著:下川裕治 双葉文庫
沖縄にはこんな諺がある。「男ひとり養えないようでは女とはいえない」
「男逸女労」という言葉もある。
沖縄は昔から、女が働いて家を支え、男は遊びほうけていた社会だったらしい。もちろん沖縄の女性は、その事実を認めてはいないし、夫の尻をたたき続けている。
なるほど!
以前から、なんで沖縄の女性は逞しくて、男は頼りないんだろうと思っていましたが、歴史だったんですね。極端に過保護に育てられた長男は、大人になると、ただ優しいだけが取り得で、生活力のない夫になり、生活を支えざるをえなくなった母は強くなるんだそうです。
楽園沖縄のイメージに反して、沖縄では大人の男性の自殺者が増えています。昔は、男逸女労でもやっていけたのかもしれませんが、だんだんヤマト化が進んでくると、優しいだけじゃ生きていけなくなるのかな。優しい沖縄の男性が、強さも合わせ持ってくれることを切望します。
ヤマト流の、他者を押しのけて飛び回る強さではなく、地に足をつけて立つ優しく逞しい“新・強い男”は、沖縄から生まれると信じています。
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