初夏の春巻き

山口恵以子　著　　ハルキ文庫　　2023年　1月18日　第1刷

『食堂のおばちゃん』シリーズの13作目。
これはもう、安定のハートウォーミング＆グルメ物語。


はじめ食堂の企業努力？？で、ずっと美味しくて質の高いランチを提供しつづけているが、さすがに値上げしなくては・・・ということになって、でも、姑の一子、嫁の二三、お手伝いの皐らは悩む。
メイン料理の他に小鉢ものが2品、3種のドレッシング付きのサラダ、一子自慢手作りの漬物、みそ汁とご飯はおかわり自由で700円。
さすがに、このあたりでもその値段で出しているお店はないなぁ。

結局、常連の客もはじめ食堂はすごく頑張って、今までの消費税値上げのおりにもお値段据え置きだったんだから、値上げしてもいいですよということになって、お値段据え置きで小鉢ものを1つにし、もう一品は50円で別売りするという形で落ち着く。

昼は定食や丼物主体のランチ、夜に居酒屋としてアルコールの提供もある。

この本に出てくるお料理がとても美味しそうで（笑）
巻末にいくつかのレシピが載っているのもありがたい。

ものすごい手の込んだ料理というよりは家庭料理がベースなので作れそうな気がする。

今回はスペアリブのオレンジジュース煮というのが簡単そうだったので、さっそくスペアリブを仕入れてきた。
前にすりおろしたキュウイの酵素で肉を柔らかくして炊く方法が他のサイトであって作った事もあったけれど、なかなかスペアリブの調理はしないので、新しいレシピはありがたい。

しつこいけど（笑）ハードボイルドグロい系よりは、この作品みたいなのが大好きなのだ！