次の稽古は、何事も無かったかのように進められた。
ハナちゃんが平手打ちされた件は、いったいどうなったのか…。
帰ってから電話をして謝ったのか…。
おそらく、みんな気にしていたと思う。
例のシーンの稽古になった。
もちろん、台本通りで、二人は何も無かったかのように、いい演技をしている。
"お芝居"という環境は、『show must go on』(一度始めてしまったら、何があっても続けなければならない」)という言葉そのもの。
これは、幕があがれば…という意味でもありますが、ある意味、稽古が始まれば…とも言えると思います。
ただ、平手打ちの一件があってから、彼女たちのお芝居は、"何か"からの脱皮で、断トツに上手くなった気がしました。
ただ、ナミ君はどちらと仲良くすることもなく、王子は相変わらず蚊帳の外。