あの頃(スター・番外編)8

2020-08-20 07:51:26 | 日記
ハナとサエのバトルシーンが白熱してきた。

…まぁ、それでも、どこか遠慮がちなので、勢いがあまると、急に笑顔になったりしていました。

そして、実際の恋愛模様は…というと、サエちゃんはハナちゃんの側にいる事がなくなりました。(それまでは、同じ大学ということもあって、いつも一緒に居たのですが…)

そして、気づくとナミ君の側に…。

「最近、サエは、ナミ君の側にいるよな~」

冗談混じりに、仲間の男の子がそんな言葉を本人に放った。

「サエの役作りだよ😃」

…"役作り"発言が良くなかった。

「最終的には、サエはナミを裏切るワケだから、本当なら気持ちは"敵対"してるものなんじなないの?」

確かに、サエはナミ君を裏切ることを目的に近づいてくる…という設定。
だけど、サエちゃんは、前半の本性を隠してナミに近づく…という部分にウェイトを置いて役作りをしている…と。

仲間の男性は、「いやいや~、本性の部分の"裏切るサエ"で役作りをするもんでしょう?普通!」

…サエちゃんは言い返す言葉が見つからず黙ってしまった…。

「サエちゃんの考える通りでいいと思うよ」

助け船を出したのは、件のナミ君。

(そんなところにホロッと来ちゃうのよね、女子は💦)

「私の考えでいきます。」

サエちゃんは、ナミ君に"許可"をもらったかのように、嬉しそうにナミ君の横に行った。
 

「やっぱり、変だよ。」

王子がポロリと呟いた。

「役作りのせいにするのは変だよ。」