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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

立寒椿

2016年12月11日 | ポエム
公園の一画に、野な気配で立っている。
その場所に、ぼくは道を使わず林の中を歩いて出向く。
この道を、右側に逸れるのである。



その方が、野趣を感じられるのである。
勝手な思い込み、にすぎない。

それでも良い。
勝手に思い込む思考回路は、言葉を紡ぐ作業にとって大切である。
思い込み無くして、独創は生まれないのだと信じている。







「寒椿人の思いの荒々し」







寒椿の赤さこそが、生きる証なのだと思い込むのだ。
寒椿は、祖にして野である。



幾つもの季節を巡って、確乎として咲き誇るのだ。
それが、立寒椿の生き様である。
いや・・・咲き様である。



     荒 野人