心に龍をちりばめて | |
白石 一文 | |
新潮社 |
白石一文 著 : 心に龍をちりばめて
を、読みました。
美帆は、すべての人々が唖然とするほどの、美貌をもつ女性です。
絶世の美女である彼女は、暗い生い立ちを背負っています。
彼女と関わる二人の男。国会議員を目指すウルトラ天才の丈二と、
幼馴染のやくざ者の優司。
彼らとのかかわりと、家族や周囲の人々とのかかわりによって
掘り起こされる、封印した記憶を呼び覚まし、立ち向かう物語。
凄く面白い物語でした。
白石作品って、とても読みやすいと思います。
なぜなら、伏線がとてもはっきり描かれていると思うんです。
アンダーラインが引いてあるかのごとく、
ここは、後半大事な出来事のカギになりますよ~!と、
言ってる部分がわかりやすく、それがどんどん展開してゆくので、
サスペンスや、ハードボイルドではなくとも、
飽きることなくずんずん読めます。
この物語も、そういった感じで楽しかったのですけど、
私、ラストがなんとなくスッキリしませんでした。
あれって、結局ハッピーエンドですか??
でも、そうするとあの子の名前は、一家に二人になってしまうでしょ?
う~、私よく理解できなかったので、
よろしければ誰か教えてくれませんか?