エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

桜 コブクロで

2007-04-04 21:02:12 | Weblog
大学仲間は覚えていると思いますが、学校の裏山・・・音○山なのか、○尾山なのか定かではありませんが・・・いつの間にやらたくさんの桜が咲くようになりました。

遠目でみると淡いピンクと白いものが混ざっていますから、ソメイヨシノと山桜が
多分・・・鳥のお世話になって?自然生えしたのでしょう。

私達がいた頃、桜の姿なんてありませんでした。若葉から枯れ葉まで、山は緑が主体でしたよね。それがね・・・気づいたの5年くらい前からかな? あら~、山が桜色やん・・・って。 きっと、着々と育っていたんでしょう。で、多分、卒業からだから30年近くたって、立派な木になった。

桜はそれほど好きではないけれど、こうして人がいようがいまいが山でもちゃんと咲くのは褒めてとらす? 醍醐寺でも秀吉の花見の頃に戻そうと、山一帯に桜を植林する計画が進んでる。 いいかもしれないね。こういうのって。

私は人にも物にも、そして或いは生にも執着のない・・・希薄な人だから、自分の死んだ後に何かを残す、というのが耐えられないけれど、桜の木は残してもいいかもしれない。確か、一本いくら・・・で、植林できるはず。

父の晩年10年ほどを蝕んだ癌。 毎年、桜の季節に『来年は見られるのだろうか?』なんて思ってたんだろうね。 でも、私は瀬戸内寂聴さんが書いてらしたように、事故やら心臓麻痺やらで突然死に至るよりは、癌は優しい病気だ、というのを支持します。 余命がある程度分かるってのは、案外、優しいのかも知れない。

私は、せっせと家の中を整理しまくって、後腐れなく死んでいきたい。
父も、本当に晩年は歩くのも辛そうだったのに、2階にある自室・・・そこは元私の部屋だった・・・に篭って、身の回りのものを整理、処分していた。本はダンボール箱に詰め、中に何が入っているかワープロうちした物が貼ってあった。
私のお古の机の引き出しにもいろいろ書かれたノートがあった。 遺言らしきものをしたためた日記もあった。

見事な生き方、見事な死に様だったと父を誇りに思う。 それに比べて、こういうのを書いているだけで『思い出し泣き』する私は・・・。

桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ 涙と笑顔に消されてく
そしてまた大人になった 追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い 君の中に 僕の中に 咲く Love・・・
                       小渕健太郎、黒田俊介
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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さくら (楽母)
2007-04-04 21:04:18
あ゛~! まだ降ってる。 でも、もう書きたくない。
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すばらしい・・・ (エー)
2007-04-04 21:36:36
お父上でしたね。
私は、10年ほど前に「網膜はく離」の手術をしたのですが、もしかしたら、「失明」の危機があったのに、身辺整理どころか、ショックで寝ついてしまいました。
そんな、意気地なしなのです。
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Unknown (ぷっ)
2007-04-04 21:38:44
親戚の90歳になるおばさまが、「死んだらお墓はいらない、自分の灰を土に埋めてその上にさくらの木を植えてもらう。花が咲いたら木の下でお花見をしてちょうだい」と言っています。素敵だなと思います。でも娘さんも親戚連中も相手にしていません。
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 (さとぽん)
2007-04-04 21:42:06
ひどいな、それは。
かわいそうなおばあさん…
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早く春にな~れ (ぷっ)
2007-04-04 21:47:16
山に行くと、自生したと思われる桜や木に巻きついた藤の花を見かけます。その生命力、美しさに目を奪われずにはいられません。
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さくら (職人(こと薬作り職人))
2007-04-04 22:00:25
さくら、大きくならないのなら
庭の片隅にでも、ほしいんですけどね。

盆栽みたいに出来ないんだろか?
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さとぽんくん (ぷっ)
2007-04-04 22:04:27
ごめん、話折ってしもた。義父のお葬式の時、お墓の蓋?を開けたかと思ったらご先祖様のお骨の上から義父のお骨をそのまま入れた。潔癖症?の私はここには入りたくない!桜の木の下に入りたい!と心の中で叫んだのでありました。
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どこに書こうかな ()
2007-04-04 22:06:11
ナイト・ミユゥジアムの、映画いってました。おもしろかった。昨日から、テンションさがってたのが、楽母と、遊んだ昼過ぎから、序所に回復おめでとう。明日も、よろしく
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身辺整理 ()
2007-04-04 22:32:14
私も瀬戸内寂聴さんの意見に賛成、とは言っても身辺整理を出来るかどうかは判りませんが。
この病で自分は死ぬのか…と知ることは辛いけれど、きっと徐々に受け入れることができてくるのではないか、と思うのです。
もちろんそれは年齢や置かれている状況によって様々だろうけれど…
今、再発・転移なんて言われたらどうよ!って考えてしまいますけどね。結局何一つ片付けずに騒ぎまくっているようにも思います。
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おやすみなさい (楽母)
2007-04-04 22:53:31
『謙信恐るべし』ガクさ~んと叫ぶ私。

毘沙門堂の桜は見頃。疎水べりは少し早いかな。

さくらでまだあと3つもお題があるけど、書くのと散るのとどっちが早いか? ではまた明日。
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