風立ちぬ 見てきました。

宮崎駿監督の　風立ちぬ　　を見てきました。
ゼロ戦の　設計主務者　堀越二郎技師の半生を　描いたものです。
大正から昭和の　日本が歩んだ中に　航空機を作りたいと　自分の
夢に立ち向かった青年の　物語です。
実家から東京に出てくる　蒸気機関車や田園の美しい風景　日本の原風景を
思わせます。










初めて設計された機体は　昭和7年海軍から各航空機メーカーに発注された
７試艦上戦闘機です　まだ複葉羽布張り型式が主流であったなか
片持ち低翼単葉の機体でしたが　まだ技術的に未熟なために　醜いアヒル　と自嘲する
スタイルでした。








ユンカース社を視察した中の　G38は迫力ある存在感で　ドイツの技術が
抜きんでていることを示していました。本庄季朗技師とは　同じ飛行機ですが
爆撃機を設計しており　技術交流があるのは　頼もしいです。
三菱の設計室　工場内　きゅけい時間に野球をしてるのとか　当時の
雰囲気がよく解ります。　　
設計に使う数式の計算に　計算尺が数多く出てきます　今の人には
これが何か分からないでしょうが、計算機なんですね　私の高校の卒業時までは
使っていました。







次作の９試艦上戦闘機の試作１号機は主翼がWになっているガルウイングですが、
胴体と主翼の交わる部分の干渉抵抗を９５点で妥協して　中央翼が水平の普通の
型式に改められました



堀越技師設計の　機体です　右下が　96式艦上戦闘機。上が零式艦上戦闘機　左が局地戦闘機　雷電


映画は飛行機がいっぱい出て来るのが、楽しいです　ダメ出しはなしでおもいっきり　映画の
中に入り込みましょう。　堀越技師の飛行機への　思い入れが平和な時であればと、考えます。