夢枕獏 著 文春文庫 2016年6月10日 第1刷
夢枕獏さんのこの陰陽師シリーズ大好きです。
今回のこの蒼猴ノ巻も安定の面白さ。
ちらりと去年の羽生結弦君のフリープログラムの音楽が頭の中を流れる(笑)
晴明と源博雅が晴明の屋敷でほろほろと酒を飲みながら世間話?に興じていると晴明の力を頼って都人が現れ、怪異を解き明かしていく、という設定はそのまま。
特別恐ろしい事象も出てくるわけでなく、さらさらと読めてしまう。
今回、3編めの『からくり道士』に
『小鳥遊渡』という名のわがままな老人がでてくる。
小鳥遊渡・・・・すらすら読める?? もちろん、本はルビ付きなので『たかなしのわたる』だとわかるけれど、こういうのが出てくるっていうのも本の醍醐味だと思う。
珍名さんの特集番組なんかでも出てくると思うけれど、私はお初。
小鳥が遊ぶから、たかなし。 鷹がいないから小鳥が警戒もしないで遊べるほど、っていう意味かなぁ?
本ってさ、内容が良くって引き込まれるというのがもちろんだけれど、こういう風にちょっとした事を知ることがある、っていうのも面白いよね~。
以前に比べると激減している読書量だけど、やっぱり本を読むのはやめられない。
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