スキー場のこわい話し 4

2020-02-25 05:46:33 | 日記
熱をだして、仕事を休んだ日。

私の寝ていた部屋に謎の訪問者が入って来た…。

『ス…。スゥ……。スゥー…。』

え?! 何?

何の音?

タバコ?

『スゥー…スゥー』と煙を吐く様な音。

タバコを吸いはじめた?


その時、数日前に夜中に『ギィ』と扉が開いた音がして、
みんなが怖い思いをしたことを、不意に思い出した。

こわい💦💦

あれ?静かになった…。

謎の訪問着は、煙草を吸い終えたようだった。

『スッ…スッ…スッ…』

今度は何の音?

『スッ…スッ…ミシッ…』

どうやら歩き回っているようだ…。

しばらく部屋の中をゆっくりと歩き回る。

……あきらかに”人の気配”ではない。

「…ミシッ」

立ち止まった…。

『ガタッ…』

窓?

『ガタッ…ガタッ…』

窓を開けようとしてる?

鍵はかかってないはずだけど…。

『ガタッ…ガタッ…………ガタガタガタッ…』

窓を揺らしはじめた💦💦💦

恐怖の限界だった。

『お願い早く出て行って』

と心で何度も叫んだ。


『私はあなたのためにしてあげられることは、何もないから、帰って❗』

とお願いした。

すると、急に『ガタガタ…』がおさまって、静寂が戻った。




『……12時をお知らせします。』

スキー場の放送が聞こえてきた。

戻った。

え?一時間も経ったの?

5分くらいしか経っていない気がした。

謎の存在の気配も消えた…。

音も気配も感じられなくなった時、金縛りが解けた。

よかった…💦💦

何だったのか…確認しなければ…。

恐る恐る振り返ると、

………誰もいない。

出ていった形跡もないのに…。

もちろん、扉も開いていない。

いろいろ考えると熱が悪化してきたように、頭がボーっとしてきた。

「考えるのやめよう…寝よう💦」

と頭から布団を被ると

『コーン』『コーン』とスキー場のわずかなざわめきに混じって、微かに聞こえてきた。

つづく。。。