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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

チャイコフスキーを聴く

2016年12月28日 | ポエム
フォイヤーベルグ交響楽団の定期演奏会があった。
プログラムは、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。
それに、交響曲第六番ロ短調「悲愴」である。

スラブの「重い快活」と「悲しみ」がぐっと詰まった二曲。
堪能した。

この楽団は、東京大学と一橋大学などの在学生と卒業生とが渾然一体となっている。
実力は、職業交響楽団に劣らない。
少し難を云えば「木管楽器」の音色に破綻が・・・。
だがしかし、金管楽器は見事である。

もっとも、木管楽器の音色の破綻は楽器としての特色であるのかもしれない。



ぼくは、マエストロが登壇する前の『チューニング」の雰囲気が大好きである。
その音色も大好きである。
このチューニングの音色で、その楽団の力を推し量ることも出来る。
オーボエから始まり、コンマスに会わせる弦。
その絶妙な兼ね合いが、大好きである。







「クリスマス舞台の裏からコルネット」







来年も、この楽団を応援しようと思う。
賛助会員として年会費を納める。
当然の行為である。

この楽団は、浄財とコンサート当日のカンパで成り立っている。
けれど、応援のしがいのある楽団である、

年末の、しかもクリスマス・イブのコンサートであった。
まだ温かさの残る夜道を、心豊かに帰宅したものであった。



     荒 野人