以前、対面朗読のボランテイアの方に教えていただいた作品に
「でんでんむしの かなしみ」というのがある。
皇后美智子様が、児童書についての講演で触れられたものだ。
(新美南吉 作)
いっぴきのでんでんむしが、ある日ふと自分の背中にしょっている殻の中に
かなしみがいっぱい詰まっているのに気づく。
そして、友だちのでんでんむしのところに行って、
こんなにいっぱいかなしみを背負っているからもう生きていられない、
と訴えるのである。
友だちはこう答える「わたしの背中にも、かなしみはぎっしり詰まっている」
でんでんむしは、他の友だちのでんでんむしを尋ねて、自分のつらさを訴える。
すると、その友だちもまた、前の友だちと同じことを答える。
…でんでんむしは、はたと気づく、かなしみは誰の背中にもあることを。
苦しみのない人生などあり得ないだろうが
漆黒の闇の中に、たまさかにきらめきの瞬間があれば
それを「幸せなとき」と呼ぶことにしよう。。。
「でんでんむしの かなしみ」というのがある。
皇后美智子様が、児童書についての講演で触れられたものだ。
(新美南吉 作)
いっぴきのでんでんむしが、ある日ふと自分の背中にしょっている殻の中に
かなしみがいっぱい詰まっているのに気づく。
そして、友だちのでんでんむしのところに行って、
こんなにいっぱいかなしみを背負っているからもう生きていられない、
と訴えるのである。
友だちはこう答える「わたしの背中にも、かなしみはぎっしり詰まっている」
でんでんむしは、他の友だちのでんでんむしを尋ねて、自分のつらさを訴える。
すると、その友だちもまた、前の友だちと同じことを答える。
…でんでんむしは、はたと気づく、かなしみは誰の背中にもあることを。
苦しみのない人生などあり得ないだろうが
漆黒の闇の中に、たまさかにきらめきの瞬間があれば
それを「幸せなとき」と呼ぶことにしよう。。。