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計画停電が日本の製造業をさらに弱体化する 

2011-03-31 21:03:06 | Weblog
東日本大震災 立ち上がれ!モノづくり大国 計画停電が日本の製造業をさらに弱体化する 周波数の違いを乗り超えて関東に電気を送るには(日経ビジネスオンライン) - goo ニュース

 東京電力の計画停電が、エレクトロニクスやバイオ・メディカルなどのハイテク産業に大きなダメージを与えている。1日に3時間停電すると、まずクリーンルームが使えなくなる。クリーンルームは連続運転してはじめてそのクリーン度が保てるからだ。また、MOCVD(有機金属気相成長法)などの半導体成長装置や、さまざまなプロセス装置が動かせなくなる。3時間だけでも休止することになると、その間、反応炉やプロセス装置を窒素などで充填してじっと置かざるを得ない。すると休止中に空気中から不純物が混入するために、作製する半導体や薬品の純度が悪くなって、できあがる製品の品質や性能が著しく下がるからだ。

 これが自主停電であれば、例えばA社は土曜日から火曜日まで連続稼働、B社は水曜日から土曜日まで連続稼働、などと生産計画の管理をすることができる。そうすれば、残りは休日として社員は被災地へ救援活動に行くことも可能になる。

連続生産を阻む計画停電
 ところが今回の計画停電の実施方法では、不定期で停電の時間が割り当てられているうえ、実際に停電が実施されるかどうかは前日か当日にならないとわからないので、連続稼働のスケジュールを組みにくい。また、従業員がまとまった休日を取ることも難しくなる。

 日本の屋台骨をささえてきたハイテク産業に深刻なダメージを与える計画停電は、いつまで続くのだろうか。企業の技術経営とその未来戦略を研究してきた私のもとには、惨状を訴える関東のハイテク企業からの悲鳴が数多く寄せられている。彼らは「もし計画停電が今夏まで続くようならば、西日本もしくは国外に脱出する決意を今、しなければならない」という。

一番現実的な解決策は、被害を受けていない西日本地域の電気を60Hzで東日本に供給することのようです。