今回は政治ネタ昼間あげちゃったので、こちらを。
この事故動画を見てもらいましょう。数日前に有った事故です。
新潟市でトレーラーが横転 車4台が絡む事故 事故の瞬間、何が起きていたのか?【news23】
この動画は大型車からの動画。
最初は何故対向して来た大型トレーラーが、突然こちらの車線側に横転して来たか、よくわからないかもしれない。
スローで見ると、撮影車の2台前の乗用車が、何のためらいもなく対向してくる大型トレーラーに向かい、一直線。
ぶつかる寸前にブレーキランプが付いているから、意識を失ったわけでは無いだろうけど、反対車線にはみ出してから衝突するまで、一切回避行動を取ろうとしていない。
運転していたのは80代の男性で、助手席に同年代の女性。
幸い死なずに済んだみたいで良かったけど、動画を見た時、死亡事故だと思った。
車線を外れて衝突するまで、3秒未満。
トレーラーの運転手が異常に気が付いても、急ブレーキをかけるのに早くて1秒はかかる。
速度標識が映っていないけど、仮に40km/hで走っていても、2秒では停止できないし、突っ込んで行った車はぶつかる寸前までノーブレーキで、回避行動を取ろうとすらしていない。(完全に自殺行為に等しい)
これでは、トレーラー側に非は無い。
ここで、タイトルになるわけです。
こんな運転をするドライバーが居たら、いくら車が安全になっても、事故は減らない。
今の車の安全性が高くなっていたのと、幸運が重なったから、この車の二人は死なずに済んだと思うよ。
それに、この二人以外も、一歩間違えば死者が出た可能性のある事故。
まず、撮影車の前の車
トレーラーに右後ろのバンパー辺りに突っ込まれているが、この車が3m程後ろに居たら、運転席の側面に突っ込まれ、トレーラーに押しつぶされながらガードレールを突き破って路外に転落。
前の車のドライバーも、命を失った可能性が有る。
次に、撮影車のドライバー。
この車が、もし前の車がいない状況で走っていたら?
多分もう少し前でトレーラーと衝突している。
0:06の部分で止めて見て欲しいけど、トレーラーの青いコンテナの角が、運転席の正面に来ている。
この角の部分が運転席を直撃したら、このドライバーも命を失っていただろう。
80代の男性が運転していた。
思い出しますよねぇ、89歳の上級国民の事を。
俗にいう、老害ドライバーだったのだろうか?
今の高齢者の免許更新には、実技確認も有るわけ。
実技は教習所の教官が助手席に乗って、「この人は要注意な場所が有る・この人は安心して助手席に乗っていられる。」って評価するらしい。
安心して乗っていられる人は、多分注意散漫って事もないだろうから、免許の更新は大丈夫と思うが、要注意の人は「安全運転できる適性が有るか無いか」の評価って必要じゃね?
そして、ちょっと極論になるけど、適正評価と実技評価が劣る高齢者は、強制的に「不適格」で免許を取り消すべきじゃないかな。
ただ、この事故の場所は、車が無くては移動が大変な地域だと思う。
免許を失ってしまった人への利便性の確保が難しいのはわかるけど、こんな、「誰が見ても異常な運転」で事故を起こして死者が出てしまったらどうするの? そう思う。
仮に、加害者のドライバーが例の上級国民同様に「安全運転不適格な人物」であった場合、その人個人が自らの利便性を優先したために、4人の命が失われた可能性が有った事故ですよ。
高齢者ドライバーの皆さん、自分の命だけでないからね。
他人の命も自分のせいで奪ってしまう可能性が有る、これは池袋の一件で大騒ぎになったから、わかってますよね。
ご本人が自覚していなくても、家族や他人から「止めた方が良い」と言う話をされた場合、真剣に考えてもらいたい。
行政的には、免許更新時に不適格と思われるドライバーを説得し、自主返納をしても不便にならない様な代替手段を考えてあげて、不適正ドライバーの自主返納者を増やす事を考えた方が良いと思う。
ついでに言うと、この80代のドライバーが仮に車が運転できるように回復したとしても、二度と運転して欲しくない。
自分が死んだかもしれない事故を起こしているわけだから、死んでしまったら当然運転できないよね。
だから、拾った命、大事にしてもらいたい。
※余談。資格と資質
同僚から、この様な話を聞いた事が有ります。
「免許を持っているから運転の資格が有る と言うのはわかるけど、それはあくまで『一般公道で車を運転しても良いですよ。』と言う、許可に過ぎない。
免許を持っているから安全運転の資質が有る、と言うのは違う。」
参考までに、その同僚の経験談をご紹介。
同僚の友人で、59歳で事務職を早期退職し、「車の運転が好きだから」って大型車の免許を取って(一発合格と言うから、上手な事は確か)、大型の運転手で再就職しようとした人が居たそうだ。
同僚がその話を聞いた時、まだ就職前だったので、上記の理由で猛反対したらしい。
でも、その人は同僚の反対を無視して就職したものの、同僚が懸念した通りの理由「注意が散漫で、運転手としての仕事を任せられない。」と、試用期間でダメ出しを貰い本採用に至らなかったそうだ。
運送会社の信用問題になりますから、安全運転の資質に欠ける人に「人さまの命と大切な積み荷を任せる仕事」はさせられないんですよね。(^^;)