エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

駆け入りの寺

2023-09-14 17:08:09 | 
澤田瞳子 著  文春文庫  2023年 6月10日 1刷

私にしては珍しく時代物を手に取ってしまいました。
舞台は比叡山のふもとにある比丘尼御所。その御所内の林丘寺。
比丘尼御所だの尼門跡寺院だの、分かるような分からないような(苦笑)

とにかく、格式の高いお寺で、普通の者は気軽にお参りなどできない場所でありながら、いろいろ問題を持った市井の人が駆け込んで悩みを打ち明ける場所にもなっている。

以前、映画で、幕府公認の離縁専門?の駆け込み寺が鎌倉の東慶寺だというのを知ったけれど、この林丘寺は本当は市井の者が駆け込んでいけるような寺ではない。
尼門跡寺院だけあって格式が高い。
でも、そこでの二人の尼僧が優しく心を砕いて、人々を救う物語。

もうね、物語の中身はすごくいいのに、宮中の言葉が連なっていて読むのがしんどかったわ(笑)
もちろん、御所内の言葉にはちゃんとおいとしい(可哀想)おかたにならしゃる(肩を持つ)という具合に訳がついてるんだけどさ、まどろっこしい。
いらち(せっかち、気短)な私には向かない(笑)

ただ、京都のあちこちが出てくるので興味深かった。
そうそう、物語上では林丘寺よりもっと格式の高い、御寺御所と呼ばれる尼門跡寺院の大聖寺と宝鏡寺が出てきた。
宝鏡寺は行ったことがあるけれど、大聖寺は普段非公開なので行ったことがない。 今出川の同志社大学にほど近いところなので、ご朱印だけでも頂いて来ようかな。


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