トンボみっけ+

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狩りバチ・・・思わぬ展開

2008-09-07 21:53:54 | 虫たち

 

先日から追っているこのハチはクロアナバチと言い、狩りバチの仲間ではかなり一般的な種だった。

 

今日午後、獲物を穴へ運び入れるところに遭遇した。

Kuroanabachi_0322

 

獲物を直ぐには穴に入れず、一旦穴のそばに置き、自分だけ入っていった。

Kuroanabachi_0324

 

獲物はクビキリギスあたりの幼虫だろうか? 

と、その瞬間、小さな物体が飛んできて、獲物の首元にとまると、またさっとどこかへ行ってしまった。 

何だ・・・ 

今のは・・・? 

もしかして、うわさの寄生バエ?

Emono_0325

 

首元を拡大すると何やらが・・・。

Nia_0325

 

穴から出てきたクロアナバチは、今の出来事を何も知らぬまま獲物を穴へ運び入れた。

Kuroanabachi_0326

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獲物をくわえた画像を拡大すると、首もとの何やらは・・・さっきと位置が変わっている。 

動いているのだ。 

やはり、飛んできたのは寄生バエ(ニクバエの仲間)だ。 

このハエは胎生なので、卵を産むのではなく、幼虫を産み付ける・・・

Nia_0326

つまり、動いているのはウジ。 

ちゃっかり、この獲物で育つのだろうけど、まあ~、いろんなヤツがいて驚くばかりだ。

 

2008年9月7日 神奈川県