先週末は、全国的に3連休でした。
どこかに泊りがけでドライブとか、キャンプとかしたいところでしたが…。
わが家では、真面目に稲刈りを計画しました。
「あきたこまち」は、先月刈り取っていました。
今回は「ヒノヒカリ」という品種で、今シーズンの最後です。
山の谷あいの田んぼは、曲がりくねった棚田。
機械での作業がしにくいことに加え、日照時間が短くて雨のあとは乾きにくい。
そんな特徴のわが家の田んぼですが、3連休初日は午前中に雨が降ってしまい、作業できませんでした。
連休2日目の日曜日も湿気が多く、結局午後からの作業に…。
こうして、一日で終わるはずの稲刈りが、中途半端に2日間にまたがってしまいました。
ところで今回のトピックは、わが家の何もしない大学生のお坊っちゃんが、コンバインデビューをしたということ。
少し教えると、さすが若者、あっという間に慣れたご様子。
作業2日目、連休最終日の月曜日は、ほぼすっきり青空。
前日からお坊っちゃんも操縦するわが家のコンバインは、フロンティア・ビバ211(井関農機)です。
狭い田んぼばかりなので、機械も小さめ。
いわゆる2条刈り(←2列ずつ刈り取る)タイプです。
これで、地道にというかのんびりというか、平野部とはまったく違う稲刈り風景になるわけです。
ちなみに、この小さなコンバインでどう稲刈りをするのか…、そのしくみを簡単にご紹介します。
題して。
親切丁寧、コンバインのお仕事を徹底解説???
① 全面で刈る。
バリカン状の刈刃で稲の根元をカットします。
② 側面に流しながら脱穀する。
刈り取った稲は、操縦席の横に上がってくるときには穂を内側、切り口(根本)を外側と横向きになります。
搬送部で横向きになった稲はさらに後方へ送られ、コンバインの中心部にある脱穀部へ。
穂先が脱穀部を通るとき、回転している「こぎ胴」で脱穀する仕組みです。
「こぎ胴」には、V字状の刃がついています。
ちなみに脱穀した籾(もみ)は、タンクに貯められます。
③ 藁(わら)を排出します。
最後に脱穀したあとのワラは、コンバインの後方から排出。
回転式のカッター(写真の右側)を通すと、切り刻んだ状態で排出されます。
排出中。
流れとしては、以上です。
タンクにたまった籾は、戦車の大砲のようなノズル(井関農機ではオーガと称します)から排出できます。
袋に入れるか、トラックにのせたコンテナに入れるか…、当然トラックのコンテナに入れると便利。
こうして、今シーズン最後の稲刈りが無事に終わりました。
作業後のコンバインは、カバーをあけてさくさくっとお掃除。
5年前に購入したコンバイン、ヰセキ フロンティア・ビバ211。
1年間で使用するのは、早生(わせ)品種の「あきたこまち」と晩生(おくて)品種「ヒノヒカリ」の2度。
もったいない気もしますが、ないと大変困ります。
というより米作りの主役、ヒーローです!(←田植えの時期には田植え機がヒーロー)
週末農業のお話にお付き合いいただき、ありがとうございました。