読みましたよ『運命の人』
長編なので時間かかるかと思いましたが、読みだすとどんどん進んで早いです
「とりあえず1冊」で始めるのではなく、最初から4冊用意してから読み始めることをお勧めします
でないと、夜遅くに書店まで走ることになりそうです
≪あらすじ≫沖縄返還にまつわる政府の機密文書を入手した新聞記者と、ニュースソースの女性秘書が逮捕された「外務省機密漏洩事件」に材をとり、ひとりの男の挫折と再生のドラマ。国家権力に完膚なきまでに叩きのめされ、職も、家族も、誇りも失った男が辿り着いたところは――。
1~3巻は「外務省機密漏洩事件」と、その裁判の話で、4巻は挫折した主人公が沖縄に逃れ、沖縄戦と基地問題の話になります
1~3巻と、4巻は、ちょっと趣が変わるのですが、どちらも筆者の力量を感じさせます
『沖縄問題』という魑魅魍魎のような世界を、こんなわかりやすい形にまとめられるのはさすがです
前作の『沈まぬ太陽』は、いまひとつ感がありましたが、これで山崎豊子の面目躍如といったところです