マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

予防策は別の危険をはらんでいるかもしれない話

2020-05-10 | 日々の暮らし
今回の話は、金曜日までさかのぼります。

マスクを買いに
飲食料品や日用品の買い出しに行ったついでに、もう使い捨てマスクがなくなったので、そろそろ店頭に出始めてないかな、と思い、ドラッグストアに立ち寄りました。

店内に入ろうとしたところ、ドア横に大きな文字の注意書き(張り紙)が目に留まりました。
そこに書かれているのは、店内に入る際にはできる限りマスク着用、店内では人との距離を取ること、マスクの着用が難しい場合は、ハンカチや服などで口を覆ってほしい、といった内容で、丁寧な言葉で書かれていました。

「そのマスクがないから、ここに来てるのだけど…」

という思いが、強く過りましたが、まあ、店の方もCOVID-19に感染したくないでしょうから、お客様へ協力を求めているのでしょう。
がしかし、私の中に何やらモヤモヤした気持ちが生まれました。
2日間、このモヤモヤは何だろう?と考えたのですが、おそらく「店内に入る際には」という言葉が強調された張り紙だったからだと、気がつきました。

多分ですが「これ、店内じゃなければええんかい」という無意識のツッコミが、私の中で発生したと思われます(笑)
いまや、COVID-19の感染拡大防止のために、マスク着用や手洗いや消毒は、全国民が励行すべきこととなっています。
それを、なんだか特に「店内に入る際は」と強調されてしまうと、宿題をしようと筆箱を取り出した瞬間に、親から「宿題しなさいよ」と言われているときの気持ちと似た感情が生まれます。

私が大人げないのでしょうが、あの張り紙の「店内へ入る際は」を強調するのではなく「皆さんが安全に買い物をできるように」みたいなニュアンスを強調したほうが、いいような気がしました。

とまあ、言葉のチョイスが違うだけで、お願いしている内容に変わりはないので、こちらはこちらで、できる限りの感染予防と拡大防止策を取る必要がありますけれどね。

店内に入ると
さて、ここからが本日の内容のメインです(笑)

ドラッグストアで、張り紙を読んだ後、出入口に立ち自動ドアが開くのを待ちました。
ドアが開いた瞬間、いつもとは明らかに違う臭いが鼻を突きます。
そして、最初に目に入ったのは、アルコール除菌液の山。
何故だか、私はその光景と臭いを嗅いだ瞬間、ゾッとしました。

実を言うと、私はアルコールアレルギーがあります(以前、何度かブログで書いたかと思います)
ずっと気が付かないまま、半生を過ごしてきたのですが、お酒を飲んだり、アルコール成分が強い化粧品を使ったりすると、顔や肌が真っ赤になって身体が痒くなります。
そのことを、ある年の健康診断で何気なく言ったところ「それアルコールアレルギーですよ」と言われました(苦笑)

そういう身体的かつ生理的な事情があるので、アルコールの臭いが強い場所も、割と苦手です。
最近の病院は、そこまでアルコール消毒液臭くないので大丈夫なのですが、昔の病院は消毒薬の臭いが結構充満しているところもあり、そういう病院へ行くのは、無意識に嫌っていましたね。

いつも使っているドラッグストアにアルコール消毒液の臭いが充満している、と感じた瞬間、ある可能性が思い浮かんできました。
この臭いは、商品(アルコール消毒液)の山からするだけではなく、おそらく店内の床や壁などを消毒したために、強烈になっているのかもしれない、と。
もしそうなのであれば、もう私にとっては、ほんの数分であっても、そのアルコール液臭の充満が、とびぬけた居心地の悪さに繋がります。
しかし、使い捨てマスクは必要と思い、仕方がないので大きく呼吸しないように気を付けならが、店内に入りました。

ほんの2~3分で最悪の気分に
店内のマスク売り場は把握していたので、あればすぐにレジに持って行くつもりで、早足で直行しました。
しかし、いつもマスクが置いてあった場所には、別の商品が置いてあります。
これは、買い占めを防ぐために、売り場を変更したのだな、と思い、少しきょろきょろしてみましたが、目視できる場所にはない様子。

店員さんに尋ねようかとも思いましたが、SNSなどでドラッグストアの店員が切れ気味で、マスクの問い合わせに対応していることを知り、なんとなく尋ねることも憚られました。
そして何より、アルコール消毒液の臭いで、ムカムカしてくるわ、頭痛はするわで、店内にとどまっていられる自信がありません。

そうこうしているうちに(と言っても3分も経っていない)、気持ちが悪くなってきました。
そして、頭痛も酷くなっていきます。
おそらく、アルコールの臭いを嗅がないように、無意識に呼吸を止めていたためだと思います。
そして、最後には眼もシバシバする始末。
とにかく、アルコール液の臭いが漂っている店内に、このまま居続けるのは別の意味で危険だ、と感じ、他にもついでに買おうと思っていたモノがあったのですが、何も買わずに店を後にしました。

予防策でまさか!?の体調不良
今回の場合、大げさにはなりますが、自分の命を守るか、人の命を守るか、の極端な選択になるかと思います。
感染症拡大は、たしかに恐ろしいし、お互いが感染をしない、させない、といった気構えが重要です。

しかしながら、私のようにアルコールアレルギーがある人にとっては、消毒をしっかりした店内はかなり危険です。
私は、入った瞬間からかなり気分が悪かったので、症状が重たくなる人は、入ることすら危険だったかもしれません。
また、店頭に置かれているアルコール消毒液も、私は何度かは使ったのですが、結局手が真っ赤になってしまったため、今では手のひらに、ほんの少しだけこすりつける程度です。

もし、アルコールアレルギーの方で、知らず知らずのうちに気分が悪くなったり、皮膚が痒くなったりするようでしたら、もしかしたら、それは店内消毒が原因かもしれません。
かといって、店内消毒をするな、とは言えるわけもなく、そういう危険性があるということを自覚して、行動するしかないのですよね。

アレルギー反応は、過剰になるとアナフィラキシーショックを起こし、死に至るケースもあります。
今は、大きな病院がCOVID-19の対応に追われていますから、別の症状で受診したり救急搬送されないように、気を付ける必要があるな、と思いました。
アレルギーに関しては、アレルゲンに近づかないようにすればいいので、それこそ外出を自粛せざるを得ない今ならば、ある程度頑張って対策できると思います。
少しでも店内の消毒が自分にとって過剰だな、と感じたら店内に入らないという判断も必要だと、強く感じました。


今回綴った話は、個人的にはかなり重要で、しっかりと対策を講じなければならない自分の行動だと思っています。
COVID-19に感染するのも、たしかに命の危険が伴いますが、アナフィラキシーショックも命の危険がありますし、最悪の場合は、発症して短時間で死に至ることもあります。
どちらも、人の命を脅かすことであるという点では、共通しています。
今は、マスクや手の消毒をしない人が白い目で見られがちですが、自分の身を本当の意味で守るためには、できない行動もある、ということは、覚えておきたいと思います。