犬死せし者

もともとそうだったのだけど、最近、なんだか『かったるい』んです。
こんな事書くと「一緒にしないで」って、言われそうだから(私は！)と付け加えておきますけど、転勤族の娘で3～4年毎に住処を変え、友達とも別れてきた生活ってのは、結構、心の中に影を落としています。

自分がまだ・・・それをどういう言葉で表現していいのかも分からないうちに・・・人は出会えば必ず別れがある、なんて真実を知ってしまったものだから・・・そして幼心にも別れるって事は辛いことだ、というのを刻んでしまったものだから、どうも臆病なのね。人に対して心を委ねてしまうという事が。

だから、突然、親の仕事の都合で転居しても辛くなりすぎないように、私は友達に対してもどこかで線を引いて立ち入ったり、立ち入って欲しくない空間を無意識に作っていました。
それは、辛い思いをできるだけ軽くすませようとする、子供なりの精一杯の知恵でした。
そしてそれは習い性となって、大きく？なっても私の人への接し方の基本になっています。

だからよく冷たいと言われたし、何考えてるのかわからないと言われ続けて来ました。

昔はね、そう言われると「そうじゃないのよ」と力説したものですけど、最近、なんかそういうのもどうでもいいようになってきちゃって、「そう思うなら、思っといて頂戴」って、開き直るというよりも、斬り捨てる。

コンがなくなって、その・・・いちいち説明してまで分かって貰わなくてもいいやって、そういう『へんこ』な人間になりつつあります。

私はとっても嫌味なヤツだから、多分、議論させたら勝ってしまう口先女なんです。　あんまりディベート？とやらで負けた経験はないんです。　しかも手加減をせずにK.Oしちゃうような屁理屈こねさせたら日本一！みたいな所あるって自覚してる女なんです。　言葉が武器になることを恐れている女なんです。

だからね、例えばこの人私の事誤解してるな～と思っても、それを解こうとは思わないの。　もういいし、別に～。分かってくれなきゃ分かってくれないでも、って思ってしまうんです。　誤解を解こうとして、解けたけれど相手にダメージ与えてしまうのが怖いんです。

で、もういい、やめとこ！　ヒトって所詮は『自分が思いたいようにしか思わないものよ』と諦めて？省エネ人間の出来上がり。　熱い部分ってなくなってきて『かったる～』なんてつぶやいてます。

決して、人間が丸くなったのではない、と思っています。