僕のなかの壊れていない部分 | |
白石 一文 | |
光文社 |
白石一文 著 : 僕の中の壊れていない部分
を、読みました。
松原直人は、大手出版社に勤める29歳。
誰もが一瞬息を止めるほどの、絶世の美女が恋人ですが、
場末なスナックの若きママとも、深い中で、
白金マダムとも不倫関係。
抜群の記憶力を持ち、言葉に対してとても神経質で、
普段の会話のか何も、厳格な理論を求めるタイプ。
どうして自分は、自殺しないんだろう?そんな疑問と
ひそかに向き合い続け、愛の究極の形を問い続けている。
そんな彼の、幼少期のトラウマが後半部分で明らかになり、
それを告白したことによって、彼の世界は変わるのか?
壊れていない部分を基に、壊れた部分は修復可能なのか?
この主人公も、出版社勤務でした。
頭が良すぎて、ややっこしい~~~!!
異色のキャラクターが、日々を漫然と生きている
沢山の人々へ、問題を投げかける
興味深い作品でした。