鍋磨き

息子が高校生時分だったと思う。
友達の家でご飯を食べさせてもらったらしい。

もっとも、、、この年代の男の子ときたら、始終お腹をすかせているような有様で、お互いの家に行ったり来たりしちゃあそこでご飯を御馳走になるってことは割とよくあった。

我が家にやってきた友達にも御馳走、とは呼べないものの、あり合わせのものでおかずを増やしたりして（笑）
「ご飯食べてく？」なんてことはしょっちゅうあった。

土曜日になると、息子より先に我が家に着いて、インスタントラーメンでいい？？って感じでご飯を食べてく常連（笑）もいた。

帰ってきた息子が、Aんちでご飯食べさせてもらった。
の後に、でもさぁ、あそこんち、、、鍋が汚いんだよ。　と、ぼそり。

A君のお母さんは仕事もしているし、忙しいんだよ。


ああ、あれが仕事を持つってことだ、って思った。

お仕事持ってるお母さんがみんな鍋を汚してるか、っていうとそうじゃないと思うけれど、確かに、時間がなくてなかなか手が回らないのは事実だと思う。
かく言う我が家が、いつも使いこんだなりに綺麗に磨かれてる鍋か、っていうと（声を大にしていいたいけれど）そんな事はない。

そのつどそのつどきちんとすればいいのに、ざ～っと洗って乾かすだけだからそのうち鍋の表面の色が変わってきたりこびりつき汚れがどわ～んと増えたり。

でも、私はプレッシャーに弱いから（笑）　Aんちは働いてるけど、うちのおかんは暇だよね、って遠まわしに言われているような気がして、それからしばらくはせっせと鍋磨きをしたものだった。

先日久しぶりに気になっていた鍋をごしごし磨いた。
ステンレスのもしゃもしゃの金だわしとクリームクレンザーで磨きまくって、利き手の指はがさがさになり、塗っていたマニキュアは見事にはがれた。
ネイルしてる嫁だったら出来へんなぁ。。。とエア姑根性（笑）出しまくり。