柏井壽 著 小学館文庫 2024年 7月10日
鴨川食堂シリーズの11作目。
それまでの京都駅・東本願寺の近くにあった店から上賀茂神社にほど近いところに移転してからの話。
食堂の方は娘のこいしと婚約者?で回していて、その裏手にある立派な京町家が探偵事務所になっている。
そこで、元刑事の鴨川流の作るめっちゃ美味しそうな料理に舌鼓を打った後で『(思い出の)食さがし』の聞き込みが始まる。
東本願寺近くに店があった時は、食堂は流(ながれ)が切り盛りして奥の部屋でこいしが探偵としての聞き込みをしていたので、ちょっと役割が変わったようでもあるけれど、食さがしの依頼に応じて、流やこいしが、動くのは同じ。
今作も美味しそうな料理と、ほろっとさせる食にまつわる話で、すぐ泣く私は涙なしには読み進めない。
本物の京都人の話し言葉をそのまま文字起こししたような京ことばがいいね。
いつも比べてしまう、京都ものを多く書いている某作家さんの京ことばとは大違いだ。
短編集だけれど、やっぱり一番最初のが良かったなぁ。
鴨川食堂シリーズの11作目。
それまでの京都駅・東本願寺の近くにあった店から上賀茂神社にほど近いところに移転してからの話。
食堂の方は娘のこいしと婚約者?で回していて、その裏手にある立派な京町家が探偵事務所になっている。
そこで、元刑事の鴨川流の作るめっちゃ美味しそうな料理に舌鼓を打った後で『(思い出の)食さがし』の聞き込みが始まる。
東本願寺近くに店があった時は、食堂は流(ながれ)が切り盛りして奥の部屋でこいしが探偵としての聞き込みをしていたので、ちょっと役割が変わったようでもあるけれど、食さがしの依頼に応じて、流やこいしが、動くのは同じ。
今作も美味しそうな料理と、ほろっとさせる食にまつわる話で、すぐ泣く私は涙なしには読み進めない。
本物の京都人の話し言葉をそのまま文字起こししたような京ことばがいいね。
いつも比べてしまう、京都ものを多く書いている某作家さんの京ことばとは大違いだ。
短編集だけれど、やっぱり一番最初のが良かったなぁ。
鴨川流(かもがわながれ)の作る美味しそうな料理を、説明を受けながら頭の中で想像するのも面白いです。 食を探してくださいと依頼する人は、みなそれぞれに思いや事情を抱えているので、それが明らかになって探していた食に出合えた時、すごく感動しますよ。