間(=時間)がかかるのか?
あまり提供している店が少なくて、中々食べる機会に出会えなかった。(ああ~、やっぱりイギリスで食べておけば良かった。)
それを、徹底的に舌に覚えこます為にここに来たのだ。

↓これがヨークシャープディング。20年近くどんなものだろう?と不思議だった。

で味は、う~ん、弱冠の塩味があるような~、柔らかいシュークリームの皮に少し水分を含ませたようなグニュっとした、なんかそんな感じ。
なんだろう、これ、料理用のプディング自体がこういうモノなのかもしれない。
とりあえず、シッカリ小分けにして何度も何度も(グレービーにつけたり、つけなかったりして)食べてひたすら覚える事に終始した。

ホースラディッシュ(西洋ワサビ)は生クリーム?かな、滑らかにしたモノとそのままと、この器で出していた。

普通のしか食べた事ないから、不思議な感覚だった。不思議と合わなくはないという感じだった。
外国ってこうなのか?、合わなくないって、感じだった、食べる度にこういうものかって解ってくるというか。

その他、皿にクリームドスピナッチというほうれん草のクリーム煮なるものが付いていた。
ん?なんだこれ?、ローストビーフには穴にグレービーを付けたマッシュポテトと、ヨークシャープディングと決まっているのに、なんか、ほうれん草がある。

別にほうれん草嫌いじゃないけれど、食べたいなら自分で頼むんだが・・・
と食べたら、これがウマイのなんのって、これだけでも食べに来たいと思うぐらい、美味しかった。
もうほうれん草嫌いの子供なんかも、これ食べたら絶対将来ほうれん草食べられるようになる、ポパイのように好きになるって思った。
後で、よく調べたら、アメリカではこのクリームドスピナッチをローストビーフやステーキに添えるモノらしい、イギリスとアメリカとでは少しばかり習慣が違うんだな・・・
ほうれん草はシュウ酸カルシウムが多いから結石になり易いけれど、カルシウムと結合される事でそれを防ぐ事が出来るから、いっぱい食べられるように理に適っている。
だから日本ではカルシウムの「おかか」がかかっているのは理に適っているんだ、おかかにも塩分があるから、自分は味無しで食べるけれど。
まあ、リッチに生クリーム入れると脂肪分が多くなるが。
日本は野菜にサッと火を通してシャキシャキで食べるけれど、外国はこうやってクタクタに煮る事で別の効果を引き出すんだなと実感。
とにかく美味しかったわ、全然アクが無い。

他にサラダバーがあって、とにかく新鮮な野菜で、
野菜好きな自分としても(サラダバーが本当に好きなの、サラダバーだけでも良いって感じ、キャベツの千切りとレタス・トマトだけとか少ないのは嫌だが。)、
あまりに多くの食材があり色々と楽しめた。


ヤシの木の若い部分とか、クタクタに茹でたアスパラみたいな食感とでもいおうか、初めての食材を食べる時の個性の強い臭みは全く無かった。
ツブツブしたのは何だっけなー、もっと早く書けていれば、なんか面白かった。(キヌアかな?、こんなデッカカッタッケ?ただ、美味しかった。)


このニンジンサラダがとてつもなく美味いんだ。


ロウリーズ特製のドレッシング・・・、解らないけれど凄く美味しいな~。
(この頃、ドレッシング作りにハマっていたので。)


パテやハム・アンチョビなんかもあって、パンに乗せて食べた。
野菜とサンドイッチにしたかったな。

サラダ食べ過ぎて、デザート食べ放題までとても入らなかった。
(ま、甘いものそんな好きじゃないし。ホンの少し味を見られれば)


最後大好きな紅茶を飲んで、脂を流し終えて終了。









ミミ

2015年09月29日 | グルメ
少し前にたまに行く地元のパン屋さんにパンのミミが売っていたのね(当然安く)、
お、ここのパン屋さん美味しいから、
パンのミミ販売したんだ?!!懐かしいなー、昔はこういうのよくあったなって、
買ってみたら、こんなに美味しいパンのミミはないな。と。
(本当、これだけでも買いに来たいなと思った。)

とにく凄いんだ。
もう、美味しいとかを超越している凄さだった。

最近、見ないけれど、すぐ売り切れちゃうのかなー、それとも、ミミを売っていることをオーナーや役員がブランド構築として許さないのかな?、採算が合わないのかな?
とかいろいろ考えてしまう。
尋常じゃなく、美味しいんだ。(後日、パン本体を少し買ってみたけれど、止まらなかった)

とにかく焼いても美味しい。

そういえば、細く切れていないミミって良いかも。

アン肝

2015年09月28日 | 素材
アン肝が安く売っていた。

こんなに仕入れられたの初めてだから、
一度はやってみたいことをしてみた。

その1:アン肝丼

最近(というか12月)、回転寿司で、アン肝が流れてきた時、なんじゃこりゃ!!と、
まあ、回転なら「有り」っちゃありだけど、こんなに手軽に好きな時にアン肝が食べられるって、すごいなって。
それでも人気があるのか、あまり数が流れていなかったり、
(他のも食べたいからね)
そんなに食べなかったけれど、ポン酢味だった。
(ポン酢なら、もう寿司にしなくていいんじゃないか?って。)

で、いつも、少量しか食べられないから、
ボイルして(本来なら整形して蒸すんだけど、蒸すとシツコイから今回はボイル)、
鉄火丼みたいにアン肝丼で食べてみた。
(勿論、載せる前に、ボイルして冷ましたものを、味を何も付けてみないで、それだけで食べてみた、・・・蟹味噌みたいな味がするんだな、いつもポン酢とか酢醤油が強過ぎて解らなかった。)

アンキモ(←打つの面倒だから片仮名にする)丼は、ポン酢にしないで、醤油をかけて食べた。
醤油が合うからワサビも合うかな?と思ったが、イマイチ合わなかったので(なぜか?・・・蒸すと山葵も合うがシツコイのでボイルがオススメ)、
醤油だけにした。

なんか夢が1つ叶った気がして、ゴキゲン。
海苔と一緒に食べても美味しかった。


その2:味噌汁

どぶ汁って茨城にあるじゃん?たしか、味噌味だったなと思って、
家ではいつもパックのアンコウを少々買ってきて(一族がアンコウが好きだったので、子供の頃から食べていた。)、ただ水炊きにして酢醤油で食べていたので、1度味噌味で食べてみたかった。

※ただ!!、普通の味噌じゃ、双方に味が乗らないなと思って、ここで使う味噌は、名古屋で買ってきた「赤だし」が余っていたので、これだろ?と思って、赤だしで合わせてみたら(一応ダシ入れて・・・流石に無いと・・・)、これが美味しいのなんのって。
赤だし、大正解でした!!。

もう言葉が無いぐらい美味しい!!
(しかも、味噌汁の具は単品が好きなので、その方が「キレ」があるというか、ネギぐらいならパラパラ散らしても良いだろうけれど、少し子供っぽくなるかな。年取ると味噌汁が美味しく感じるのよ~、ポカリスエットじゃないけれど、塩分と水分で経口補水するというか、そういう感じ。)
(因みにオレンジの部分は脂質の量が多い部分、ここの量で味が変わるとのこと。)

ブロッコリーのパスタ

2015年09月26日 | 今日の料理
茹でたブロッコリーが大量にあって、いっぱい食べたくないなーって、ちょっと子供っぽいことを思っていたので、ニンニクと唐辛子とオリーブオイルでアーリオオーリオ(ペペロンチーノみたいな)にしてツナとパスタにしてみた。
レシピとかでは、アンチョビを入れるらしいが、高い、すぐに食べられるものでもないので、
ツナがあったから油を切ってそれを使った。

久しぶりに作ったから55秒だけ茹で過ぎて、1分だけフライパンであおり過ぎた。
(伸びた感じがあるだろう、麺が水分を吸い過ぎたのか、オイルを弾いたのか、オイルがしっかり乗っていない。)
更に麺の側面が傷付いて(よく焼くナポリタンじゃあるまいし、焼くと酸味が落ち着くのね。)、滑らかな舌触りにならなかった。
アルデンテもイマイチ出来なかったし、年取って瞬発力が落ちたかな。
(味は良かったのに)

それでもまだブロッコリーが余っていたので、
今度はカルボナーラ(風)にしてみた。
ベーコンとかハム類が、リン酸とか発色剤・増粘剤とかが嫌いなので、
(不思議と感じ取れる気がする。気がするんだけど、でも嫌なんだ、解っちゃうんだ。気付かない時もきっとあるけれど、ラベルの裏とか見ると、必死にその味を探してしまう。飲食業の人からは「病んでますね」と怖がられるけれど、こればかりは、解ってしまって。年を取ると味蕾が無くなるというからそれまで待つ。因みに30年食事が楽しくない。)
ま、それはともかく

ああ~、今度は硬過ぎた、そして、生クリームが多過ぎた、いつもは高くて牛乳でやるがら、別のもの作って余っていたクリームをもう悪くなるから全部使っちゃえってしたのがいけなかった。
久しぶりだったので、ナマジ基本に忠実に茹で汁も加えて、水っぽくて、少しソースが余ってしまう状態。
(玉子が古くなってきていたので、使ってしまおうと2個使ったのがせめてもの粘度を高める救いか。)
ベーコン入れないと、コクが少し足りないんだよな。
かといって、パンチェッタとか嫌いだし(高いし)、
鶏肉は水分が多くて以前作ってイマイチなんか違うな、子供っぽいなと思ったから、
やはり豚肉か?(ベーコン類も豚肉だし)
ブルーチーズ系に豚肉(カルビとかじゃなく脂身が少なくやや硬い系の部位)があるから、
そのイメージで今度作ってみよう。(勿論粉チーズで)。
牛肉はチーズあんまり合わないだろうな、ぶつかるというか。

でも、ブロッコリーを刻んで入れるのは大人の味(特にアーリオオーリオにするのは)だね、
子供の頃、誰だって嫌いなピーマンやニンジン・シイタケを刻んでハンバーグに入れられて、
(50%近く野菜のミジン切りじゃん!!って)、
何処食べても、永遠にミジン切りの野菜の味が続くという、地獄を経験された人も多いのではないだろうか?
しかも、子供は全員がハンバーグ好きだと勘違いされているし、大人の男は何が入っているか見えない挽き肉はあまり好きじゃなかったりする。単品が良いんだ。

最近の親御さんは、嫌いなモノは食べなくていいっていう方針の親御さんが多いらしいが。
自分の場合、頼むから微塵切りで誤魔化すのを辞めてもらって、野菜だけ先に単体で食べることを覚えてから、嫌いなものが無くなった。
逆に野菜食べないと、白いご飯が出てこなかった(だから薄味が良い。薄味だと素材本来の味が解るようになる)。

(昔の給食や、入院はキチンと嫌いなモノも看護士さんとか食べさせられたので、ある意味良かったなって今は思える。うちらの頃から先生は親とモメたくないから無関心だったけれど。眉をひそめる先生の方が振り返ってみて楽しかったな~。)

蛸(タコ)に合うもの発見!!

2015年09月25日 | 素材
単純で表現する事が非常に難しいんだけれど、
ボイルした蛸に、
醤油も何も付けない西洋わさび(=ホースラディッシュ)が異常に合うことを発見した。

感激する味だったけれど、
スーパーのローストビーフに付属してきた西洋わさびの余りだったから、
何か旨味成分が入っていたのかな?、美味過ぎて袋まで見なかった。

パックにはグレービーソースの添加物も記されているだろうから解らないし。


子持ち鮎。

2015年09月01日 | 素材
人から子持ち鮎を頂いた。

世の中にこれ程、美味しいものはあるのか、と食べ過ぎてしまったら、
やっぱり身が好きなんだなという事に気付いた。
元々鮎は大好きなんだ。

山とか行って、棒に刺さって焼いてあると、嬉しくってつい買ってしまう。
(骨があるから嫌いなのに、こういう時は子供時代に野趣薫る感じがして、魅力的だった。鮎と秋の秋刀魚で焼き魚が好きになったのかもしれないな~。)

鮎は子持ち鮎は9月~11月が旬らしいよ。