役作りについての論議に火がついた。
最終的に裏切る…という設定だったら、その部分にウェイトを置くのか…。
それとも、そこに至るまでの部分で役作りをするか…。
理屈はどうあれ、ナミ君が好きなサエちゃんは、仲良く(側にいたい)したい。
「役作りのせいにするのは変だよ」王子が呟いた。
確かに、その頃、不自然なほどにサエちゃんがナミ君の隣に居る。
ナミ君が、違和感を感じはじめたようだった。(サエちゃんは、甘えん坊の恋愛体質らしく、好きな人が出来ると、わかりやすい)
それに気づけないサエちゃんの態度に一石を投じた王子の言葉に、サエちゃんが凍りついたのだった。
それから、サエちゃんは、ナミ君の側にいることが無くなった…。
…かと言って、ハナちゃんの側に来ることもない。
さて、例のバトルシーン。
ハナちゃんとサエちゃんの心に距離が出来てしまったようで、とてもギクシャクしているように見える。
良く見ると、サエちゃんは、ハナちゃんの顔を見ようとしていない…。
そんなバトルシーンの稽古風景は、危なっかしい💦
そんなサエちゃんの態度も察して、ハナちゃんも、ギクシャクし始めた。