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見えないドアと鶴の空 |
白石 一文 | |
光文社 |
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白石一文 著 : 見えないドアと鶴の空
を、読みました。
大手出版社を退職し、家で2年もぶらぶらしている昂一。
広告代理店に努めている妻に、養ってもらっているような
状態の時に、妻の親友の出産に立ち会う羽目になり、
その頃を境に、彼は三角関係にはまり始めます。
男女の三角関係に加えて、次々に起こるサイキック現象。
頭をもたげる謎の数々。
そして、徐々に生死に対して今までにない
感覚を感じ始める昂一は、果たしてどんな選択をしてゆくのか?
一組の夫婦から始まる、この物語の冒頭に
近くにいる人の事は、よく知っていると思いがちだが、
実はその反対で、何年も一緒に暮らしている
人の事こそ、全く知らないのかもしれないという風な
ことが書いてあるんですが、なるほどねと
考えさせられました。
愛する家族の事、知ってるつもりにならないよう
気をつけなくっちゃと、感じました。