気の向くままに、今日の話題をお届け

以前は、Gazooブログ「今日の話題は」をやっていました。
基本、忘備録的日記です。

大型車は頑丈かもしれないが・・・

2021-12-24 19:57:16 | 交通事故

大型車は一般乗用車に比べ頑丈、それは正しい。

何故なら、たかだか総重量1~2トンの乗用車は、支える重さがそれだけ。

(それだけ、って言っても、人間の重さに比べれば、相当重いけどね・・・)

 

大型車、しかもトラックともなると、総重量は24トンまで。

大型トレーラーともなれば、30トン以上の重さを運ぶ事も有る。

 

仮に、30トンの荷台に向かって、24トンの大型トラックが突っ込んだ場合、どうなるか。

20トン以上の自らの積み荷の重さで、運転席はいともた易く潰されてしまう。

それがわかる事故がこちら。

 

【故障の情報も】停車中のトレーラーに大型トラック追突 1人死亡【兵庫・三木市】

 

見てお分かりの通り、運転席に生存空間は残されていない・・・。

衝突時の速度がどのくらい出ていたかわからないけど、20トン以上の積み荷を背負っているのだから、運転席なんて段ボールも同然・・・。

トラック運転手は、常に「自分の荷物に押しつぶされる危険」を背負って走っている。

(尤も、これは私が免許取り立てから5年間、バイトでトラックドライバーやっていたから肌身で感じた事だけどね)

この様な事故例を見て、トラックドライバーの皆さんは「明日は我が身」と気を引き締めて走って貰いたいと思う。

 

さて、この事故は午前10時頃発生。

3車線の中央で大型トレーラーが止まってしまった原因はわからないが、何らかのトラブルで停車させる場合、普通路肩に寄せる行動を取るだろう。

それができなかったという事は、駆動系が突然壊れた、と考えられる。

 

ただ、日中の高速道路、視界は良いはず。

追突した運転手は、何故回避行動が取れなかったのだろうか?

事故後の車の位置関係とトラックの運転席の潰れ方を見る限り、居眠りをしていたのかわからないが、ハンドルでの回避行動を取ろうとした形跡が無さそう。

ブレーキを踏むのが精一杯で、ハンドルでの回避行動を取れる時間が無かったのだろうか?

トンネル出口直後という事、事故のタイミングでの日差しの角度(この動画の時点では「日差しで眩しい」と言う位置では無さそうだが・・・)によって、トレーラーが蒸発現象で見えなかったのかもしれない。

 

いずれにしても、トラックが乗用車とぶつかっても勝ってしまうのは、運転席の高さと荷物を支えるだけ頑丈なフレームのお陰。

そのお陰で、積み荷のエネルギーの殆どが相手側に行くから勝っているだけであって、相手が同族なら運転席は棺桶になる。

これからトラックドライバーを目指す人達は、この事を理解して目指してもらいたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする