古太郎のブログ

四国の田舎暮らしの平凡な日々を、愛車とともに。

週末ヒーロー、農業男子?!

2018年10月10日 | 農業

​先週末は、全国的に3連休でした。

どこかに泊りがけでドライブとか、キャンプとかしたいところでしたが…。

わが家では、真面目に稲刈りを計画しました。

「あきたこまち」は、先月刈り取っていました。

今回は「ヒノヒカリ」という品種で、今シーズンの最後です。

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山の谷あいの田んぼは、曲がりくねった棚田。

機械での作業がしにくいことに加え、日照時間が短くて雨のあとは乾きにくい。

そんな特徴のわが家の田んぼですが、3連休初日は午前中に雨が降ってしまい、作業できませんでした。

連休2日目の日曜日も湿気が多く、結局午後からの作業に…。

こうして、一日で終わるはずの稲刈りが、中途半端に2日間にまたがってしまいました。


 

ところで今回のトピックは、わが家の何もしない大学生のお坊っちゃんが、コンバインデビューをしたということ。

少し教えると、さすが若者、あっという間に慣れたご様子。

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作業2日目、連休最終日の月曜日は、ほぼすっきり青空。

前日からお坊っちゃんも操縦するわが家のコンバインは、フロンティア・ビバ211(井関農機)です。

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狭い田んぼばかりなので、機械も小さめ。

いわゆる2条刈り(←2列ずつ刈り取る)タイプです。

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これで、地道にというかのんびりというか、平野部とはまったく違う稲刈り風景になるわけです。


ちなみに、この小さなコンバインでどう稲刈りをするのか…、そのしくみを簡単にご紹介します。

題して。

親切丁寧、コンバインのお仕事を徹底解説???

① 全面で刈る。

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バリカン状の刈刃で稲の根元をカットします。

② 側面に流しながら脱穀する。

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刈り取った稲は、操縦席の横に上がってくるときには穂を内側、切り口(根本)を外側と横向きになります。


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搬送部で横向きになった稲はさらに後方へ送られ、コンバインの中心部にある脱穀部へ。

穂先が脱穀部を通るとき、回転している「こぎ胴」で脱穀する仕組みです。

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「こぎ胴」には、V字状の刃がついています。

ちなみに脱穀した籾(もみ)は、タンクに貯められます。


③ 藁(わら)を排出します。

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最後に脱穀したあとのワラは、コンバインの後方から排出。

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回転式のカッター(写真の右側)を通すと、切り刻んだ状態で排出されます。

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排出中。


流れとしては、以上です。

タンクにたまった籾は、戦車の大砲のようなノズル(井関農機ではオーガと称します)から排出できます。

袋に入れるか、トラックにのせたコンテナに入れるか…、当然トラックのコンテナに入れると便利。


こうして、今シーズン最後の稲刈りが無事に終わりました。

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作業後のコンバインは、カバーをあけてさくさくっとお掃除。 

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5年前に購入したコンバイン、ヰセキ フロンティア・ビバ211。

1年間で使用するのは、早生(わせ)品種の「あきたこまち」と晩生(おくて)品種「ヒノヒカリ」の2度。

もったいない気もしますが、ないと大変困ります。

というより米作りの主役、ヒーローです!(←田植えの時期には田植え機がヒーロー)


週末農業のお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。