最近、エネルギッシュな恋愛を描く唯川恵の作品に浸っていたので、
こういう穏やかな恋愛を読んで、ほっとひと息
現実には、恋には二種類しかないのかも。
愚かな恋と、すごく愚かな恋の。
もちろん、私は後者だけどね。
不倫をしてる主人公の友人が、自分の恋を「愚かな恋」と言った後の言葉。
こういう哲学めいた言い回し、嫌いじゃない。
理屈っぽいような気もしますが、嫌いじゃない。
ご存知のとおり、かぇるの理屈っぽさもかなりのものだからね
何も考えず今を受け入れ、それをおかしいなどとは微塵も思わず、
日々を楽しく過ごせたら・・・それは、たぶん私らしくはない。
ウジウジ考えたり、強気に考えたり、理屈をこねてみたり、不平不満を言ってみたり、
間違いを正当化してみたり、知らず知らずのうちに不毛なことに脳を使う。
もしかして、私、考えない幸福じゃなく、考える不幸に向かっているのかしら?
い、いやいや、そこまで考えてはないはず
そこまで考えたら・・・果ては自殺しちゃうかもだよ
こわいこわい
「人間は考える葦である」
この本のタイトルにもなっているパスカルの言葉。
「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である」
そして、こうも言っている。
「すべての人間は幸福を求めている。これには例外がない。その手段がいかに異なっていようとも、みなこの目的に向かっている。意志は、この目的に向かってでなければ、一歩も前へ進まない。これはあらゆる人間の、みずから首をくくろうとする人に致るまでの、あらゆる行為の動機である」
なるほど、「考えること」が不幸に向かっていないことが判明しました
でも、みずから首をくくる・・?
ことも幸福を求めての行為って・・・それって、世間的には不幸じゃない?
「考える幸福」は、屁理屈の上に成り立っている気がしたかぇるなのでした
物事を実に徹底的に考え抜いたパスカルを「屁理屈」と一蹴してしまったかぇる。
パスカルに比べたら、かぇるはまだまだ「考えない人」だね。
「考える人」なんて大口たたいちゃったよ
どうやらかぇるにも「考えない幸せ」への道が残されているようです
イエイ
P.S. ちなみに、この「パスカルの恋」(駒井れん著)の内容は、パスカルの話じゃありません