マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

漫画家・野間美由紀先生のミステリー作品が大好きです

2020-05-15 | 老後

gooニュース『漫画家・野間美由紀さん 虚血性心疾患のため59歳で急逝 現在も連載中だった』


昨日、この訃報をツイッターで知り、悲しくて切なくて未だに落ち込んでいます。
突然の旅立ちに、動揺しています。

野間先生の作品を初めて読んだのは、中学生の時で『パズルゲーム☆はいすくーる』の初回でした。

1度読んですぐに好きになった漫画
当時、漫画雑誌『花とゆめ』をよく友人たちと一緒に読んでいました。
社会人になってからは、漫画雑誌を読まなくなったので、最近の傾向は知らないのですが、当時『花とゆめ』は他の少女向け漫画雑誌とは路線がかなり違っていて、新鮮かつ斬新な内容が多かった記憶があり、読んでいてとてもワクワクしたのを覚えています。

そんな漫画雑誌で、ある日始まったミステリ漫画。
もともと、ミステリ小説が好きだったことと、当時はミステリを題材にした漫画はありましたが作品数が少なく、全くのオリジナルストーリーのミステリ漫画が始まり、『花とゆめ』を買うのがますます楽しみになりました。

『パズルゲーム☆はいすくーる』の魅力は、ミステリーとしてしっかりとしたストーリーでありながらも、舞台が高校なので、謎やトリック、犯行の動機が意外なほど単純で高校生らしかったりするのですが、それがかえってリアリティに結び付いているところでした。
また、ストーリーとはあまり関係なく、主人公の2人(大地と香月)のラブラブなシーンが描かれているところも、思春期だった私には適度な刺激(笑)と同時に、なぜ今ラブラブなシーン???となり、斬新なラブコメ感が大好きでした。

つい最近、野間先生のnoteを読んで、なるほど、だから唐突にラブシーンになるわけか、と納得しました(笑)
ミステリと恋愛の要素の振り分けというか、バランスのとり方が独特なのだな、と私なりに解釈しました。
この記事、とても面白いので、是非読んでいただきたいです。
もちろん、野間先生の他の記事もお勧めですよ。

野間先生の巻末エピソード漫画で知ったこと
多くの野間先生のファンは、かの米米CLUBがライブハウスなどで活動しているころから知っていて、いよいよメジャーデビューとなったときも、野間先生の漫画で知ったのではないでしょうか?
というか、私はそうです(笑)
確か『パズルゲーム☆はいすくーる』でバンドが出てくる回は、米米CLUBのビジュアルがモデルになっていましたよね(と、ファンの方がこのブログを読んでいることを想定してみる)

『パズルゲーム☆はいすくーる』がコミック化されたとき、巻末に掲載されるエピソード漫画で、米米CLUBのことを最初に描かれたのは、まだメジャーデビューする前の米米CLUBで、たしか当時マイナーでのCDプレスはしていた記憶があります。
いま、もうコミックを手放してしまったので、詳細を覚えていないのですが、確かそうだったと思います。
特に、私が記憶に残っていたのは、シュークリームシュ(米米CLUBメンバーでダンスユニット)のMINAKOさんのこと。
野間先生はお気に入りだったらしく、漫画からもかわいらしい女性ダンサーなのだろうというのが、伝わってきました。
メジャーデビューして、メディアに出るようになってから、初めてきちんと姿を見たのですが、想像どうりのかわいらしい女性で、野間先生は見る眼があるなあ、と生意気にも思ってしまいました(笑)

あと、印象に残っているエピソードで、有名な某宝石店で起きたトラブルのお話があるのですが、私は基本的にアクセサリーに興味がなかったので、そこで初めて〇ァ〇ドー〇青山を知りました(笑)
以来、百貨店のジュエリー売り場を通るたびに、その宝石店ブランドが目に入ってしまうようになりました(笑)

野間美由紀先生が好きな理由
社会人なると、少しずつ漫画を読む機会が減り、野間先生の『パズルゲーム』シリーズも、途中で読まなくなってしまいましたが、野間先生はデジタル機器やSNSなどをいち早く利用しておられて、作品は読んでいなかったのですが、SNSはフォローして、いつも更新を楽しみにしていました。

SNSが普及していない時代から、野間先生の暮らし方や仕事に対する姿勢に、憧れるし尊敬もしています。
巻末のエピソード漫画などで、趣味である編み物やお料理のお話が出てくると、この方は今でいう「丁寧な暮らし」を、何の気負いもなく実践されているのだな、連載を持って忙しいはずなのに、凄いな、と。
そして、私もこんな風に器用で丁寧に暮らせる人になりたいな、と何度も思いましたが、私には無理だと知り、時短、効率化、手抜きが大好きな人間になってしまいました(苦笑)

SNSが普及してからは、野間先生がアップする画像やつぶやきを見るのが大好きになりました。
丁寧な暮らし方をしていて、それなのにお仕事にはいち早くデジタル技術を取り入れて、背景の有料配布なども積極的にされていて、ガジェット類も最新のものを導入して、古い習慣を大事にしつつも、新しいモノでご自身の役に立つモノは積極的に取り入れる姿勢は、本当に尊敬しています。
また、そのお姿がまったく押し付けがましくないところも、大好きなところです。

野間先生の作品はもちろん、野間先生のお人柄や暮らし方が、大好きです。

また読み始めよう
野間先生は、旅立たれる前に連載がスタートしていました。
たしか、コミックの最新刊も2月ごろに発売されています。

私はここ十数年、野間先生のコミックは購入していなかったのですが、『パズルゲーム』シリーズは何らかの形で未読分を読みたいと思っていました。
しかし、まさかこんなに突然に旅立たれてしまうとは思いもしなかったので、なぜもっと早くに読もうと思わなかったのか、と後悔しています。
この後悔が、いったい何なのかはわかりません。
ただ、ご存命中に読んでおきたかった、ただそれだけなのです。

『パズルゲーム☆はいすくーる』は、全作品読み終えてますが、派生したシリーズは未読がほとんどです。
全て集めてしまうと、本棚がなく保管場所に困ってしまうので、デジタル化された作品を少しずつ購入しようと思っています。


野間先生が考えるミステリ作品、本当に大好きです。
野間美由紀先生、いままでステキで面白いミステリ漫画を、ありがとうございました。
もう、新しい作品はこの世界では読めないけれど、もし、私が旅立ったときに同じ世界に行けたなら、その世界で新作を読みたいです。
野間先生の作品があるだけで、きっとその世界をたのしく過ごすことができるから。
私は、野間先生に安らかにお休みくださいとは言いません。
次の世界でも、暮らしとお仕事を楽しんでください、と言いたいです。
いえ、もうすでに次の世界で、有意義なときを過ごし始めている、そう思っています。