Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

私という運命について

2010年06月01日 19時36分12秒 | ベリーの感想文(本・映画)
私という運命について
白石 一文
角川書店
天気       洗濯物が良く乾く


白石一文 著 : 私という運命について
を、読みました。


冬木亜紀は、才女で美しい一流企業のOLです。
29歳の亜紀は、男女雇用均等法が施行されてすぐの採用で、
バリバリのキャリアOL。
そんな彼女の、29歳から40歳までの
なんとも波乱万丈な11年描いた作品です。

彼女に届いた、数通の手紙によって
進んでゆくこの物語は、新たな
書簡体小説の形ではないでしょうか。
もちろん、小説の大切なポイントになる手紙ですので、
作中、彼女に宛てられる手紙は
いずれも長く、濃く、豊かな内容です。
こんな手紙が、書けるような人になって、
そして、そんな長い手紙を受け取って、
心に何か感じてくれる人と、知り合いたいな~と、
お気楽なことを思ってしまいました。

主人公亜紀が、転勤で一年過ごした街、福岡。
彼女が借りた賃貸マンションは、
私の大切なご学友、マダムegが住む、
香椎浜で、バス停、駅、神社、すべて実名通り。
みゆき通りと、博商通りの境目にかかる
香椎橋という、小さな橋から見た夕日は、
まるで、主人公亜紀と一緒に並んで見たように、
感じた作品でした。