もうかなり前のことですが、築地にあった映画館で
映画を見ました。この映画館は格式が高くスクリーン
の前に大きな緞帳がかかっていました。緞帳に書かれ
ていたのは山下清画伯の花火の切り絵をもとに織った
ものだったと思います。映画が上映されるときと終わ
った後でその緞帳が静かに下がってくるのを楽しみに
この映画館へ通ったものです。
映画でも芝居でも上映、上演が終了したとき静かに
幕が引かれ客はすがすがしい気分になって劇場を後に
します。
日本では、役職者が不正や疑惑を消すことなくその
職場から去ることがあります。今回の都知事の退職も
その一例ですが、職を辞すれば責任を取ったことにし
てしまうのはどうでしょうか。不正や疑惑は辞職した
からと言って消えるものではないし、有耶無耶にして
しまうことは社会のために良いこととは思えません。
舛添さんは辞職し将来政治の場に出ることはないで
しょうから自ら疑惑を解消するために説明するか、そ
れがだめなら都民が都議会に百条委員会を作って疑惑
を解明するように請求する方法をとらないのでしょう
か。潔い幕引きを期待しています。
新しく選挙権が行使できるようになった若い人たち
に正しい政治の在り方を示すべきだと思います。