映画 【約束 名張 毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯】
荒木君が言います。
「名張 毒ぶどう酒事件のDVDを見ると、冤罪だと思うなぁ～！」と。
DVDで、『約束・名張 毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』を見てみました。
約2時間のDVDでした。
最初の1時間は退屈しましたが、後半の1時間は引き込まれました。
死刑囚・奥西勝さんを演じた・仲代達矢氏のコメント。
『冤罪と確信できなければ、獄中の奥西勝さんを演じませんでした。
本書は、事件と裁判の根っ子を執拗に掘り起こしています』・仲代達矢（主演）。
名張 毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀 東海テレビ取材班：岩波書店。
映画【約束 名張 毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯】の原作本です。
『冤罪と確信できなければ、獄中の奥西勝さんを演じませんでした。
本書は、事件と裁判の根っ子を執拗に掘り起こしています』・仲代達矢（主演）。
映画 約束 名張 毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 のポスター。
映画 約束 名張 毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯 のポスター。
一審の津地裁では証拠不十分で無罪でした。
ところが、検察が控訴し、名古屋高裁は逆転有罪の死刑判決でした。
無罪を主張し、何度も何度も再審請求をしますが、裁判所（裁判官）が認めません。
先輩裁判官が下した判決には、意義申し立てが出来ないようです。
最高裁判所で確定した有罪判決を、覆すことは極めてむずかしく、
その判断をした裁判官は “出世コース” から外れる。これは事実です。
そんな状況の中、勇気ある裁判官が職をかけて再審を認めました。
再審を認めた裁判官は、再審を認めた後に辞職します。
引き継いだ裁判官は、再審を棄却します。棄却した裁判官は出世しました。
力のある先輩には逆らえない、会社組織と同じです。
会社員と違い憲法で身分が保障されている裁判官でこの有様です。
憲法で保障された裁判官の身分も、人事権には勝てないのですね。
安倍内閣が、官僚の人事権を握ったのと同じです。
（新たに、内閣人事局を設け、官僚幹部の人事権を掌握しました）
部下は、上司がトップから睨まれると、上司を無視しトップに媚を売ります。
部下のゴマすりは見え見えです。 裁判官も同じなんですね。
意見する部下より、ゴマすり部下が可愛いのです。
（組織で出世する方法・上司には逆らわず、真剣にゴマをする。これは真理。）
（上司がトップから睨まれたら、上司を飛び越えトップにゴマをする。これも真理。）
一審無罪の奥西勝死刑囚は、89才で獄中死します。
一審無罪は何だったんでしょう～？ 良心のある人間裁判官だったのです。
三重県名張市で1961年、女性5人が死亡した名張毒ブドウ酒事件で、
無実を訴え続けていた奥西勝（おくにし・まさる）死刑囚が2015年10月4日、
収監されていた東京都の八王子医療刑務所で死亡しました。89歳でした。
※ 江川詔子・名張毒ぶどう酒事件・最高裁の棄却決定に思う。 ←クク。
※ 江川詔子・それでも名張毒ぶどう酒事件は終わらない。 ←クリック。
※ あなたは、この54年間の時間を想像することができますか？
名張毒ぶどう酒事件・年表 （下）
1961年3月28日・・毒ぶどう酒事件・発生。
1961年4月3日・・奥西勝氏（35歳） 逮捕される。
1964年12月23日・・津地裁で無罪判決。
1969年9月10日・・名古屋高裁で死刑判決。
1972年6月15日・・最高裁で上告棄却、奥西勝氏（46歳）死刑確定。
2015年10月4日・・奥西勝氏 医療刑務所で死亡 89歳。
35歳～89歳・・54年間、冤罪で刑務所暮らしでした。
※ あなたは、この54年間の時間を想像することができますか？
2015（平成２７）年10月4日 奥西勝 死亡 89歳。
奥西勝（おくにし・まさる）死刑囚が2015年10月4日、
収監されていた東京都の八王子医療刑務所で死亡しました。
89歳でした。
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