「おねえさん、大丈夫?」
アイドルスターのかわいい姫が、いきなり親しげに声を掛けて来た。
え?いきなり"おねえさん"?!
確かに、私は少し年上だけど、いきなり?!💦💦
姫は、私の前に来るとニコッと笑った。
…か、かわいい…!
「このシーンは、もう少し歩幅を広げた方がかっこよく見えますよ。」
「え?あ、そう?…ですか…」
「あ、それから、手を上げるシーンでは、もっと顎を上げてみて!おねえさんの顎のあげ方が小さいから…」
「あ、ありがとう!」
的を得たアドバイスに感動。
いい子じゃない!
いきなりおねえさんと呼んで来たから、感じ悪いコなのかな~?って思っちゃったよ~。ごめんね~。
姫の言う通りに改善してみると、格段に"いい雰囲気"になった。
当時"アイドル"という響きに拒否反応があったのかも知れない。
ちやほやされていて、周りからも甘やかされていて…。
私のように、実力で頑張らないと、何も取り柄が無い人間から見ると、見た目だけで勝てる「アイドル」は雲の上の存在だし、羨ましい限りで嫉妬の対象だったと思います。
これも、偏見ですね。
案の定、プロデューサーの田口さんは、姫に対する対応が違う。
なんとなくちやほやしているように感じる。
…やっぱりね💦
まぁ、住む世界が違う人とだって、コミュニケーションを取る時だってあるワケで、今がその時なんだね!…と、思いました。