あの頃(スター)21

2020-08-03 07:19:32 | 日記
「電車ですか?」

たまたま、帰り道に、プリンセスと一緒になった。

「電車です。⚪⚪駅なので」


「近いですね」


「あんこさんは?最寄り駅は?」


「⚪⚪駅です。乗り換えがあるから面倒で💦」


「近いじゃないですか」


「…そうですね」


………。


しばらく沈黙で歩くと、駅にたどり着いた。


「それじゃ、来週!」


「はい。お疲れ様!」



はじめてまともに話をしたが、思った以上に感じいい。


しかも、いつの間にか姫と王子のせいで皆に『おねえさん』と呼ばれていたのに、プリンセスはあんこさんと呼んだ。


悪くない。





おねえさんと呼ばれるのが嫌だったワケじゃないんです。


当時やはり、ある一定の年齢を過ぎると、周囲からは『結婚』を意識させられるような空気で包まれはじめるんです。

イベントなどの運営側がいい感じで育てても、『結婚』のひとことで、辞めてしまう女性たち…という良くないイメージがありました。

年頃を迎えた女性は、どんなに力を入れて育てて来ても、あっさりと辞めて行ってしまう…と、思われていたみたいです。


なので、姫がマウンティングするかのように、『おねえさん』と呼ぶことは、マイナスのイメージと感じました。